AQUBE MUSIC PRODUCTS
- 2024/11/16
プロ・ベーシストのエフェクター・ボードをフィーチャーしていくベース・マガジンの人気連載「お宅のエフェクト・ボード拝見!」。ここでは同連載の2016年9月号に連動し、当該アーティストが使用する、デジマート上でも購入できるエフェクト類を厳選して紹介していく。今回は、ORANGE RANGEのYOHが登場! 愛用のアトリエZベースをアクティブからパッシブに変更したことをきっかけに、ラインナップや配列を一新したという、47都道府県ツアー用のペダル・ボードをチェックしよう。
ボード下段右よりTech 21のSANSAMP BASS DRIVER DI(プリアンプ/DI)、MXRのM80 Bass D.I.+(プリアンプ/DI)、AKAIのSB1 Deep Impact(ベース・シンセサイザー)、MXRのBass Overdrive M89(オーバードライブ)、MAD PROFESSORのBlueberry Bass Overdrive(オーバードライブ)。上段右よりProvidenceのDUAL BASS STATION DBS-1(プリアンプ)、KORGのPitchblack+(チューナー)、CAJのPBHUB6-C(パワー・サプライ)。
※各ペダルをどう使っているかは、ベース・マガジン2016年9月号で本人が詳しく解説しているので、そちらもチェックしてほしい。
2つのインプットと、それぞれのチャンネルに3バンド・イコライザーとマスター・セクションを持つベース・プリアンプ。たとえば、インプットAには通常のベース、インプットBにはフレットレス・ベースを接続して2本を切り替えたり、1本のベースで2種類のセッティングを切り替えるなど、特にライブでの使用にはとても便利だ。そして、ベース特有のダイナミック・レンジを損なわずに、クリアで自然なサウンドを実現するべく、内部回路電圧は24ボルトで駆動。さらに、音声信号が通過する部分には、おもに高級オーディオに使われるパーツを採用している。
定価:オープン
オフィシャルHP:パシフィクス
コルグの定番チューナーであるpitchblackを、より多機能にしたモデル。E0(20.60Hz)~C8(4186Hz)の幅広い測定範囲、436~445Hzのキャリブレーション機能、視認性が高い大型高輝度LEDメーター、アルミ・ダイキャスト製の堅牢なボディによる耐久性、音質劣化を防ぐトゥルー・バイパスなどのスペックはpitchblackと同様だ。7弦ギターや6弦ベースに加え、オープンD/E/G/AやDADGADといった変則チューニングにも対応する。さらにオリジナルの音律を5つまで保存することができる。そしてインプットを2つ備えているため、2つの楽器を同時に接続して、それぞれに異なるチューニング設定が可能だ。
※生産完了品
1994年に登場し、20年以上にわたりロングセラーを続けるベース用アナログ・アンプ・シミュレーター兼ダイレクト・ボックス。2014年に日本限定で登場した多弦ベース対応モデル「SANSAMP BASS DRIVER DI-LB」の仕様も採り入れつつ、イコライザーの周波数帯を切り替えられるBASS SHIFT 40/80Hzスイッチ(40Hzで多弦ベースに対応)やMID SHIFT 500/1000Hzスイッチなども追加したバージョンII(Ver.2)モデルに、2016年から切り替わっている。
※YOHは旧モデルを使用。画像とリンクは「SansAmp BASS DRIVER DI Ver.2」です。
定価:オープン
オフィシャルHP:オールアクセス
クリーン/ディストーションの2モードを持ち、ディストーションは原音をミックスするブレンド・コントロールにより自然な歪みを実現。BASS/MID/TREBLEの3バンド・イコライザーを備え、クリーン・チャンネルにはプリセットされたイコライザーのセッティングに切り替えられるCOLORスイッチを装備。また、ディストーション・チャンネルON時にはノイズ・ゲートを活用することもできる。Phantom/GroundスイッチとXLR出力端子を備えているため、ダイレクト・ボックスとしても重宝するだろう。
定価:27,000円
オフィシャルHP:モリダイラ楽器
2000年初頭にAKAIから発売され、2年足らずで製造中止となったため、幻とも言われる稀少なペダル型ベース・シンセサイザー「SB1 Deep Impact」。その開発者であるアンドラーシュ・サライ氏が、10年以上の時を経て、自ら設立したブランドpandaMidi Solutionsより、後継モデルとなる「Future Impact I.」を発表した。プリセットの音色が9種類だった「SB1 Deep Impact」に対して、「Future Impact I.」の内蔵プログラムは全99種類。そのサウンドやレスポンスに加え、直感的な操作性なども継承している。
定価:オープン
オフィシャルHP:pandaMidi Solutions
チューブ・アンプを彷彿させる、温かみのあるオーバードライブが魅力。コントロールは、VOLUME/DRIVE/TONE/CLEANを装備。DRIVEをフルにすると、ファズに近いサウンドも得られる。また、CLEANは原音をミックスするためのノブで、これにより歪みを深くしても音程感や太さを失うことはない。
定価:24,000円
オフィシャルHP:モリダイラ楽器
べース用に設計された、ダイナミックかつ高品位なオーバードライブ。ビンテージの真空管ベース・アンプを思わせる、ロー・ゲイン~ミディアム・ゲインのドライブ・サウンドを生み出す。ロー・ゲインでは、音を歪ませることなくアタックのみを強調することができ、DRIVEを上げると、よりコンプレッションの強い音色となる。NATUREは、トーンと歪みの微調整を行なうためのノブ。また、VOLUMEノブにはブースト効果もある。なお、ベースでの使用を前提に設計されているが、ベース以外の楽器を接続してロー・エンドを調整することも可能だ。
定価:28,000円
オフィシャルHP:LEP INTERNATIONAL
“POWER BLOCKS(パワー・ブロックス)”は、ペダルボードやラック・システムに適したスモール・サイズのパワーサプライ・シリーズ。エフェクターやオーディオ・コントローラーの使用環境に合わせた特殊フィルター回路により、スイッチング電源のライン・ノイズを極限まで減少してくれる。本機は、最大5台のエフェクターに電源供給が可能(ゲルマニウム・トランジスタなどを使用した一部のビンテージ・タイプのエフェクターには適さない場合あり)。
定価:3,800円
オフィシャルHP:オカダインターナショナル
リットーミュージック刊『ベース・マガジン2016年10月号』の表紙は増井みお(PASSPO☆)! 特集はプロ・ベーシストたちが自身に影響を与えた名盤とベース・プレイを紹介する「プロ・ベーシストに聞いた2016年に聴きたいベース名盤」。CD連動の「テック21 サンズアンプ ベース・ドライバーDI Ver.2」では、バージョン2へと進化したサンズアンプの定番モデルを、中尾憲太郎が徹底分析! 試奏音源も付属している。さらに、岩永真奈が講師を務める「テクニック別ですぐわかる! ベース・ライン☆メイクアップ術」などを収録。いずれも必見な内容となっています。
YOH
1983年12月11日生まれ、沖縄県出身。2001年に地元沖縄でORANGE RANGEを結成。2003年に「キリキリマイ」でメジャー・デビューを果たし、以降常にジャンルにとらわれることのないポップ・サウンドを聴かせている。ライブでのメインはアトリエZのPBタイプ。