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- 2024/11/16
Gibson Custom Shop / Mike McCready 1959 Les Paul Aged/Signed
ギブソン・カスタムから、パール・ジャムのギタリスト、マイク・マクレディが所有する1959年製のオリジナル・レス・ポール・スタンダード(以下、バースト)を再現したMike McCready 1959 Les Paulが発売されました。今回ご紹介するのは、その中でも50本しか生産されない貴重なAged/Signedモデル! その凄みを湛えたルックスから放たれる素晴らしいサウンドを、動画でチェックしてください。
使用アンプ:マーシャルJVM410H(ヘッド)+1960A(キャビネット)
使用シールド:ギブソンInstrument Cable
米国シアトル出身のパール・ジャムは、1991年のデビュー以来、グランジを代表するバンドのひとつとして不動の人気を誇っています。ギタリストのマイク・マクレディは、1959年製のバーストをステージやレコーディングで惜しげもなく使うギタリストとして、今や世界的に見ても貴重な存在です。ギブソン・カスタムは、使い込まれたマイクの愛器を復刻に価する貴重なギターと判断し、トゥルー・ヒストリック仕様(Aged/Signed 50本上限)、スタンダード・ヒストリック仕様(Aged 100本上限、VOS 150本上限)で再現しました。今回、動画で使用しているのは特に生産数が少ないAged/Signedモデルです。
本器には、トップ面のリア・ピックアップ左側あたりに、特徴的な塗装が擦れた痕があります。これはマイクの右手の側面が当たっている部分で、これだけでもオリジナル器を愛用されてきたことがうかがい知れます。その他、本器はテイルピースまわりの傷やボディ・トップの無数のポツ傷、そしてネック裏の塗装の剥げ方まで、使い込まれたバーストの凄みをすべて再現しています。
本器はAged/Signedモデルですから、トゥルー・ヒストリック仕様、つまりボディ・トップの妖艶なダブル・カーブや、よりオリジナルに近いピックアップ・カバーなどのパーツ類も含めて、完璧なルックスで見る者を惹きつけます。もちろん、サウンドに関係する部分でも、ボディ・トップ&バックのハイドグルー接着(もちろんネック・ジョイント、指板接着もハイドグルー接着です)、チューブレス・トラスロッドの採用、カスタムバッカー・ピックアップの採用など、抜かりはありません。
このモデルを実際に弾いてみて、心底「これは凄いギターだ」と思いました。まずは動画の1分8秒あたりから、センター・ポジションを選んでクランチでコードを弾いているところをチェックしてみてください。このジャキーンとしつつ、耳に痛くない感じ、いかがでしょうか? 痛くないどころか、シングルコイル搭載器のようなハイの鈴鳴り感が心地良く、いつまでもあとを引きます。レンジの広さ、解像度の高さも特筆モノで、解像度の高さとビンテージ感が違和感なく同居している点も驚きです。
さらに、1分45秒あたりからの、少しゲインを上げてフロント・ピックアップを選んだ時の、倍音の出方が素晴らしいこと! 3弦を12フレットに食い込ませるようにしてベンドすると、ジューシーな倍音が溢れ出ます。これは、本当に凄いです!
これまで筆者は幸いにも、現代におけるトップ・クラスの素晴らしいレス・ポールを数多く弾かせていただきましたが、本器はその中でも最高峰級の1本だと感じました。マイク・マクレディのファンならずとも、良いレス・ポールが欲しい人は絶対にチェックすべき1本と断言します。
※次回の週刊ギブソン〜Weekly Gibsonは11月4日(金)を予定。
価格:¥1,559,000 (税別)
価格:¥1,130,000 (税別)
価格:¥904,000