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  • ポーランド発の積極的に使える人気ベース用プリアンプ

Taurus / T-Di MK2

Taurus / T-Di MK2

  • 試奏/文:河辺 真 写真/動画撮影:伊藤 大輔
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 ポーランドの老舗アンプ/エフェクター・ブランドTaurusのペダル型ベース用プリアンプT-Diが新たにMK2としてラインナップされました。T-Diの大きな特徴は、TREBLE、BASSの各ツマミを操作すると自動的にミドルレンジを最適化してくれるMLOシステムを搭載している点です。それぞれのツマミを上げるとミドルは絞られ、ツマミを下げるとミドルが増えていきます。一般的なトーン・コントロールと違って、ツマミの変化によって音量が大きく変化しないので、慣れないうちは効きが甘いのではと感じるほどに自然な変化ですが、慣れると音作りがとても楽になるでしょう。

 また、トレブル/ベースには個別にブースト/カットできる±スイッチを備え、PUNCHスイッチはミドルのニュアンスをガラリと変えてくれます。さらに音色の雰囲気をビンテージからモダンへと変化させるCHARACTERはMK2になって先代のスイッチ切替からツマミによる連続可変に変更され、音色のバリエーションがとても豊富になりました。GAINを上げると劇的な歪みとまではいきませんが、僅かにアンプをドライブさせたような自然な歪みが得られます。総合的には音色の補正用途に適したフラットなプリアンプDIというよりも、積極的に音色を変化させるベース・アンプっぽいプリアンプDI、という印象でした。

 本機には12Vの専用アダプターが付属しますが、内部昇圧回路によって24Vで動作するので、ダイナミック・レンジが広く、出力の大きなアクティブ・ベースであっても不自然にサチることなく余裕で音作りできるのが特徴です。また、プラグ形状が同じ9-12Vの電源アダプターであれば極性を気にすることなく利用できる機能や、万が一プラグが抜けたり電源電圧が低下したりした場合には自動的にエフェクトがバイパスされる機能なども備えていて、電源に関する汎用性や実用性はとても高くなっています。

 フット・スイッチは機能を選択できるようになっていて、例えば、宅録時のDIや音作りの核となるプリアンプとして利用したい場合はミュートの機能を、ライブなどで奏法ごとの音作りのバリエーションや歪み用エフェクターとして利用したい場合はエフェクト・バイパスの機能を割り当てると、使い勝手が良いでしょう。

Taurus / T-Di MK2

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製品情報

Taurus / T-Di MK2

価格:¥27,000

【スペック】
■コントロール:レベル、キャラクター、ゲイン、ベース、トレブル、フット・スイッチ・モード切替スイッチ、パンチ・スイッチ、3ウェイ・ベース・スイッチ、3ウェイ・トレブル・スイッチ、グラウンドリフト・スイッチ■入出力:インプット、アウトプット、DIアウト■電源:DC9〜12V■外形寸法:96(W) x 144(D) x 65(H)■重量:約500g
【問い合わせ】
日本エレクトロ・ハーモニックス TEL:03-3232-7601 http://www.electroharmonix.co.jp/
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