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  • コスパに優れた優美なるアーチドトップ・ウクレレ

D’Angelico / Giulietta MU-6CPS

D’Angelico / Giulietta MU-6CPS

  • 試奏/文:成相 博之 写真/動画撮影:伊藤 大輔
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 ウクレレのイメージと言えば、「ハワイアンの伴奏楽器で小さくって可愛い!」というのが一般的ではないでしょうか。確かにトラディショナルなデザインで魅力的なウクレレも多々ありますが、現代のニーズや音楽性に合わせ進化してきているモデルもあります。今回ご紹介するディアンジェリコのMU-6CPSは、そんな“進化系ウクレレ”の中でも、ロックやジャズをプレイする際の弾き心地の良さと、最先端のスペックを搭載したイチ押しの新製品なのです。その特徴は以下のとおり。

①弾き心地の良さ
 まず印象的なのはボディの薄さ。ジャズ・ギターのトップ・ブランドとして知られるディアンジェリコのイメージは「フルアコ」ですが、こちらは「セミアコ」相当と言えるのではないでしょうか。薄いぶん、構えた時のフィット感も素晴らしく、アンプから出力した際に発生しがちなハウリングの減少にも貢献しています。さらにネックにはディアンジェリコの製品では最長となる384mmのコンサート・スケールを採用。シングル・カッタウェイのボディと相まってハイ・ポジションまでスムーズなフィンガリングが可能です。この辺りの作りの良さは、ニューヨークのアーチドトップ・ギターのトップブランドの面目躍如といったところでしょう!

②新しい木材と工法
 ボディとネックに使われている材はマンゴー。以前はトロピカルなレア材として珍重されましたが、その柔らかくて暖かいサウンド・キャラクターからウクレレの材としてはポピュラーなものになりつつあります。木目も従来のコア製ウクレレとは違う、ちょっとワイルドな面持ちが魅力的です。そのマンゴーを贅沢に使い、トップ、バック、さらにサイドまで単板削り出し工法で製作されています。トップ、バックの削り出しは多いのですが、サイドは曲げ工法で作られるのが一般的。この単板削り出しのサイドは強度に優れ、サウンド面にもより良い影響を与えていて、見た目以上に生音も大きい要因になっていると思います。

③最先端のスペック
 画期的なのが、今回初めて搭載されたPU部(PS-4Uプリアンプ・システム)で、ブリッジサドルの下にピエゾPUを内蔵していますが、さらに専用のプリアンプも搭載しています。従来品ですとプリアンプの電源として乾電池を要していましたが、このシステムはマイクロUSB端子を使った充電式ですので、軽量化も実現しています。もちろん電池交換の手間も要りません。わずか10分間の充電で、およそ8時間プレイできます。

④嬉しい価格設定
 これだけスペックが向上し、弾きやすくなったにもかかわらず、従来のディアンジェリコ製品に比べ、大幅にお求め易い価格設定はとても魅力的です。ぜひともこの「進化し続けるウクレレ」を体感してみてください!

D’Angelico / Giulietta MU-6CPS(写真左からサンバースト、ナチュラル・イエロー、シースルー・ブラック)

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製品情報

D’Angelico / Giulietta MU-6CPS

価格:¥81,000 (税別)

【スペック】
■トップ/バック/サイド:マンゴー単板(削り出し)■ネック:マンゴー■指板:ローズウッド■ブリッジ:ローズウッド■スケール:384mm(コンサート・スケール)■チューナー:グローバー■エレクトロニクス:PS-4Uプリアンプ・システム■カラー:ナチュラル・イエロー、サンバースト、シースルー・ブラック■付属品:ソフトケース
【問い合わせ】
(株)コルグお客様相談窓口 TEL:0570-666-569 http://www.dangelico.jp/
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プロフィール

成相博之
なりあい ひろゆき:1959年 島根県生まれ。あみぐるみウクレレ・デュオ「U900」のメンバー。これまでに香港公演を2回、昨年5月にはハワイのウクレレ・フェスに出演。この夏よりウクレレでロックの名曲をカバーするバンド「Cheap Purple」を結成し、サマーソニック2015をはじめ様々なフェスで熱いライブを展開中。ウクレレ誌「ローリングココナッツ」にて「ウクレレとロック」と題したコラムも連載中。

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