AQUBE MUSIC PRODUCTS
- 2024/11/16
プロ・ベーシストのエフェクター・ボードをフィーチャーしていくベース・マガジンの人気連載「お宅のエフェクト・ボード拝見!」。ここでは同連載の2016年11月号に連動し、当該アーティストが使用する、デジマート上でも購入できるエフェクト類を厳選して紹介していく。今回は、ORANGE POST REASONの折原大輔が登場! 琴線に触れる叙情的なメロディをソリッドなギター・ロック・サウンドで押し上げるORANGE POST REASON。そのボトムを支えつつ、押し引きのあるプレイを聴かせる折原のペダル・ボードをチェックしよう。
ボード上段右から、BOSSのTU-2 Chromatic Tuner(チューナー)、Roger MayerのVOODOO-BASSの初期型(ディストーション)、Electro-HarmonixのPOWER TANK(パワー・サプライ)。下段右から、Tech 21のSANSAMP PROGRAMMABLE BASS DRIVER DI(プリアンプ/DI)、FREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH×AKIMA&NEOSのWild Stomp(プリアンプ)、MXRのM80 Bass D.I.+(プリアンプ)、BOSSのCE-5 Chorus Ensemble(コーラス)。
※各ペダルをどう使っているかは、ベース・マガジン2016年11月号で本人が詳しく解説しているので、そちらもチェックしてほしい。
BOSSコンパクト・シリーズと同じデザインを採用した、ライブに最適なチューナーの初代モデル。オンにするとアウトプットはミュートされるため(バイパスからは常に出力)、ステージで音を出さずにチューニングできる。高輝度LEDとドーム型パネルの採用により、視認性も高い(チューニングのズレをLEDの流れる方向とスピードで表す、ストリーム・メーター表示も可能)。なお、ギター/ベース・モードに加え、半音単位でピッチ確認ができるクロマチック・モードも搭載している。また、フラット・チューニングやダブル・フラット・チューニング、5弦ベースにも対応。他のエフェクターに電源供給できるDC9Vアウトも装備している。後継機種としてTU-3が発売中。
※生産完了品
低音を強調した太いサウンドが得られる、ディストーション/アクティブ・スプリッター。「VOODOO-BASS」および「VOODOO-BASS 2」が生産終了となり、現行品としてラインナップされているのは、かつての小さい筐体を採用した本機のみ。コントロールは、ゲイン/トーン/アウトプットの3つ。出力端子は、ハード・ワイヤード・アウト1/バッファー・アウト2/バッファー・アウト3を装備。照明など外来ノイズの影響を受けやすいステージや、エフェクターの多用、長いケーブルの使用、チューナーによる音質劣化の防止など、環境や好みによって使い分けが可能だ。さらに2つのバッファー・アウトによって、アクティブ・スプリッターとしても使用できる。なお、初期型を再現したモデルとして、400台限定の「VOODOO-BASS LIMITED EDITION」も発売されていた。
※折原大輔は初期型を使用。画像とリンクは現行品「VOODOO-BASS CLASSIC」です。
定価:39,800円
オフィシャルHP:日本エレクトロ・ハーモニックス
定番モデル「SANSAMP BASS DRIVER DI」をベースに、フットスイッチで操作できる3チャンネルのフル・プログラム機能を装備。ドライブ/ベース/トレブル/プレゼンス/ブレンド/レベルという6つのコントロール・セッティングを3パターン、各フットスイッチにプログラミング可能となっている。アンプへの接続はもちろん、ミキサーやレコーダー、さらにはヘッドフォンへの直接接続も可能だ。また、インプットに接続する機器のレベルに合わせて出力レベルを+10dBブーストする“1/4 OUT BOOST”スイッチ、-20dBの“XLR OUT PAD”スイッチ、本機のグランドを接続(ファンタム電源を使って電源も供給)またはリフトする“PHANTOM & GROUND CONNECT”スイッチも装備している。
定価:オープン
オフィシャルHP:オールアクセス
元マルコシアス・バンプ~現ラーマ・アメーバのアキマ・ツネオ氏(Vo,Gt)によるブランドAKIMA&NEOSと、FREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCHによるコラボ製品の第1弾。チューブ・アンプをフルドライブさせた音色が得られるだけでなく、ディープ・モードではベース本体が持つ音響特性の弱点を補い、ポジションや弦などによってバラつく音量・音質を改善。音像が前に出つつも、自然でクリーンな音色が得られる。これは従来のコンプレッサーやリミッターでは得られないもので、ベース・サウンドの向上が実感できるはずだ。コントロールはトータル/キック・アップ/バンプ/ボトム、フットスイッチはモード切り替えとバイパスを装備。カラーは、ホワイトとブラックがレギュラーでラインナップされている(限定カラーも存在)。
定価:オープン
オフィシャルHP:FREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH/AKIMA&NEOS
クリーン/ディストーションの2モードを持ち、ディストーションは原音をミックスするBLENDコントロールの装備により自然な歪みを実現。BASS/MID/TREBLEの3バンド・イコライザーを備え、クリーン・モードにはプリセットしたイコライザーのセッティングで出力されるCOLORスイッチを装備。また、ディストーション・モードにはノイズ・ゲートも装備している。Phantom/GroundスイッチとXLR出力端子を備えているため、ダイレクト・ボックスとしても重宝。
定価:27,000円
オフィシャルHP:モリダイラ楽器
ボスのエフェクター第1号として知られる名機CE-1直系のコーラス回路を内蔵。さらに高音域と低音域の2バンド・フィルターを装備し、周波数帯域の狭いコーラスから、高音域まで伸びたシャープなコーラスまで、多彩な効果が楽しめる。コントロールは、フィルター×2(ハイ/ロー)/デプス/レイト/エフェクト・レベルを装備。また、2チャンネル・アウトプットを装備しているため、ローランドのJazz Chorusさながらの空間合成方式による奥行きと広がりあるコーラス効果も得られる。
定価:オープン
オフィシャルHP:ボス
9V電池を使用するエフェクターに最適な充電式パワー・サプライ。繰り返し充電して使うことができ、ペダルボードにレイアウトしやすいスリムな形も特徴(幅209×奥行き44×高さ30mm)。充電池は大容量の2000mAhで、電源端子を6口装備(最大出力電流は1000mA)。フルチャージの状態でエフェクターを6個接続した場合、約4時間45分の連続使用が可能となっている。最大の利点は、ACアダプターを接続せずに使用できるため、電源がクリーンでノイズが乗らないこと。さらに、ACアダプターをつないで充電しながら使用することもできるので、万が一のときにも安心だ。また、赤・黄・緑に色分けされた3個のLEDで充電状態を表示する機能も心強い。
定価:15,500円
オフィシャルHP:日本エレクトロ・ハーモニックス
リットーミュージック刊『ベース・マガジン2016年12月号』の連載「お宅のエフェクト・ボード拝見!」では、侑威地(ROTTENGRAFFTY)のエフェクト・ボードが紹介されています! 機材の紹介はもちろん、セッティング・パターンやアーティスト本人のコメントを交えた解説も掲載されているので、ぜひチェックしてみてください。さらに、本号の表紙はジャコ・パストリアス! 映画『JACO-ジャコ-』公開を記念して、ロバート・トゥルージロ(メタリカ)や中村梅雀など、プロ・ベーシストたちがジャコの魅力を語ります。その他「LOUD PARK16 SPECIAL INTERVIEWS」など、必見の内容となっています。
折原大輔
6月11日生まれ、長崎県出身。中学でベースを始め、IKÜZÖNE、tetsuya、亀田誠治などから影響を受ける。2013年8月、長崎にてORANGE POST REASONを結成。2016年9月に初のフル・アルバム『BLUE』をリリースした。