“究極のロック・ギター・サウンドとは？”に対するBOSSからの回答！
噂の「技ブラウン・サウンド」を大村孝佳が徹底チェック!!

大村孝佳の1st impression「いい！ キテんな、このアンプ！」

　このアンプは、ブラウン・サウンドを相当研究した人が作っていますね。それがわかる音をしています。大体、いいアンプってあんまりいじる必要ないんですよ。つないで、そのままでいい音がします。ボクはアンプを調整する時に、まず全開の状態からゲインやEQを削っていくんですけど、WAZA AMPは別に何も削らなくてもいい音というか……もう最初から、“いい！ キテんな！”という感じでしたね。

WAZA AMPの“ここが凄い！”

1. ロックに特化した圧倒的なサウンド
   　ロック・ギターの究極のトーンを求めて、BOSSの開発チームはビンテージ系、ブティック系の歴史的なアンプを徹底的に分析。アンプやキャビネットの挙動やサウンドはもちろん、それらが及ぼす“弾き心地”についてもこだわった。そうしてできたサウンドの原型を世界中のトップ・プロやレコーディング・エンジニアの元へ持ち込み、ロード・テストを実施。現場の声を丁寧に拾っていく。全世界に拠点を持つBOSSだからこそ可能なこの工程を経て、WAZA AMPのサウンドは研ぎ澄まされていった。
   　完成したWAZA AMPは、クラシカルなロック・サウンドと、BOSSならではの“技ブラウン・サウンド”の切り替えが可能で、それぞれにクリーン、クランチ、リード1、リード2の4チャンネルを持つモンスター・アンプとなった。どちらのアンプ、どのチャンネルも素晴らしいサウンドだが、ここではやはり“技ブラウン・サウンド”の2つのリード・チャンネルに注目したい。十分な歪みの深さを持ちながらどこかクリアで、レスポンスに優れ、絶妙な空気感を纏ったその音はまさに“技ブラウン・サウンド”の名にふさわしい。「ブラウン・サウンドをよく知る人にしか作れないバイト感、粘り気がよく出ています」と大村も認める完成度だ。
2. プロの過酷なステージに耐える安定性
   　真空管アンプは振動による損傷や真空管の消耗による交換など、メンテナンスに手間やコストが必要になる。特にワールド・ツアーを行なうようなトップ・プロの機材は、頻繁な移動に伴う振動や、極端な気候の変化などの過酷な状況で、長時間酷使される。こうしたことから、貴重なビンテージ・アンプやブティック・アンプはステージには持ち出さないというプロも少なくない。
   　WAZA AMPはハードウェア／パワー・アンプ部をディスクリートのソリッドステート・アンプで構成し、どのような会場でも対応できる150Wのハイパワーを持ちながら、真空管アンプが抱える課題を解消している。BOSSのクラフトマンシップが実現した信頼性と耐久性は、一度でもBOSSのペダルを使ったことがある方なら、ご存知の通り。WAZA AMPはメンテナンス・フリー、ストレス・フリーでステージに集中できる、貴重なロック・アンプだ。
3. 驚きの利便性と拡張性
   　WAZA AMPは、WAZA AMP HEADと、クラシカルなロック・サウンドに最適な12インチ4発のWAZA AMP CABINET412、または12インチ2発でオープン・バック／クローズド・バックの選択ができるWAZA AMP CABINET212で構成されるスタック・アンプ。これまでのスタック・アンプにはない利便性と拡張性を有している点も大きな特徴だ。例えば、アンプ・ヘッドは木製のキャビネットから取り外し、3Uのラックに収めることが可能。また、会場の大きさに合わせてどの音量でも任意の音色が作りやすいパワー・コントロール機能（1W、50W、100W、MAX）を搭載している。エフェクト・ループが2系統あるのも非常に便利だ。さらに、WAZA AMPを試奏したトップ・ギタリスト達から密かに絶賛されているのが、エア感を付加したライン・アウト端子の音の良さだ。ダミーロードなしで使える手軽さも含めて、ギタリストはもちろんエンジニアからも好評で、基本的にはステージ向けのWAZA AMPが実はレコーディング用としても高いポテンシャルを持つことがわかる。大村も「録音やリアンプ等、レコーディングでもバンバン使ってみたい」と述べていた。
   　さらに、WAZA AMPの拡張性についても注目したい。実は、技ブラウン・サウンドは工場出荷時に装着されるトーン・カプセルによって作り出されている。今後、様々なタイプのトーン・カプセルが登場予定だ。その第1弾として、スティーヴ・ヴァイと共同開発したレガシー・トーン・カプセルが発表され、各弦のコンプレッション感や、ギター側のボリュームを絞った時のレスポンスなど細部に至るまでヴァイのサウンドが再現されていると高い評価を得ている。

WAZA AMP HEAD

BOSSが開発した理想のロック・アンプ

　BOSSのエンジニアの革新的な精神が作り上げた150Wのヘッド・アンプ。ロック黎明期のオリジナル・スタック・アンプの再現と、回路設計やチューニングにこだわり抜いたロック・ギターの理想的サウンド「技ブラウン・サウンド」を選択できる。各アンプに対して、クリーン、クランチ、リード1、リード2の4チャンネル設計。ディストーション・サウンドを構築する際に不可欠となる低域のコントロールを容易にするキャビネット・レゾナンス機能を搭載し、ビンテージ感溢れるサウンドから、音圧があるモダンなサウンドまで簡単にコントロールできる。
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[WAZA AMP HEAD Specifications]
●出力：150W●コントロール：POWER、CLEAN CH SELECT、CRUNCH CH SELECT、LEAD 1 CH SELECT、LEAD 2 CH SELECT、AMPLIFIER ：INTERNAL、A/B、LOOP：SERIES、PARALLEL【CLEAN】GAIN、VOLUME【CRUNCH】GAIN、VOLUME【CLEAN／CRUNCH EQ】BASS、MIDDLE、TREBLE、PRESENCE【LEAD 1】GAIN、VOLUME【LEAD 2】GAIN、VOLUME【LEAD 1／LEAD 2 EQ】BASS、MIDDLE、TREBLE、PRESENCE【EFFECT】EFX LOOP A、EFX LOOP B、CLEAN／CRUNCH REVERB、LEAD 1／LEAD 2 REVERB【MASTER】MASTER、LINE OUT AIR FEELスイッチ（REC/LIVE/BLEND）、CABINET RESONANCEスイッチ（VINTAGE/MODERN/DEEP）、POWER CONTROLスイッチ（1W/50W/100W/MAX）●ラインアウト：GND LIFT●インジケーター：CLEAN CHANNEL/CRUNCH CHANNEL/LEAD 1 CHANNEL/LEAD 2 CHANNEL/EFX LOOP A/EFX LOOP B/POWER●スピーカーアウト：IMP.SELECT（4Ω／8Ω、16Ω）●接続端子：INPUT（標準）、LINE OUT（標準）、LINE OUT（XLR）、PHONES（ステレオ標準）、FOOT CONTROL（TRS標準）、EFX LOOP A SEND（標準）、EFX LOOP A RETURN（標準）、EFX LOOP B SEND（標準）、EFX LOOP B RETURN（標準）、REC OUT（USBタイプB）、MIDI IN、SPEAKER OUT 16Ω A（標準）、SPEAKER OUT 16Ω B（標準）、SPEAKER OUT 8Ω（標準）、AC IN●電源：AC100V（50／60Hz）●消費電力：110W●付属品：Tone Capsule（本体に装着済み）、取扱説明書、電源コード、2P-3P変換器、保証書、ローランド ユーザー登録カード、スピーカー接続ケーブル、専用フットコントローラー、専用フットコントローラー接続ケーブル（ステレオ）●外形寸法：529（W）×302（D）×225（H）mm●質量：15kg

WAZA AMP HEAD正面

WAZA AMP HEAD裏面

WAZA AMP CABINET412

「技」の文字が誇らしげに輝く専用キャビネット

　ブラウン・サウンドを語る上で欠かすことのできない”ビンテージ・グリーンバック”スピーカー。このグリーンバックのサウンド・キャラクターを持ち、耐圧を高めたのが本キャビネットに搭載されたカスタム・スピーカーだ。世界をターゲットにしたBOSSの強い思いが伝わってくるこだわりのキャビネット。12インチを4発搭載したこのモデルは圧巻の音圧！ 正に究極のロック・アンプである。
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[WAZA AMP CABINET412 Specifications]
●定格入力：320W●スピーカー：30cm×4●接続端子：INPUT（標準）●付属品：キャスター×4、取扱説明書、保証書、ローランド ユーザー登録カード●外形寸法：758（W）×358（D）×810（H）mm●質量：41kg

WAZA AMP CABINET412正面

WAZA AMP CABINET412背面

WAZA AMP HEAD + WAZA AMP CABINET412

WAZA AMP CABINET212

コンパクトでありながら技ブラウン・サウンドを完璧に再生

　こちらは412のバリエーションで、12インチが2発搭載のモデル。オープン・バック／クローズド・バックの両対応で環境や好みによって使い分けることができる。こちらも2発とは思えないダイナミックなサウンドが再現されるキャビネットだ。
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[WAZA AMP CABINET212 Specifications]
●定格入力：160W●スピーカー：30cm×2●公称インピーダンス：16Ω●接続端子：INPUT（標準）●付属品：取扱説明書、保証書、ローランド ユーザー登録カード●外形寸法：728（W）×343（D）×533（H）mm●質量：28kg

WAZA AMP CABINET212正面

WAZA AMP CABINET212裏面（カバー有）

WAZA AMP CABINET212裏面（カバー無）

WAZA AMP HEAD + WAZA AMP CABINET212

WAZA AMP HEAD + WAZA AMP CABINET212(×2)

大村孝佳の総評「このアンプは、ロックに欠かせない音が出せます！」

　ズバリ言って、このアンプはロックに欠かせない音が出せます！ キャビネットも、ブティック・アンプのいい音や、ブラウン・サウンドのいい音を知っている人にしか作れない音がしています。いい音を、安定して出したい人にお勧めしたいアンプですね。バイト感があって、いい感じのミドルがあって、弾きやすいですしね。プレイヤーにとっては、これ以上のことはないんですよ。
　例えば、キャビネット・レゾナンス・スイッチ、これがすごくいい。これで低域の出方が変わるんですけど、下手にイコライジングするよりこれで好きなキャラクターを決めて、あとは微調整くらいで簡単に自分が欲しい音が出せます。ボクは「Modern」が好きですね。
　アンプのタイプとチャンネルは、技ブラウン・サウンド・アンプのリード2ですね。歪んでいる音が大好きなので！ で、ゲインもマックスです。とにかく、歪んでいる音が大好きなので（笑）。ただ、このアンプはものすごく歪んでいても、バランスがいいし、特にプレゼンスを上げなくても抜けがいいんですよ。レンジも広くて、全部出る感じ。7弦ギターでも全く問題なく使えます。是非、実際に弾いてみて欲しいですね。