AQUBE MUSIC PRODUCTS
- 2024/11/16
首都圏ではすでに桜が散って、新入学、新社会人の方々は、多忙な毎日を送っていることと思います。そんな時は、音楽を聴く余裕もなくなりがちですが、ハイレゾ音源はリラックス効果も高いようなので、せめて電車等での通勤や通学の途中に好きな音楽を好みの音質で聴いてみてはどうでしょうか?
今回は大阪の日本橋と、秋葉原に店舗を構えるイヤフォン/ヘッドフォンの専門店「eイヤホン」さんにご協力頂き、この春からの通勤・通学にお薦めしたいイヤフォン/ヘッドフォンを中心としたリスニング・アイテムを価格帯別にご紹介したいと思います。
eイヤホンは、メジャーなブランドはもちろん、マニアックなガレージ・メーカーのイヤフォンやヘッドフォンまで幅広く取り揃え、数多くの試聴機が置かれているので、ここに行けばきっと希望に合った製品に出合えるはず。なかなか店舗に出向けないという方は、豊富な知識がある店員さんが多いので、自分の聴いている音楽や好みを電話などで伝えれば、的確な製品を推薦してくれると思います。また中古の取り扱いもしているので、予算に合わせた理想のリスニング・ライフに近づくことができるはずです。さらに充実の音楽ライフをより多くの方に届けるために「ポタフェス」という、最新のポータブル・オーディオを楽しめるイベントも行っています。この記事がアップされた後も、沖縄、仙台、札幌、大阪、高松と開催される予定ですので、ぜひ好きな音源を持参して、参加してみて下さい。
今回機種の選定にあたっては、eイヤホン秋葉原店の副店長中村さんのご意見を聞きながら、新旧織り交ぜコストパフォーマンスに優れた製品をピックアップして、それぞれDAP(デジタル・オーディオ・プレーヤー)に繋いで試聴しました。DAP自体の音質に違いはありますが、同じ音源を聴いているため、だいたいの傾向は掴めたと思います。これからの通勤・通学が楽しくなるイヤフォン、ヘッドフォンに出合うきっかけになれば嬉しいですね。まずは、何かと物入りな春には嬉しい、求めやすい5千円クラスのイヤフォン/ヘッドフォンから紹介しましょう。
一昔前であれば、5千円程度のイヤフォンやヘッドフォンに音質を求めるのは、やや酷でもありました。しかし、イヤフォン/ヘッドフォン・ブームが起きてからは、その状況が一変します。上を見ればキリがないですが、十分にハイレゾ音源の魅力を楽しめるモデルが発売されるようになってきました。ぜひ自身の耳で、その実力を確かめてほしい価格帯です。
MUIX(ミュイクス)は、韓国の小型音響機器メーカー「iSound」が発売するブランドです。このIX3000は、昨年発表された比較的新しいモデルで、エントリー・モデルながら、絡みにくく耐久性に優れたフラットケーブルを採用するなどこだわりが感じられます。またiOS、androidに対応したリモコン・マイクも付属しています。カラー・バリエーションには、ブラック、レッド、ホワイトの3色が揃っているのも嬉しいですね。このIX3000をFiioのDAP、X1に接続してハイレゾ音源を試聴しましたが、価格からは想像できないような解像度の高い音が鳴ってくれました。特にどの帯域が優れているというような個性はあまりないものの、低域なども足りないと感じるほどではなく、分離感もあってバランスの良い音です。これを最初に購入して暫く使い、足りないと感じる帯域があれば、他の機種に買い替えるというのもお薦めです。
SE112は、シュアーの中ではエントリー・モデルながら、そのサウンドは、モニター用途のヘッドフォン等も手掛ける同社ならではの魅力を感じることができます。またプロ・ユースでも定番として使われるマイクを手掛けていることもあり、同価格帯の中では耐久性がある方だと感じています。やはりメジャー・メーカーならではの安心感はありますね。楽器を演奏している読者であれば、“Shure”のブランドネームが入っているだけで、ほしくなる方もいるかもしれません。この機種は、ハイレゾ音源が再生できるソニーのウォークマンのエントリー・モデル、NW-A16と組み合わせて試聴しました。サウンドはまとまりがあってフラットな印象ですが、豊かな低域を求める方には少し不足に感じるかもしれません。ですがその分、ハイミッド辺りが抜けて聴こえてくるので、クリアなサウンドという印象を受けますし、聴き疲れのないイヤフォンではないでしょうか。遮音性も高い方だと思います。
5千円以下の価格帯で、リケーブルができるのがMoxpad MO-X6です。しかもイヤフォンのリケーブルとしては、最もスタンダードになっているMMCXが採用されているため、各社から販売されている高品質なケーブルに変更することもできます。よって、5千円しないイヤフォンに、3万円もするような高級ケーブルを取り付けて楽しむという、ややアンバランスな使い方もできてしまいます。逆に言えば、このイヤフォンよりも安いMMCXケーブルはあまりないと思いますが……。このイヤフォンに付属のケーブルは、この価格であれば十分に満足できる品質で、見た目の高級感もあります。ケーブルだけで3千円程度で売られていても、安いと感じるかもしれません。それほど驚異のコストパフォーマンスです。NW-A16で試聴しましたが、低域もしっかりと稼げる厚めのサウンドで、各帯域の見通しも悪くありません。とてもパワフルな鳴り方なので、ロックなどに向いている感触です。何も知らされないで聴けば、5千円以下のイヤフォンに感じなかったかもしれません。
イヤフォン以上に、5千円クラスのモデルは使えないと思いがちなのがヘッドフォンだと思います。どうしてもハウジング等にコストをかけられないせいで、安価なプラスティック製になってしまうため、音質が良さそうに見えないのもひとつの原因かもしれません。そんな中でも、長いこと売れ続けるコスパに優れる2機種を紹介したいと思います。
高品位なモニター・ヘッドフォンや、ウッド・ハウジングを使った個性的なイヤフォンなどを手掛けるJVCの中でも、ロングセラーと呼べるのがHA-S500です。発売は2012年とやや古いですが、このクラスとしては十分に満足できる音質が得られます。もちろん通勤・通学に使えるように密閉型で、40mmのドライバーが使われています。また持ち運びに便利なように、コンパクトに折り畳める点も嬉しいですね。シンプルでスタイリッシュなデザインは飽きにくく、カラーもブラック/ガンメタリックの2色でスーツにも合うのではないでしょうか。今回はX1との組み合わせで試聴しましたが、しっかりとタイトで量感のある低域が得られ、低域を重視する方に試して頂きたいモデルです。ただ低域番長という感じではなく、あっさりとはしていますが中高域も鳴らしてくれるので、バランスが悪いという感じはしませんでした。あまりにも低域過多な音源を聴くと、バランスが悪く感じるかもしれませんが、おおよそのソースは気持ちよく鳴らしてくれそうです。
エントリー・モデルからハイエンドまでのオーディオ製品を作り続けるデノン。やはりそのノウハウは高く、このエントリー・モデルのヘッドフォン、AH-D1100も発売が2010年と古い機種ですが、設計がしっかりとしているため、長年売れ続けているモデルです。元々の定価がやや高かったこともあり、5千円以下で購入するには中古などを探す必要がありますが、新品の価格も求めやすいお店が多いため、今回は5千円クラスに入れさせて頂きました。ハウジング等は価格なりという感じではありますが、やはり50mmの大口径ドライバーを搭載したサウンドは、ワンランク上の印象を受けます。NW-A16で試聴しましたが、フラット目なサウンドながら中高域の抜け/再現性は、5千円クラスではなかなか得られない感触です。アコースティック・ギターなどの生楽器が入った音楽などに向く印象を受けました。1万円は出せないけど、ワンランク上のサウンドを目指したいという方にも試して頂きたい機種です。
このクラスはユーザーからの需要も多いですが、なかなか好みに合ったモデルが探しづらい価格帯でもあります。あと1万円足せば、ミドル・クラスのイヤフォンやヘッドフォンにも手が届き、その価格帯にかなり多くのモデルが発売されているからです。しかし、1万円〜1万5千円程度というのは、個人的な金銭感覚かもしれないですが、少しこだわりのイヤフォンを、初めて買ってみようという方が設定する予算のように感じています。今回は、イヤフォン/ヘッドフォンとも、厳選して1機種ずつご紹介したいと思います。
RHA(Reid Heath Limited)は、イギリスのグラスゴーにあるイヤフォン/ヘッドフォンのブランドです。このMA750はシンプルなデザインですが、削り出しのステンレス製ハウジングからは高価なモデルのような雰囲気を感じます。プラグ部分も金属で製作され、価格以上の仕上がりと言えそうです。この見た目と同様に、サウンドも価格以上に仕上がっていると感じます。NW-A16との組み合わせで試聴しましたが、とても上品な鳴り方で高域も繊細に描き切ってくれます。明瞭度も高いですが、それでいてモニター・タイプのような冷たい感触のサウンドではなく、音楽をイキイキと表現してくれます。これはドライバーが、ダイナミック1発によるところも大きいように感じました。よりハイエンドなイヤフォンは、このモデル以上の描写力を誇る機種もありますが、あまりに音の情報量が多いと、長時間のリスニングでは耳が疲れてしまいます。その点、このイヤフォンは繊細さもありながら、リラックスできる絶妙なチューニングが施されています。音楽をすごく良く理解している方がデザインしたのではないかと、
この価格帯には、ソニーのMDR-CD900STのような業務用のモニター・ヘッドフォンがラインナップしています。プロのエンジニアにとってモニター・ヘッドフォンは消耗品であるため、あまりにも価格が高いヘッドフォンは敬遠されるというのも、ひとつの理由です。そこで、デジマート・マガジンの読者の中には、マスタリングやレコーディングをする方もいると思いますので、このクラスでは敢えてモニター用途にも使えるヘッドフォン、オーディオテクニカのATH-M50xを選びました。このヘッドフォンは、強磁力の45mm CCAWボイスコイルドライバーを搭載し、高い解像度を得ています。またモニター・タイプのヘッドフォンには珍しく、ホワイトがラインナップされている点も見逃せません。モニター・ヘッドフォンが欲しいけど、無骨なデザインが好きになれないといった要望にも見事に応えているようにも思えます。X1との組み合わせでは、高い解像度/分離感を感じることができました。音質はフラット目ですが、ミッド〜ややハイミッド辺りに特徴を感じます。この特性は、オーディオテクニカのコンデンサ・マイクにもつうじるような特徴にも思えます。よってアコースティック系楽器の再生や、ヴォーカルものなどにも向いている印象を受けました。
3万円クラスのイヤフォン/ヘッドフォンになると、iPhoneなどの携帯に直挿しではなく、ヘッドフォン・アンプ等を用いて再生することで、その実力をより感じることができます。こだわりのイヤフォン/ヘッドフォンを手に入れたら、ぜひ一緒に検討してみて下さい。こちらも副店長と厳選した1機種ずつをご紹介したいと思います。
台湾のDUNU-TOPSOUNDが手掛けるのが、このDN-2000です。これ以前に発売されたDN-1000も、その驚異的なコスパから話題となったイヤフォンですが、本機はその上位モデルにあたりスペック的にも向上しています。ドライバーはハイブリット型を採用しており、中高域を担当するバランスド・アーマチュア型のドライバーが2つと、低域を担当するダイナミック型、合計3つのドライバーが内蔵されています。レンジが狭いバランスド・アーマチュア型と、解像度に欠けるダイナミック型の弱点を補い合い、それぞれの良さを引き出した絶妙な味付けに驚かされます。このバランスがとても難しいのですが、このモデルは、それを見事に成功させている印象を受けます。このイヤフォンの良さを引き出すために、iFI-AudioのDAC内蔵ポータブル・ヘッドフォン・アンプ、nano iDSDに接続して試聴しました。やや古い録音のハイレゾ音源を試聴しましたが、各音がハッキリと聴こえ、埋もれていたサウンドもしっかりと再生される印象です。どことなく古い音楽が、現代的なサウンドに変わるようにも聴こえました。とてもバランスや分離感が良く、重心が低いサウンドが得られます。この鳴り方は、ハイエンド・クラスのイヤフォンと比較しても、遜色がないかもしれません。とても上品なカラーリングに仕上げられた金属のハウジングからも高級感が感じられ、満足度の高いイヤフォンと言えそうです。イヤフォンとしてはやや高価ですが、買って損はしないと思います。
ハイレゾ・オーディオを推進するソニーらしく、再生できる周波数帯域が3Hz〜100kHzまでという驚きのヘッドフォンです。新開発された40mmのドライバー・ユニットが、それだけの再生帯域を持っています。ただし、スペック上でいくら優れていても、サウンドに満足がいくかは別問題です。またハイレゾ音源は、それだけ広い帯域がなくても十分に楽しめます。しかし、ソニーはただ闇雲にスペックを上げるだけではなく、音楽的に優れた再生音が鳴るような製品開発をしています。本機はそれが感じられるモデルに仕上がっていると思いました。試聴は、OPPOのポータブル・ヘッドフォン・アンプ、HA-2と組み合わせて行いましたが、どちらの素性も良いため、かなり高品位な再生音が得られました。これだけの音質であれば、多くの方が満足されるレベルだと思います。ただ、ヘッドフォン単体で聴くと、やや音が遠い印象もあるためヘッドフォン・アンプは使った方が良さそうです。その洗練されたクールなデザインから、やや硬質なサウンドをイメージしていましたが、OPPOのポタアンも手伝って、かなり熱の感じられる音を鳴らしてくれました。聴いていて音楽が楽しく伝わってくる印象です。それでいて、各帯域の明瞭度が高く、弦楽器が減衰する感じや、ハイハットなどの金物の音もしっかりと描いてくれます。これ以上の音質レベルを求めるとなれば、それなりのヘッドフォンとアンプを購入する必要に迫られてしまいそうです。両方購入すると、7万円前後の出費になりますが、ハイレゾ音源の良さを十二分に楽しめるシステムです。
iOSやandroidが入った携帯でも、ハイレゾ音源を楽しむことができますが(※機種による)、それには対応したアプリや、ちょっとしたテクニックが必要になることもあります。また仕事などで通話やネットを使う場合は、音楽を聴き続けるとバッテリーの消耗が速いというデメリットもあります。そこで、通勤・通学でもハイレゾ音源を楽しみたい方には、ハイレゾ対応のデジタル・オーディオ・プレーヤー(DAP)をお薦めしたいと思います。上記のイヤフォンやヘッドフォンを両方買うと、2万5千円程度〜の予算が必要になってきますが、一度その音質を体験するとなかなかMP3音源に戻れなくなるかもしれません。
ポータブル・ヘッドフォン・アンプやハイレゾ対応のDAPなど、コスパに優れた製品を数多く開発しているのが中国のFiioです。このX1は、ハイレゾに対応したDAPのエントリー・モデルですが、24bit/192kHzの音源に対応しています。残念ながらDSDの再生には対応していませんが、WAV、FLAC、ALACなど、必要充分なファイル形式に対応しています。何より、128GBまでのmicroSD/SDHC/SDXCが使え、多くのハイレゾ音源を持ち運ぶことができます。筐体も106gと軽量で、ゴールドとシルバーの2色があります。ディスプレイもカラーで、操作性も分かりやすく、ハイレゾ入門にもぴったりのDAPです。
手軽にバックに入れて持ち運べるほど薄く、洗練されたデザインも好印象のハイレゾ対応DAPが、ソニーのウォークマンNW-A16です。最大24bit/192kHzまでの音源に対応し、幅広いファイルを再生できます。こちらのモデルは、microSD/SDHC/SDXCに加え、本体に32GBのハードディスクも内蔵しています。本体にお気に入りの音楽を入れておけば、うっかりカードを入れ忘れても安心ですね。本体の色も、ローズ・ピンク、シルバー、ブルー、ブラックの4色があって、女性でも持ちたくなるようなカラーリングと言えそうです。そして何よりも66gという軽さが、通勤・通学で使うには嬉しいですね。
DAPではなくiPhone等でハイレゾ音源を楽しみたい場合には、DAC内蔵のポータブル・ヘッドフォン・アンプを使うことでも聴くことができます。しかし、機種によっては適正な再生ができない場合もあり、また再生ソフト(アプリ)が必要になります。このiFI-Audio nano iDSDは、ポタアンとしてはやや厚みがありますが、PCMだけではなくDSDもD/A変換することができる優れものです。もちろん、ポタアンとしての再生能力にも優れ、やや硬めでハッキリとした音質ですが、ハイレゾ音源の再生には向いているように感じます。さらにこの機種の素晴らしい点は、RCA出力が付いている点です。これがあれば、自宅に帰った際に、PCでハイレゾ音源を再生し、このDACでDA変換、そしてRCA出力からアンプへ接続することで、スピーカーからの再生も楽しむことができます。まさにモバイルから部屋聴きまで対応する万能モデルです。
アメリカの比較的新しいオーディオ・ブランド「OPPO(オッポ)」が手掛けたのが、DAC内蔵型のポータブル・ヘッドフォン・アンプHA-2です。やや厚みはありますが、iPhone6を載せるとぴったりと収まるサイズ感です。また携帯や本体に傷が付かないように、革巻きになっているのも特徴で、手帳と見間違うようなデザインです。DAC部は、PCMとDSDに対応し、ハイレゾ音源を手軽に聴くことができます。高品位なDAC部だけでなく、アンプ部も非常にこだわって製作され、高い解像度がありながらも密度のある濃いサウンドを生み出してくれます。またベースのブースト機能も付いており、低域が物足りないと感じた時には重宝しますが、今回ソニーのMDR-1Aと組み合わせて聴いた時には、ブーストせずとも十分な低域が得られていたと思います。さらにスマホなどへの充電器としても機能し、ビジネス・シーンでも重宝しそうです。
今回、敢えて取り上げたいと思ったのが、パイオニアから登場したオシャレなハイレゾ対応のプレーヤーStellanovaです。本機の最も優れている点は、DSDを含むハイレゾ音源を専用のユニットでワイヤレス再生できる点です。これによって、煩わしい配線から開放されるばかりか、より手軽にハイレゾ再生にチャレンジできそうですね。DAC内蔵のアンプやスピーカー、ワイヤレスのユニットなどは単体でも購入可能ですが、システムをセットで購入する方がお得に購入できるようです。新しい部屋のインテリアとしても映えるデザインですね。
eイヤホンさんは、イヤフォン/ヘッドフォンを始め、USB DACやポタアン、DAPなど様々な中古も取り扱っていますので、足繁く通えば掘り出し物に出合えるかもしれません。予算が限られている中で、最大限の音質を求めたい場合には、中古という選択肢を活用するのも一つの方法だと思います。今回は、下記のセットを試聴させて頂きました。このセットでも、かなり高音質な音楽再生を楽しむことができます。まだ残っているかもしれないので、気になる方はeイヤホンさんに問い合わせてみてください。
Macの脇にセットしたのが、やや大きめの消しゴムほどの大きさのポータブルDAC、HERUSのRSL-HERSです。新品で購入すると4万円以上するDACで、かなり小型にも関わらず、PCM/DSD両方のD/Aに対応しています。またヘッドフォン・アンプも内蔵しているため、旅先などで使う際にも便利ですね。組み合わせたヘッドフォンは、ベイヤーダイナミックの限定モデル、T90 Jubilee。テスラドライバーを内蔵したモデルで、その特徴的なレスポンスが良くクリアなサウンドを、HERUSは上手く引き出してくれました。トータルで7万5千円程度かかりますが、ハイレゾ音源の魅力を堪能できますよ。
今回は、イヤフォン/ヘッドフォン・ファンは、一日中居ても飽きないと思う専門店、eイヤホンさんにお邪魔しましたが、如何でしたでしょうか? まだまだ紹介したい機種はたくさんあるのですが、また改めて試聴レビューをお届けしたいと思います。それにしても、あれだけ多くのイヤフォン/ヘッドフォン、さらにはポタアン、DAPが出ていると迷ってしまいますね。まずは自分の選ぶ基準を定めて、お店に相談してみると良いと思います。また普段よく聴く音楽のジャンル等を伝えると、好みのイヤフォンやヘッドフォンを的確にアドバイスしてくれるはずです。ぜひ最良のパートナー(リスニング・システム)を見つけて、通勤・通学、自宅などで快適なハイレゾ・ライフを送って下さい。
今回、取材に快くご協力頂いたeイヤホンさんに、この場を借りてお礼致します。それではまた次回!
●店舗紹介:
東京・秋葉原と大阪・日本橋に店舗を構えるイヤホン&ヘッドホンの専門店。常時約2,000機種以上の試聴が可能。新品販売はもとより、修理やチューンナップ、中古買取/中古販売まで、イヤホン&ヘッドホンのビギナーの方からハイエンド・ユーザーの方々まで、幅広いお客様にご愛顧頂いております。また、オーダーメイド・イヤホン等、世界でも当店のみの取り扱い品を揃えたイヤホン&ヘッドホンのテーマパークとなっております。皆様のご来店を心よりお待ちしております。
●住所:〒101-0021 東京都千代田区外神田4-6-7 カンダエイトビル4F
●営業時間:11:00-20:00/年中無休
●TEL:03-3256-1701
●アクセス:JR各線 秋葉原駅より徒歩5分、地下鉄銀座線 末広町駅より徒歩2分(地図を見る)
●ウェブサイト:http://www.e-earphone.jp
●オンラインストア・デジマート店:https://www.digimart.net/shop/4942/
※次回ハイレゾ入門は5/13(水)公開予定です。
菊池 真平(きくち・しんぺい)
音楽雑誌「Player」、オーディオ誌を発行するステレオサウンド社で「Beat Sound」、「Digi Fi」の編集に携わった後に独立。現在はフリーランスで、ヴィンテージ・ギター関連書籍/ギターに関する雑誌等に、編集/ライターとして携わる。国内外のミュージシャンへのインタビュー等も多数行っている。