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- 2024/11/16
Gibson USA / Vintage Copper Firebird Limited
ギブソンの人気モデル、ファイヤーバードに個性的な1本が加わりました! ノンリバース・ボディに印象的なビンテージ・コッパー・フィニッシュを纏ったVintage Copper Firebird Limitedです。このギターならではの醍醐味をお楽しみください。
使用アンプ:マーシャルJVM410H(ヘッド)+1960A(キャビネット)
使用シールド:ギブソンInstrument Cable
1963年にデビューしたファイヤーバードには、スペックの違いにより多くのバリエーションが存在します。今回ご紹介するVintage Copper Firebird Limitedは、これまでのどのファイヤーバードとも異なる個性を持っています。まず目を引くのは、ノンリバース・ボディに施されたビンテージ・コッパー・フィニッシュ。他人とは違うギターを持ちたいという要求に応えるノンリバース・ファイヤーバードですが、さらにこの特殊なカラーで仕上げられたことによってオリジナリティの塊と化しています。本器は見ての通り、ビンテージ・フィールがありつつどこかモダンな印象も受けるユニークなモデルですが、その象徴となるのがブラックで統一されたパーツ類でしょう。ピックガード、ブリッジ、テイルピース、チューナーなどすべてが黒で統一され、このギターのルックスを引き締めています。
サウンドに関わる仕様で特筆すべきは、57クラシック(フロント)、57クラシック・プラス(リア)という2基のハムバッカーを搭載している点、そしてチューン“オー”マティックとストップ・バーのテイルピースを採用している点です。特にピックアップに関しては、ファイヤーバードと言えばミニ・ハムバッカー、あるいはP-90というファンも多いと思いますが、このハムバッカーという選択もマホガニー・ボディとマッチしており、実はコレを待っていたという人も多いのではないでしょうか。例えば、ミニ・ハムバッカー+バイブローラ・トレモロ・ユニットのファイヤーバードは、ある程度弾き手を選ぶギターですが(だからこそ弾きこなす喜びもあります)、このギターの仕様は弾き手を選ばず、多くのプレイヤーに喜ばれるものだと言えるでしょう。
実際に試奏したところ、「その実、幅広い対応力を持っている」と感じました。見た目は非常に個性的ですが、サウンドは歪みのノリが良く、汎用性の高いものです。ファイヤーバードですから、ブルース・ロックとの相性が最高なのは言うまでもありませんが(スライド・プレイにはやはりよく合います)、歪ませて激しいカッティングをしても音が潰れず、コード感がしっかり伝わります。伝統的なファイヤーバードではちょっと対応しにくいグランジ系などにもマッチするでしょう。プレイアビリティに関しても問題がないばかりか、ボディ・バランスが良く、とても弾きやすいです。ビンテージのファイヤーバードに見られるような弾き手を選ぶグリップではなく、厚過ぎず適正な幅(約43mm)のネックは、プレイヤーに優しい印象。
超個性的な見た目と、実は幅広い対応力を持つ限定版のファイヤーバード。リーズナブルな価格設定も魅力的な1本です。
※次回の週刊ギブソン〜Weekly Gibsonは7月15日(金)を予定。
価格:¥176,000 (税別)