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- 2024/11/16
エコー/ディレイ
全国の悩めるエフェクター・ファンの愛読書として絶大な支持を得ている『THE EFFECTOR book』(シンコーミュージック刊)。その最新版となるVol.29での特集で組まれたのは、“ペダルボー道”を志す者を魅了し続ける奥ゆかしき反響の音世界“エコー”であった。本特集では、『THE EFFECTOR book VOL.29 AUTUMN 2015 ISSUE』の目玉特集「ECHO MACHINE 〜メカニカル・ディレイが宿す幽玄」と連動し、最新モデルを含むさまざまなタイプのエコーを紹介していこう。
ビンテージ・エコー特有の“トーン”と“フィーリング”を高い精度で再現
初代“Alter Ego”を全面改訂し、よりビンテージ・エコーに特化したモードを持つ、現行スタンダード・モデル。特に“Echoplex”のリピート深度が増すたびに帯域がスポイルされる「鼻つまみ」なロー・ファイ感は秀逸。すべてのコントロールが、ビンテージ・マシン独特の不規則な歪み特性とサチュレーションに有機的に連動してくる操作性もリアル。
[Specifications] ●コントロール:Time、Feedback、Level ●スイッチ:ON/OFF(Hold)、Delay Type(Erec2、Dmm C、T Org、2290 M、RevM、Bdm2、Ckat、Ep1、Sp、Lp、Tp)、Subdivision Selector、Buffer ON/OFF ●端子:Input M、Input S、Output M、Output S、USB ●サイズ:72mm(W)×122mm(D)×50mm(H) ●電源:006(9V電池)/9VDC
●価格:¥20,000(税別)
“Alter Ego 2”に、独立したルーパー・エンジンとタップ・スイッチを実装した高機動バージョン。初代“Alter Ego”にも搭載されていた広い周波数スペクトルの揺れを持つ“E REC 1”と、デヴィッド・ギルモア用にチューニングされたストレートな太さのある“E REC 2”という、2種類の“Echorec”モードの聴き比べも楽しい。
[Specifications] ●コントロール:Time、Feedback、Delay Level、Looper Level ●スイッチ:A(Record)、B(Play)、C(Once)、Tap(Undo)、Delay Type(Copykat、Eplex 2、Echofl、Specho、TonePrint1〜4、E Rec 1、E Rec 2、Dmm C、Dmm V、Tr Organ、2290 Mod、Rev Mod、Bdm2)、Subdivision Selector、Looper/Delay、Buffer ON/OFF、Kill Dry ON/OFF ●端子:Input Mono、Input Stereo、Output Mono、Output Stereo、Exp、USB、MIDI In、MIDI Thru ●サイズ:235mm(W)×145mm(D)×57mm(H) ●電源:9VDC
●価格:¥32,500(税別)
テープ・エコーのミステリアスな動作を卓越したアルゴリズムで見事に生成
1950〜80年代、録音スタジオで活躍したオープン・リール・テープ・レコーダーのサウンドと、複数台のレコーダーで作ったエフェクトを再現するモデル。心地好いコンプレッションと倍音を際立たせる歪みは、アナログ時代の温かみあるサウンドへ導いてくれる。レコーディング〜ミックスから“デジタル臭さ”を取り除く用途にも適している。“DOUBLE TRACKER”は、テープ・フランジからスラップバック・エコーまで、幅広く操ることが可能。楽器にとどまらず、ボーカルにもその効果を発揮する。
[Specifications] ●コントロール:Saturation、Blend、Lag Time、Volume、Wobble ●スイッチ:Tape Saturation ON/OFF、Doubletracker ON/OFF、Type[Sum/Invert/Bounce] ●端子:Input、Left Output、Right Out、Exp ●サイズ:102mm(W)×117mm(D)×67mm(H) ●電源:9VDC
●価格:オープン
70年代に国内外で製作されたテープ・エコー(テープ以外の磁気媒体も含む)を現代に蘇らせたモデル。動作モードに“FIXED”=固定再生ヘッド×3、“MULTI”=複数再生ヘッド×3のうちいずれか2個をON(組み合わせ=3通り)、“SINGLE”=スライド再生ヘッド×1を備える他、テープに与えられるバイアス電圧の高低や磁気特性の劣化、ピッチの揺らぎといったファクターを詳細にコントロールするパラメーターを用意し、歴史的名機の音色に肉薄している。
[Specifications] ●コントロール:Time、Mix、Tape Age、Repeats、Wow & Flutter ●スイッチ:ON/OFF、Tap、Tape Head(Fixed、Multi、Single)、Mode(A/B/C)、ジャンパーSW(内部) ●端子:Input、Left Output、Right Out、Exp ●サイズ:102mm(W)×117mm(D)×67mm(H) ●電源:9VDC
●価格:オープン
磁気ディスク・
“Echosex 2°”を試奏して驚いたのが、“Echorec 2”が宿す有機的かつ三次元的に変化するディレイの質感をリアルに再現していること。質感という意味では、かなりオリジナルに肉迫していると言える。また現存する実機は、磁気ディスクを回すためのラバー・ホイールの劣化などが音質に影響を与え、個体差の要因となっている。しかしその要素を排除するのではなく、ビンテージ機器特有の魅力のひとつと捉え、それすらも再現。“AGE OF DAMAGE”コントローラーにより、経年変化を由来とする音質変化(揺れ)も緻密にキャプチャーすることが可能だ。
[Specifications] ●コントロール:Bass-Treble、Age Of Damage、Volume-Echo、Length Of Swell、Echo ●スイッチ:ON/OFF、4-Dip Switch ●端子:Input、Output ●サイズ:168mm(W)×126mm(D)×38mm(H) ●電源:9〜12VDC
●価格:¥53,000(税別)
名機“Space Echo”の持ち味を完全に復刻!
“RE-20”はBOSSのツイン・ペダル・シリーズにラインナップするモデル。テープ・エコーの名機として有名なローランドの“RE-201 Space Echo”のサウンドを再現したペダルだ。オリジナル機と同様にリバーブをかけることも可能で、“RE-201”が持っていた機能を完全にシミュレートしている。ツイン・ペダル・シリーズらしくモダンな機能も装備。タップ・テンポや設定を視覚的に表示するインジケーターなどが実装されている。
[Specifications] ●コントロール:Bass、Treble、Reverb Volume、Repeat Rate、Intensity、Echo Volume、Input Volume ●スイッチ:ON/OFF、Tap、Mode Selector、Direct ●端子:Input A/Mono、Input B、Exl Pedal、Output B/Mono、Output B ●サイズ:173mm(W)×158mm(D)×57mm(H) ●電源:単三電池×6/9VDC
●価格:オープン
ディスク・エコーならではの浮遊感を的確に表現
歴史に残るアンプ、古いエコーやリバーブなど、特にビンテージ機器の響きを再現するペダルで知られるカタリンブレッド。本機はディスク・エコーの名機、ビンソン“Echorec”の音色をコンパクト・サイズでシミュレート。マルチ・ヘッド・エコーなどの特徴を再現しつつ、より長いディレイ・タイムを実現している。エコーに関しては他に、チューブ・エコー・ライクな“Montavillian Echo”や“Echoplex”ライクな“Belle Epoch”もラインナップ。
[Specifications] ●コントロール:Swell、Tone、Delay Time、Mix ●スイッチ:ON/OFF、Program Select ●端子:Input、Output ●サイズ:67mm(W)×112mm(D)×49mm(H) ●電源:9-18VDC
●価格:オープン
テープ・ディレイの響きをよりクリアなテイストで
多彩な機能、磨き抜かれた音色で高い評価を得るカナダのエフェクター・ブランド、エンプレスは、“Superdelay”という超多機能ディレイでも知られるところ。本機はテープ・エコー・サウンドに焦点を絞り、“Superdelay”よりもコンパクト化が図られたモデルだ。テープの状態、フラッターの量、さらにモジュレーションなど、同ブランドらしい多彩なスイッチとノブによる細かなコントローラー/スイッチにより幅広いディレイ・トーンを得ることができる。
[Specifications] ●コントロール:Mix、D Time/Ratio、Feedback、Output ●スイッチ:ON/OFF、Tap、Tape Age(New/Vintage/Old)、Delay Time(Tap/Slow/Fast)、Filter(Hp/None/Lp)、Modulation(Little/None/Lots)、Headroom Adjustment Switch ●端子:Input、Output、Exp Pedal ●サイズ:117mm(W)×91mm(D)×56mm(H) ●電源:9-18VDC
●価格:¥37,000(税別)
ブリティッシュ・ロック・ファンなら見逃せないエコー感
ハーミダ・オーディオは、オーバードライブの名機“Zendrive”でよく知られるブランドだが、長年にわたり歪み系ペダルのみならず“Reverb”などの空間系エフェクトも製作してきている。本機は同ブランドとしては初めてのディレイ・ペダルで、アルフォンソ・ハーミダ氏自身の設計によるカスタム・リミテッド・ランとなるビンテージ・テープ・エコーのトーンを再現したモデルだ。FET回路を核に往年のテープ・エコー・サウンドの再現が図られている。
[Specifications] ●コントロール:Mix、Delay、Feed back、Flutter ●スイッチ:ON/OFF ●端子:Input、Out put ●サイズ:63mm(W)×110mm(D)×48mm(H) ●電源:006P(9V電池)/9VDC
●価格:オープン
間違いなく“世界最小の”テープ・エコー・シミュレーター
革命的とも言えるほど小型な“Skyline”シリーズで知られるホットトーン。本機は同シリーズの“Eko”に続く2作目となるディレイだ。ここではビンテージ・テープ・エコーの響きが追究されている。トグル・スイッチでソリッドステート・テープ・エコーのトーンを切り替えることができる他、リバース・ディレイも搭載している。世界最小デジタル・テープ・エコー・シミュレーターと言っていいだろう。
[Specifications] ●コントロール:Time、Mix、FB ●スイッチ:Mode(Mode I、Mode II、Reverse) ●端子:Input、Output ●サイズ:44mm(W)×74mm(D)×44mm(H) ●電源:9VDC
●価格:オープン
温かなトーンを基本にユニークな揺れを装備
特に歪み系を中心に数多くのエフェクターをラインナップするJ・ロケット・オーディオ・デザイン(通称ロケット・ペダル)。同ブランドが唯一ラインナップするディレイ・ペダルが本機だ。ここでは“PT2399”デジタル・チップを核に据えた回路に独自のアイディアを注入、アナログ風味の温かなディレイ・トーンにピッチが上下するランダムなモジュレーションを加えることで、テープ・エコー・ライクな不安定な響きを巧みに演出している。
[Specifications] ●コントロール:Delay Time、Warble、Mix、Repeats、Tone ●スイッチ:ON/OFF、Warble ●端子:Input、Output ●サイズ:126mm(W)×76mm(D)×57mm(H) ●電源:006P(9V電池)/9VDC
●価格:¥44,000(税別)
豊富な操作系であらゆる“エコー・トーン”を生成可能
90年代に活動した伝説のエフェクター・ブランドにして、2007年の復活以降も精力的に活動を続けるウェイ・ヒュージ。主宰者であるジョージ・トリップス氏は、ディレイ作りに定評のあるビルダーだ。Line 6の“DL4”、MXRの“Carbon Copy”も同氏が関わったモデルである。本機はBBD式アナログ・ディレイで、モジュレーション機能も搭載。明るく、温かなトーンで、ビンテージだけでなくモダンな音楽にも合うように考えられている。
[Specifications] ●コントロール:Delay、Feedback、Depth、Speed、Tone、Blend ●スイッチ:ON/OFF ●端子:Input、Output ●サイズ:83mm(W)×120mm(D)×45mm(H) ●電源:006P(9V電池)/9VDC
●価格:¥27,000(税別)
ユニークな仕様がもたらすオリジナリティ溢れる響き
個性的な設計思想で知られるキャロライン・ギター・カンパニーの作る唯一のディレイ“Kilobyte”は、プリ・アンプ・セクションを搭載するユニークなモデル。エコー・トーンのみならずクリアなディレイまで設定可能だが、“PT2399”チップを用いた回路基板にトリム・ポットを搭載、これによりディレイ音にピッチシフトとデチューンを加えることができる。つまりテープやヘッドの汚れ・劣化を由来とする音の揺らぎをシミュレートすることが可能だ。
[Specifications] ● コントロール:Attack、Binary Clock、Summation、Level、Tacos ●スイッチ:ON/OFF、Havoc ●端子:input、output ●サイズ:92mm(W)×123mm(D)×54mm(H) ●電源:006P(9V電池)/ 9VDC
●価格:¥27,500(税別)
エコー・マシンが携えていた雰囲気を確実にキャプチャー
T-Rexは、多彩なエフェクターをラインナップするデンマークの老舗エフェクター・ブランド。“Replica”などの数々のディレイ・ペダルをラインナップしていて、中でも本機は徹底してテープ・エコー・サウンドの再現にこだわったモデルだ。インプット・ゲインの設定など細部まで音を作り込めるスペックが実装されている他、初代“Reptile”からタップ・テンポ、トーンの設定もできるフラッター・コントロールがアップデートされている。
[Specifications] ●コントロール:Echo、Level、Repeat、Time、Tone、Speed、Width、Input Gain ●スイッチ:ON/OFF、Tap ●端子:Input、Output ●サイズ:100mm(W)×120mm(D)×55mm(H) ●電源:9-12VDC
●価格:¥32,000(税別)
LAのスタジオ・ミュージシャンを彷彿とさせる高音質
アンプ・サウンドを狙ったペダルやアーティストのシグネチャー・モデルなど、多彩なラインナップで世界的な人気を集めるエフェクター・ブランド、ワンプラー。同ブランドは、これまでにも“Faux Analog Echo”、“The Faux Tape Echo”などのディレイを製作してきている。本機はデジタル・チップとアナログ回路のハイブリッドによりテープ・エコーの響きを再現したペダルで、タップ・テンポ機能やモジュレーション機能などを搭載する。
[Specifications] ●コントロール:Level、Shade、Repeats、Echo、Movement、Sway ●スイッチ:ON/OFF、Tap Tempo、Engaged/Bypassed ●端子:Input、Output ●サイズ:104mm(W)×125mm(D)×56mm(H) ●電源:9VDC
●価格:¥39,000(税別)
プリ・アンプ的な使用方法も考慮においた設計
&K. Laboratoryは、日本の伝統的な雰囲気を生かしたデザインを施したエフェクターを製作する京都のブランド。これまでは歪み系ペダルを中心に発表してきたが、新たにディレイ・エフェクターを開発。本機はビンテージ・テープ・エコーのトーンを基本としていて、幻想的かつアンサンブルで主張しすぎない優しいエコー・サウンドが特徴。テープ・エコーの裏技として知られるプリ・アンプ的な使い方も視野に置いた設計が施されている。
[Specifications] ●コントロール:Level、Mix、Repeat、D.Time ●スイッチ:ON/OFF ●端子:Input、Output ●サイズ:72mm(W)×118mm(D)×50mm(H) ●電源:006P(9V電池)/9VDC
●価格:オープン
『THE EFFECTOR book VOL.29 AUTUMN 2015 ISSUE』では貴重なビンテージ・ディレイの発振サウンドの比較コンテストも敢行している(2013年、『THE EFFCTOR book Vol.21』でのコンテストを経た第2回目)。以下ではその模様の一部をご紹介していこう。なお、コンテストの模様はエフェクターブックの公式YouTubeチャンネルにて視聴も可能になっている。今や市場にほとんど姿を現わさない超稀少な機種の音色を聴けるまたとないチャンスとなっているので、こちらもぜひご覧になってみていただきたい。
細かなモデルも含めると40種類以上のバリエーション・モデルが存在する“Echorec”の中でも、極初期に近い仕様“T5E”です。発振は若干控えめで、ある一定まで発振した状態から安定してしまうようです。使用する再生ヘッドの位置を変更するロータリー・スイッチを操作することで、発振音の質感や音程に変化が生まれますが、破綻、飽和はせず、あくまでも一定の発振状態を続ける傾向にありました。発振音そのものはディレイ・ペダルやテープ・エコーのように派手な音色ではありませんが、太く円やかで、音楽的な音質です。[参考動画はこちら]
デヴィッド・ギルモアが長期間に渡って愛用していることで知られている“Echorec 2”。その音色はまさしくピンク・フロイドの音源で聴ける、あの幻想的な残響音そのもの。他の“Echorec”と比べても、この個体の立体感は特異であるように感じます。発振音もエコー音と同様に不穏で、ホラー映画さながらの不安を煽る効果音を繰り出します。その立体感も相まって、他のエコー・マシン、ディレイでは成し得ない、唯一無二の発振音です。[参考動画はこちら]
“Echorec Baby”というモデル名が示すとおり、ビンソンのディスク・エコーの中でも小型軽量なモデル。発振音は浮遊感のある美麗な音色で、これは後発のディレイ・ペダルに少し近い、馴染みのあるような発振音に聞こえます。しかし、その立体感はディレイ・ペダルの比ではありません。[参考動画はこちら]
1970年前後に発売された、より長いディレイ・タイムと細かな設定が可能になったコントロール系統を持ったモデル、“P.E.603-T”。エコー・サウンド自体は他の“Echorec”と比べてハッキリしており、“Echorec”の中ではハイファイな質感の部類に入ると思います。高音が何かと共鳴しているような、幻想的な発振音も魅力です。[参考動画はこちら]
イタリア人技術者、マルセロ・パトルノ氏が当時の“Echorec”に使われていたものと同じNOSパーツを使って作っている、現在進行形の“Echorec”。“Echorec”ならではの雰囲気は確かにあり、モノラルらしからぬ立体的音像を備えています。発振音はアナログ・ディレイやテープ・エコーなどに近く、総じて使い勝手が良いと言えるでしょう。[参考動画はこちら]
スタンドアローン型ディレイ・エフェクトとしては世界最初機のモデルであったと言われているテープ・エコー“Copicat”。“Mk IV”は1960年代後半に発売されたトランジスタ仕様バージョンです。音も機能もとにかくシンプルで、非常に素直なテープ・エコーです。発振音もまた素直で、“SUSTAIN”(フィードバック)コントローラーを上げれば、一直線に発振していきます。[参考動画はこちら]
発売当時から現在まで、実にさまざまなジャンルのアーティストが愛用したテープ・エコーの超名機“Space Echo RE-201”。マジメで明るく、それでいて少しボヤけたエコー・サウンドは、誰が聴いてもそれとわかる音質です。しかし、その発振音は個性的。急に暴走を始めたような甲高い発振音は、この機種のお家芸ですね。この発振音のためだけに本機を愛用するアーティストも少なくありません。[参考動画はこちら]
1979年に発売された、今では稀少なコルグのテープ・エコー“Stage Echo SE-300”。エコー・サウンドは明るく、良い意味で薄めですが、その主張し過ぎない音質が結果的に絶妙なバランスを生んでいます。教会の音響を思わす、神聖な響きが部屋に満ちていました。発振音は非力ですが、幻想的でアンビエントな雰囲気のある音色です。[参考動画はこちら]
■「第2回ディレイ発振コンテスト」のダイジェスト動画はこちらから!
本記事はシンコーミュージック刊『THE EFFECTOR book VOL.29 AUTUMN 2015 ISSUE』での特集企画「ECHO MACHINE 〜メカニカル・ディレイが宿す幽玄」の中でより詳しく紹介されています。ここで紹介した各機種のより詳細な解説とグラフが用意されている他、一部の製品ではメーカーへのインタビュー取材も実施。その動作原理から歴史、それに伝説的名機であるビンソンの分析記事も掲載など、エコーの奥深き世界を余すところなく伝えてくれています。ひとくちにエコーと言っても種類はさまざま、この特集を読めばあなたが求めるエコーがどんなものなのかきっと明確になるはずです。本記事と併せてぜひご一読下さい。
項数:116P
定価:1,620円(税込)
問い合わせ:シンコーミュージック
●「ECHO MACHINE 〜メカニカル・ディレイが宿す幽玄」のページ・サンプル
■シンコーミュージック刊『THE EFFECTOR book VOL.29 AUTUMN 2015 ISSUE』の詳細はこちらから!