Marshall / MODE、MAJOR II、MONITOR
イギリスを代表するアンプ・ブランド、マーシャルがリリースしているイヤホン＆ヘッドホンはロック・サウンドとの相性抜群なのはもちろん、モニターや普段使いとしてもとっても最適。そしてなんと言ってもマーシャルのブランド・イメージをそのままデザインに反映したルックスは、カッコイイ！ の一言。街なかで目立つこと間違いありません。そんなマーシャル・イヤホン＆ヘッドホンのサウンドを我らがイヤホン☆王子ことたっくんがレビュー！
今回のイヤホン☆王子の耳ログ！は、Marshallのイヤホン＆ヘッドホンをご紹介しましょう。1962年に初のMarshallアンプを開発されて以降、多くの名だたるミュージシャンがMarshallアンプを使用し、今日では世界中にその名が知れ渡る存在となったイギリスのアンプ・ブランドです。
そんなMarshallも、実は2011年にイヤホン＆ヘッドホンをラインナップに加えています。「MINOR」と「MAJOR」の2機種で、発売以降、楽器に興味を持つ多くのユーザーに愛される製品となりました。現在では、イヤホンは「MODE」、ヘッドホンは「MAJOR II」、「MONITOR」の3機種をラインナップしています。それでは各モデルを紹介していきましょう。
価格：¥7,640（税込）
Marshall MODE Black&White
Marshall MODE Black&White（4サイズのイヤーチップが付属）
Marshall MODE Black&White（リモコン機能搭載）
Marshall MODE Black&White（フィードバックを抑えたマイク機能）
Marshall MODE Black&White
価格：¥10,990（税込）
Marshall MODE EQ Black&Brass
Marshall MODE EQ Black&Brass（4サイズのイヤーチップが付属）
Marshall MODE EQ Black&Brass（EQスイッチでふたつのEQセッティングを切り替え）
Marshall MODE EQ Black&Brass（3.5mmステレオミニプラグ）
Marshall MODE EQ Black&Brass
MODEには現在2種類のイヤホンがライナップされています。通常の「MODE」と、イコライザー機能を搭載している「MODE EQ」の2種類です。MODEは非常に小型のカナル型イヤホンで、専用に開発された9mmのドライバーを採用。デザインもMarshallのデザインに則った仕上げとなっており、Marshallイズムを継承した迫力のサウンドを実現しています。
楽器の音源再生に特化したようなチューニングがされており、ボーカルは少し聴き取りにくい印象。全域に渡ってキレのあるサウンドで、ベースラインやドラムキックがよく聴こえるイヤホンです。MODE EQにはEQ（イコライザー）スイッチが搭載されていて、スイッチを切り替えることで2つのイコライジング・パターンを楽しめます。スイッチを入れるとより低域の迫力が増す印象で、より低域成分の多い楽曲の魅力がぐっと増しますね。価格差がありますが、EQをあまり使用されない方には通常のMODEがおすすめです。
価格：¥17,150〜¥17,280（税込）
Marshall MAJOR II Black
Marshall MAJOR II White
Marshall MAJOR II Brown
マーシャル・ヘッドホンの中でも人気のあった「MAJOR」が「MAJOR II」として進化したモデルです。特に使い勝手に関してのアップデートが多く、自由に回転するハウジングはもちろん、折りたたみ機構が追加され携帯性が向上しています。装着面では、スーパー・ソフト・イヤークッションに加え、厚みを増したヘッドバンドにより快適性が増し、長時間のリスニングもストレスなく楽しめるようになっています。
前作と比較すると、MAJOR IIはサウンドのキレが増しており、重厚感のある低域はそのままですが、よりクリアさが増した印象。好みは分かれるかもしれませんが、Marshallらしさをより感じられるアップデートが施されたヘッドホンだと思います。
価格：¥25,851（税込）
Marshall MONITOR
Marshall MONITOR（オーバーイヤー・タイプで快適な装着感）
Marshall MONITOR（折りたたみ可能で収納も便利）
Marshall MONITOR（マイク＆リモコン機能付きの取り外し可能なカールコード）
Marshall MONITOR（F.T.F.システムで好みのサウンドを楽しめる）
MONITORは、Marshallヘッドホン・ラインナップの中で初のオーバーイヤー・タイプのヘッドホンです。スレンダーなイヤーカップを採用しながらも優れたノイズアイソレーションを実現。MAJORと比較しても長時間の使用において耳に負担にならない快適な装着感です。
MONITOR最大の特徴でもある、F.T.F.（Felt Treble Filter）システムが搭載され、好みに合わせてサウンドをカスタマイズすることができます。F.T.F.チップは、脱着可能なマグネット式のイヤークッションの下にセットされており、ソフトでリラックスしたサウンドで聴きたいときには取り付けたまま、突き抜けるような高音を楽しみたいときには取り外します。クリアでパンチのあるサウンドが飛び込んできます。
MONITORは伸びやかな高音と深い低音、そして原音に忠実なバランスのとれた中音域を再生します。これまでの2機種がリスニング用とするならば、MONITORは練習用のモニターヘッドホンとして最適なサウンドを鳴らしてくれます。歪みの少ない40mmドライバーは、人が聴ける周波数領域をカバーし、フルボリュームに近い音量で再生してもパンチのあるダイナミックでクリアなサウンドを鳴らします。
ということで、3機種のMarshallイヤホン＆ヘッドホンをご紹介しました！ どのモデルにもそれぞれ良さがありますが、個人的にMONITORは非常に完成度の高いヘッドホンで、練習用としてはもちろん、普段からガンガン使っていただきたいヘッドホンの1つだと感じました。ロック・サウンドとは最高に相性が良く、ハコ鳴りを感じさせるようなパワフルなサウンドを楽しむことができます。ぜひお試しください！
岡田卓也（おかだ・たくや）
イヤホン・ヘッドホン専門店「e☆イヤホン」PR本部 本部長。帰省時にイヤホンが断線し、たまたま購入したSHURE E2cでイヤホンにハマる。これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンの数は数千機種に及ぶ。日本人で初めて（おそらく）beats本社やUltimateEarsのラボ見学をしたことが自慢。
