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- 2024/11/16
Gibson Memphis / ES-339
ポップでパンクな楽曲が幅広い層からの人気を集めているSHAKALABBITSのギタリストTAKE-C氏をゲストに招き、ギブソン・メンフィスのスモール・サイズ・アーチトップ・モデルを試奏していただく特別企画! 3回に渡ってお届けする第1弾は、「ES-339」編です。
使用アンプ:マーシャルJVM205H(ヘッド)+1960A(キャビネット)
使用シールド:ギブソン18' Purple Gibson Instrument Cable
ES-339は、ギブソン・メンフィスが開発したスモール・サイズ・セミアコ・モデル。ボディ構造はセミアコの代名詞であるES-335と同様、ラミネイト・メイプルによる成型+センターブロックという仕様で、小型ながらセミアコらしい鳴りを楽しめる。この構造が、外観上は似ているがマホガニー・ボディをくりぬいたチェンバー構造のES-336と大きく違う点である(ES-336はよりソリッドに近い鳴り方)。本器の特徴は、なんといってもその小ぶりなボディにある。大きさはレス・ポールなどのソリッド・ギターに近く、取り回しの良さは抜群。それでいてスケールは24 3/4インチの標準的なギブソン・スケールを採用しているので、他のギターから持ち替えた際にも違和感がない。この2015年モデルでは、チューブレス・トラスロッドを採用し、より豊かな鳴りを実現。サステインの向上が見込めるロッキング・ストップバー・テイルピースを搭載、スムーズなフィンガリングを可能にするロープロファイル・フレットの採用など、数多くの改良がなされている。ピックアップはバーストバッカー×2。クリーンから歪みまで、ギブソンらしい太いトーンを生み出してくれる。
──ES-339を使い始めたきっかけは?
もともとレス・ポールを使っていたんですが、それよりもクリーンが良かったというのがポイントですね。特にピックアップをセンターで使った時に、スカ系のカッティングが太くはっきり出せるのが魅力でした。箱のギターはハウるかなと少し心配でしたが、かなり歪ませても全然問題ないですね。その意味では箱ギターの印象が変わりました。
──普段からES-339を使っているんですよね?
はい、ビグスビーを付けたモデルをメインで使っています。
──本日試奏していただいたストップ・テイルピースのモデルと比較すると、どう違いますか?
もともとビグスビーは“かっこいい!”という理由で付けたのですが、音も違いますね。ビグスビーが付いていると、音がよりはっきりするというか、ブライトになります。このモデルも、クリーンの太さや甘さが気持ちいいですね。キャラが違う印象です。若干テンションが違うので、少し弾き心地も違いますね。
──試奏では、センター・ポジションのプリッとした心地良いトーンが印象的でした。
センターが気持ちいいんで、つい弾きたくなるんですよ。この感じは箱らしいところで、レス・ポールでは出せない音ですよね。
──ES-339ならではの扱いやすさについてはいかがですか?
ES-335だとちょっと大きい感じがするんですが、このサイズ感はちょうどいいですね。ギターの持ち替えをしてもこの大きさなら違和感がないです。サウンド面でも扱いやすくて、曲によってはかなり深く歪ませるんですが、不安なくいけます。そしてフィードバックさせたい時にも制御しやすい。ギターによっては、フィードバックさせたい時に“こない”ヤツもあるんですよ。
──改めて、ES-339の魅力を教えてください。
クリーンから目一杯歪ませるところまで、1本のギターで表現できるところですね。とてもバランスの良いギターだと思います。
──ES-339に興味を持っている人に、メッセージをお願いします。
箱のギターってジャズのイメージが強いじゃないですか。そうじゃない使い方、すごく歪んだところまでカバーできる、オールマイティに近いギターです。そしてバンドの中で、すごく“馴染む”ギターです。家で弾いていても気持ちが良くて、手が伸びますね。生音が響いて気分が乗るので、曲を作ったり、フレーズを考えたりする時にもいいです。ぜひ、皆さんも試してみてほしいですね。
※次回の週刊ギブソン〜Weekly Gibsonは6月5日(金)を予定。
価格:¥349,000 (税別)
TAKE-C
1979年、栃木県生まれ。SHAKALABBITSで活躍するギタリスト。2002年、サポート・ギタリストとして参加していたSHAKALABBITSに正式加入。どクリーンから激歪みまで幅広いサウンドを使いこなし、巧みに楽曲の質を高めるギター・スタイルに定評がある。SHAKALABBITSの最新音源は17枚目のシングルとなる「Climax」。9月からは全国ツアーも予定されている。