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- 2024/11/16
Gibson / 2016 J-45 STANDARD
名器揃いのギブソン・アコースティック・ギターの中でも名器中の名器、定番中の定番と言えば、そうJ-45です。今回の週刊ギブソンでは、さらに弾き心地を高めたJ-45スタンダードの2016年モデルを紹介します。
1942年の登場以来、常にベストセラーの座に君臨するギブソン・アコースティックを代表するモデルと言えば、皆さんもよくご存知のJ-45です。海外では“The Workhorse”と呼ばれ、長らく愛され続けています。時代によって仕様の変遷はありますが、J-45と言えばラウンド・ショルダーのボディにビンテージ・サンバーストが定番です。その伝統とも言える仕様をしっかりと守ったJ-45 STANDARDが、2016年仕様にリニューアルされました。
スプルース・トップ、マホガニー・サイド&バック、マホガニー・ネック、ローズウッド指板&ブリッジ、グローバー・ペグ、パール・ドット・インレイ、べっ甲柄スモールガード、スキャロップ・ブレイシングといったJ-45スタンダードの基本仕様は守りつつ、新しく見直されたポイントは以下のとおりです。
まずエレクトロニクス面では、ピックアップがL.R.バッグスのエレメントVTCにアップグレード。また、オイル処理された指板とブリッジを採用することで、木部の振動を最大限に生かしています。演奏性についても、指板のエッジ部分に丸みのある処理を施して手に吸い付くような弾きやすさを実現。加えて、最新のPLEKマシンを使って高い精度でフレット周りを仕上げるなど、より弾きやすいセットアップが徹底的に追求されています。フィニッシュも見直され、さらに艶やかなグロス仕上げとなりました。音質、弾きやすさ、ルックスのすべてがさらに高いレベルとなった、新しいJ-45スタンダード。それを示すように、トラスロッド・カバーには“2016”と彫られています。
2016 J-45 STANDARDの音色は、キレが良く、美しい倍音成分を含んだ高域と輪郭が明瞭で“ガツン”としたアタックを持つ低域、そして何よりも太くたくましい中域の三位一体なバランスが特徴です。それはまさしく一般的にイメージされるJ-45の音そのもの。ピックでストロークすればジャキジャキと鳴り、指で優しく弾けば優しく、強く弾けば荒々しくと、思ったとおりに鳴ってくれます。個人的には特に低域が締まった印象を受けましたが、これはグローバー・ペグの影響でしょうか。
弾きやすさについても、文句無しです。新品でありながら、最初から“長く使っている自分のギター”のような感覚で弾くことができます。グリップの感じも太過ぎず細過ぎず、弦高も高過ぎず、エレキから持ち替えても楽に弾くことができます。憧れのルックスとサウンド、そしてこれまで以上の弾きやすさを持つ2016 J-45スタンダード。まさに“スタンダード”の名にふさわしいギターです。
※次回の週刊ギブソン〜Weekly Gibsonは11月13日(金)を予定。
価格:¥328,000 (税別)