AQUBE MUSIC PRODUCTS
- 2024/11/16
プロ・ベーシストのエフェクター・ボードをフィーチャーしていくベース・マガジンの人気連載「お宅のエフェクト・ボード拝見!」。ここでは同連載の2015年12月号に連動し、当該アーティストが使用する、デジマート上でも購入できるエフェクト類を厳選して紹介していく。今回はキュウソネコカミのベーシスト、カワクボ タクロウ。15年10月発売のアルバム『人生はまだまだ続く』の制作を機に導入したボードを紹介しよう。
ボード内上段は、ONE CONTROLのMinimal Series Pedal Board Junction Box(ジャンクション・ボックス)、ONE CONTROLのHooker's Green Bass Machine(オーバードライブ)、中段はShureのGLXD6(ワイヤレス受信機)、MXRのBass Fuzz Deluxe M84(ファズ)、ARIONのMOC-1 OCTAVE(オクタ−バー)、Electro-HamonixのMicro Q-Tron(エンベロープ・フィルター)、LINE 6のM9 Stompbox Modeler(マルチ・エフェクター)。下段はMXRのM134 Stereo Chorus(コーラス)、KORGのDT-10(チューナー)、Free The ToneのARC-53M(スイッチャー)。なお写真下は、上からMarkbassのLittle Mark Tube 800(アンプ・ヘッド)、PalmerのPDI 03(スピーカー・シミュレーター)、PDICTC Tube DI(ダイレクト・ボックス)。
※各ペダルをどう使っているかは、ベース・マガジン2015年12月号で本人が詳しく解説しているので、そちらもチェックしてほしい。
その名の通り一切の無駄をそぎ落とし、最小限のサイズで堅牢なボディとシンプルかつ洗練された機能性をもつミニマル・シリーズ。ボード内でもスペースを取ることなく、扱いやすい。ボードの淵にケーブルが当たって傷んだり、ケーブルが絡まるといったトラブルを防ぐため、端子の配置にこだわるなど、使いやすさに配慮している。なお、完全パッシブ設計のため、電源は不要。ボード内を整頓したいプレイヤーにオススメだ。
定価:4,380円
オフィシャルHP:LEPインターナショナル
ボリューム/トレブル/ドライブの3つのノブと、ボディ側面にロー・トリム・ポットを装備。シンプルに操作できるが、音色の微調整やロー・ブーストも可能だ。チューブ・アンプのような温かな歪みはもちろん、歪みを強くするだけでオールドのSUNNのトランジスタ・アンプのようなサウンドも再現する。ダイナミック・レンジが広いため指弾きの細かなタッチも逃すことなく、また音の粒立ちも良く、あらゆるプレイやジャンルに対応。ロー・トリム・ポットを調整すれば、ダウン・チューニングや多弦ベースとの相性も抜群だ。使い勝手の良さと芯のあるサウンドを両立した本機は、ギター用としても最適。
定価:17,500円
オフィシャルHP:LEPインターナショナル
堅牢なメタル・シャーシ設計と視認性に優れた見やすいLCDディスプレイを採用したワイヤレス受信機GLXD6と、送信機GLXD1によるデジタル・ワイヤレス・システム(WA305ケーブルも同梱)。ボードに簡単に組み込むことが可能で、LEDセグメント・ディスプレイ経由で送信機の電池残量を確認できる。また、ストロボ式とニードル式の2パターンで表示できるクロマチック・チューナーを内蔵。フットスイッチによってワイヤレス・ディスプレイとチューナー・モードの切り替えができる。周波数ピッチは432~447Hzで調整可能。
定価:オープン
オフィシャルHP:シュア・ジャパン
DRY/WET/TONE/FUZZの4つのノブを装備。原音(DRY)とファズ・サウンド(WET)を独立して調整できるため、自分好みにブレンドすることができる。エッジが効いた歪みだが、原音を崩さないクセのないサウンドのため、ベース本体やアンプの音色を活かしながら歪ませたい、芯のあるサウンドが欲しいというプレイヤーに特にオススメ。トゥルーバイパスのため、音質劣化が少ない点も魅力だ。
定価:22,000円
オフィシャルHP:モリダイラ楽器
コストパフォーマンスの高さに定評のあるアリオン。本機は原音に1オクターブ下/2オクターブ下のサウンドをミックスすることが可能で、DIRECT/OCT-1/OCT-2のツマミで各音程のレベルを自由に調節できる。3オクターブのユニゾンによる分厚いサウンドは、ディストーションやディレイなどと組み合わせると、より効果的に。独特のサウンドがクセになる1台。
定価:5,600円
オフィシャルHP:上野開発センター
ブーツィー・コリンズやジョージ・クリントンの使用でも知られるエンベロープ・フィルター「Q-Tron」が、よりコンパクトに。ピッキングの強弱に反応してカット・オフ周波数が変化し、同時にフィルターのピッチも変化。低音を強調するロー・パス(LP)、中域を強調するバンド・パス(BP)、高域を強調するハイ・パス(HP)の3モードを装備し、コンパクトながら多彩なサウンドを実現している。
定価:16,500円
オフィシャルHP:キョーリツコーポレーション
ビンテージから現代まで、幅広い音色を網羅したマルチ・エフェクター。ディストーション/コーラス/ディレイ/リバーブなど、100を超える表現力豊かなエフェクトを内蔵。各エフェクトのセッティングはもちろん、組み合わせや配置も自由自在で、どのエフェクトでも同時に呼び出すことができる。また、そのセッティングは最大24個までメモリー可能。さらに、最大28秒のルーパー機能やMIDIの入出力端子も装備している。
定価:オープン
オフィシャルHP:Line 6 インフォメーションセンター
より立体的な広がりが得られる、ステレオ・アウトプットを備えたコーラス・ペダル(モノラルでも使用可能)。コントロールはRATE/WIDTH/INTENSITYを装備。さらに、コーラス・エフェクトのみに効くイコライザーTREBLE/BASSや、ギターの低音にかぶるエフェクトをカットすることができるBASS FILTERスイッチも装備している。クリーン/ドライブ・サウンド、バッキング/リード・プレイなど、幅広いシーンで活躍してくれるはずだ。
定価:30,000円
オフィシャルHP:モリダイラ楽器
10年以上に渡ってロング・セラーを続ける定番モデル。基準ピッチと入力音のズレを示すLED式メーターは、素早い反応と正確な動作で定評がある。また、暗いステージ上でも高い視認性を誇る。重厚感のある強靱なボディで、設置時の安定感も抜群だ。機能面では、半音下げから最大7半音下げまでの測定が可能なフラット・チューニング・モードを装備。さまざまなピッチに対応するキャリブレーション機能も搭載している。さらに、入力音を常に出力するバイパス端子と、曲間でのチューニングなどに便利なミュートができるアウトプット端子の2系統を装備。さまざまなセッティングに対応可能だ。
定価:オープン
オフィシャルHP:コルグ
フラッグシップ・モデルARC-3の多機能・高音質・高耐久性を受け継ぎ、HTS(Holistic Tonal Solution)サーキットやMIDI対応などの基本スペックはそのままに小型化。エフェクツ・ループ数は5(シリーズ・ループ=4、セパレート・ループ=1)、プリセット数は20バンク×10プリセット(合計200プリセット)、コントロール端子は3系統(ラッチ/モーメンタリー切替可能)。受注生産でブラック・カラーもあり(税別63,000円)。
定価:60,000円
オフィシャルHP:フリーザトーン
リットーミュージック刊『ベース・マガジン2016年1月号』の連載「お宅のエフェクト・ボード拝見!」では、音速ラインの大久保剛のエフェクト・ボードが紹介されています! 機材の紹介はもちろん、セッティング・パターンやアーティスト本人のコメントを交えた解説も掲載されているので、是非チェックしてみて下さい。また、2016年2月号は2016年1月19日に発売予定です!
カワクボ タクロウ
1987年生まれ、静岡県出身。スチュアート・ゼンダー、フリー、ルイス・ジョンソンなどに多大な影響を受け独自のスタイルを磨く。愛器はエルリックのGold Series e-volution 4-strings 2014 年 NAMM SHOW モデル。