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- 2024/11/16
カスタムIEM(インイヤーモニター)
イヤホン・ヘッドホン専門店「e☆イヤホン」の広報部長・たっくんこと岡田卓也が話題のイヤホン・ヘッドホン製品を選りすぐって紹介する本連載コラム。前回に引き続き、カスタムIEMのオーダー手順をご紹介していきます。今回はインプレッション(耳型)採取後のモデル選びと実際のオーダーについてです。
前回記事の「究極のイヤホン! カスタムIEMをオーダーしよう 〜インプレッション(耳型)採取編」ではカスタムIEMの耳型採取の様子をお伝えしました。引き続き今回は、カスタムIEMのモデル選びとオーダーの様子をご紹介したいと思います。その前にカスタムIEMについてもう一度簡単におさらいしておきましょう。
数あるイヤホンの中でも、“究極のイヤホン”と言える『カスタムIEM(インイヤーモニター)』。アーティストがステージで使っている“イヤモニ”と言えばピンとくる方も多いと思います。ステージでのモニターでは従来からのモニター・スピーカー(コロガシ)を使用する場合がありますが、この方法だとスピーカーの前から離れられないなどのウィーク・ポイントがあります。それと比較して、カスタムIEMはワイヤレス・レシーバーを介して、ステージ上のどこでもモニタリングが可能であり、演出・移動の自由度を大幅に高めてくれます。
最近ではカスタムIEMのブランドも増え、一般ユーザーのリスニングに向けたモデルも登場しており、益々盛り上がりを見せています。今月7/16(土)〜17(日)にはポータブル・オーディオの祭典「ポタフェス2016」が東京・ベルサール秋葉原で開催されます。カスタムIEMメーカーの出展はもちろん、e☆イヤホン・カスタムIEM専門店のブースではインプレッション採取会も実施予定。是非この機会にカスタムIEMの魅力に触れてみてください!
前回記事で紹介したインプレッション(耳型)を採取できたら、いよいよイヤホン本体をオーダーします。e☆イヤホン・カスタムIEM専門店には、各ブランド全商品のサンプルが揃っていますので、まずは試聴して自分好みのモデルを選びましょう。2016年7月現在では、下記19ブランドのカスタムIEMのオーダーが可能となっています。
※各ブランド/モデルの詳細はe☆イヤホン・ウェブサイトでご確認ください。
オーダーしたいモデルが決まったら、続いてシェルとフェイスプレートを選びます。カスタムIEMではほとんどのメーカーが、シェルと呼ばれる耳の中に入る部分と、フェイスプレートという耳の外側の蓋の部分のカラー/デザインを自由に選ぶ事が出来ます。
まずはシェルから選びます。シェルは耳の中に入る部分なので、装着してしまうとあまり見えなくなってしまいます。しかし、本体の中で最も面積が広い部分なので、仕上がりの印象に大きく関わる部分です。中のドライバー・ユニットが透けて見えるトランスルーセントのものや、ラメの入ったものなどなど、沢山の種類から選ぶことが出来ます。
シェルが決まったら、続いてフェイスプレートを選びます。フェイスプレートにもかなり多くの種類があり、メーカー・ロゴはもちろん、独自のロゴや写真、デザインなども一部のブランドを除いて刻印・印刷することが可能です。耳に装着した際、外側に見える部分なので、慎重に選びましょう。
オーダーシートに注文内容を記入し、採取したインプレッションと一緒に出せばオーダー完了です。後は完成を待つばかり! メーカーにもよりますが、1~3カ月程度で注文した製品が仕上がってきます。
このように様々な仕様とデザインを組み合わて、まさに自分だけの“1点モノ”をカスタム・オーダーできる究極のイヤホンがカスタムIEMです。そのフィット感と音を一度味わってしまうと、この世界から抜け出せなくなってしまうかも! とにかく一度は試聴して、カスタムIEMの世界に触れて欲しいと思います。次回は実際にオーダーしたカスタムIEMを使って、各ブランドの特徴をご紹介していきますのでお楽しみに!
◎究極のイヤホン! カスタムIEMをオーダーしよう Pt.1 〜インプレッション(耳型)採取編
★こちらの記事もご参考ください!
「クラムボンがカスタムIEMを製作体験!〜前編 @ e☆イヤホン[FitEar編]」
「クラムボンがカスタムIEMを製作体験!〜後編 @ e☆イヤホン[FitEar編]」
岡田卓也(おかだ・たくや)
イヤホン・ヘッドホン専門店「e☆イヤホン」CS推進部課長。帰省時にイヤホンが断線し、たまたま購入したSHURE E2cでイヤホンにハマる。これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンの数は数千機種に及ぶ。日本人で初めて(おそらく)beats本社やUltimateEarsのラボ見学をしたことが自慢。