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  • 週刊ギブソン Weekly Gibson〜第104回

ロックでリッチなアコギHummingbird Standard

Gibson / Hummingbird Standard

  • 実演・文:井戸沼尚也 動画撮影:編集部 写真撮影:八島崇 録音協力:加藤和彦(オンキヨー) 映像編集:熊谷和樹 取材協力:Gibson Brands Showroom TOKYO

ギブソン・スクエアショルダー・モデルの中でも不動の人気を誇るハミングバード。今週はその2016年度版、Hummingbird Standardを紹介します。細部にわたってブラッシュアップされたロックなアコギ、“ハチドリ”の魅力をご堪能ください。

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華麗なルックスとリッチなサウンド〜ハミングバード

 ギブソン・ハミングバードは、ハチドリが描かれたピックガードや指板に輝くパラレログラム・インレイなど、華麗なルックスが魅力的なギターです。1960年にギブソン初のスクエアショルダー・モデルとしてデビューし、以降はそのルックスに惹かれるように多くのギタリストが手にしてきました。中でも最も有名な愛用者は、キース・リチャーズでしょう。キースがハミングバードを手にしている写真に憧れたという人は、決して少なくないはずです。

 ハミングバードの魅力は、もちろんルックスだけではありません。素晴らしいサウンドがあるからこそ評価され続けているわけです。そのサウンドはギブソンのフラットトップらしくピックを使ったストロークにマッチするのはもちろん、フィンガーピッキングでもリッチでディープな響きを聴かせてくれます。ロック・ギタリストに好まれるギターですが、ブルース、カントリー、フォーク、ポップスなど、弾き手が求める音に応えてくれる汎用性の高さが魅力です。

グローバー・ペグを採用

ロールド・エッジ・バインディング

エレメントVTCコントローラー

 2016年のハミングバード・スタンダードは、ピックアップをL.R.バッグス・エレメントVTCにアップグレード。オイル処理とエッジ部分の丸み加工を施された指板はスムーズな弾き心地を約束してくれます。弦高を含めた最終セットアップはPLEKを使って行なわれ、精度の高い仕上げを実現。トラスロッド・カバーに“2016”の文字が刻まれているのが、それらの証となります。

得がたいバランス感を持つ1本

 このギターは、持った瞬間から実に弾きやすいギターでした。評判どおりすぐに手に馴染み、始めから無理なく弾けるギターという印象です。サウンドがまた素晴らしく、“ビーン”と張りのある低音と輝くような高音がバランス良く鳴り、実に気持ち良くコードが響きます。ケースを開けてチューニングし、弾き始めた音がそのまま動画に収められていますので、冒頭のピックを使ったアルペジオなどをよく聴いていただければ本器のリッチなサウンドが伝わるかと思います。

 ピックを使ったストロークでは、十分な音量があるのにうるさく感じさせない軽やかなサウンドが印象に残りました。また、指の腹の部分で弾いた時の、マホガニー・サイド&バックのギターらしいブルージィで泥臭い鳴りも弾いていて楽しいものでした。ギブソン・アコースティックの魅力が詰まった1本だと言えます。華麗なルックスとグッド・サウンドを併せ持つHummingbird Standard。ぜひご自身の手で鳴らしてみてください!


※次回の週刊ギブソン〜Weekly Gibsonは6月3日(金)を予定。

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製品情報

Gibson / Hummingbird Standard

価格:¥452,000 (税別)

【スペック】
■ボディ・トップ:シトカ・スプルース ■ボディ・サイド&バック:マホガニー ■ネック:マホガニー ■指板:ローズウッド ■ブリッジ:ローズウッド ■ペグ:グローバー ■ピックアップ・システム:L.R.バッグス・エレメントVTC
【問い合わせ】
ギブソン・ジャパン http://www.gibson.com/
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