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- 2024/11/16
ライブの機材を通してドラマーのこだわりを検証するリズム&ドラム・マガジンの人気連載「The Style Of LIVE GEAR」と連動してお届けする本連載「Drum Set File」。アーティストが使用し、デジマート上でも購入できるドラム機材を紹介していく。第3回目は、“イタリアのビリー・コブハム”の異名を持つFurio Chirico。自身のバンド、アルティ・エ・メスティエリの結成40周年を記念した来日公演で彼が使用した、その独特なセッティングを見ていこう。タムが左右対称に配置されている点に注目!!
2015年7月5日に川崎クラブチッタで行なわれたARTI+MESTIERIの来日公演でフリオが使用したドラム・キットは、TAMAのStarclassic Bubinga。サイズはバス・ドラムが20″×18″で、タム類はドラマー左手側から16″×16″FT、12″×9″TT、10″×8″TT、14″×11″TT、18″×16″FTと並ぶ。10″タムを中心に左右対称になるようにセッティングされているのが特徴で、これはフリオがオープン・ハンド奏法を駆使してプレイするため。スネア・ドラムは重厚な仕様のTAMA S.L.P.シリーズG-Bubinga(14″×6″)にEVANSのG2を装着し、左側へ大きく傾けてセットする。シンバルはMEINLで統一。フット・ペダルはIron Cobraのツイン・ペダルで、偏心カムのパワーグライド仕様。ドラマー左手側には変わった形のエフェクト系シンバル、ウィンド・チャイムやカウベル、ブロックといったパーカッション類を配置していた。
フリオ本人によるサウンド・チェック/リハーサル風景は、以下の動画で確認できる。このセットから生み出される変態的フレーズは強烈だ!
本記事はリットーミュージック刊『リズム&ドラム・マガジン2015年9月号』の連載「The Style Of LIVE GEAR」の中でより詳しく紹介されています! ここではお見せできなかった機材やセッティング・パターン、さらに、このセットが使用されたライブのレポートも掲載されているので是非チェックしてみてください。
※ご注意:リズム&ドラム・マガジンの発売日は毎月25日に変更になりました。
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Furio Chirico(フリオ・キリコ)
1952年生まれ、イタリア・トリノ出身。70年に17歳でイタリアン・プログレッシブ・ロックの最高峰とされるThe Tripに参加。74年には自身のバンド、アルティ・エ・メスティエリを結成し、1stアルバム『ティルト』でその名を轟かせる。今年、バンド結成40周年を記念した最新作『ウニヴェルシ・パラレリ〜併存』をリリース。