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- 2024/11/16
Gibson Custom Shop / TAK MATSUMOTO FIREBIRD
お待たせしました! 今週の週刊ギブソンは、速報版で予告をしていました松本孝弘(B'z)の新シグネチャー・モデル、TAK MATSUMOTO FIREBIRDの実器について、サウンドやプレイアビリティなど、動画を交えてその魅力をお伝えします。
2週間前に速報でお伝えしたTAK MATSUMOTO FIREBIRD、そろそろ店頭に並ぶ頃ですね。TAK MATSUMOTO Les Paul、TAK MATSUMOTO DCに続くこの新シグネチャー・モデルは、事前にプロトタイプを目にしていた熱心なファンの方を除けば、予想の上をいく“オリジナルな”ファイアーバードでした。その主な特徴は、レス・ポール・ヘッドの採用、ほんの少し小型のボディ、豪華なフィギュアード・トップ、2ハム仕様であることなど、前々回の週刊ギブソンでお伝えした通りなのですが、補足情報としては、ピックアップ・セレクターの位置も通常のファイアーバードと異なること、また美しい杢目を活かしてピックガードを付けていないことも、外観上の強力なアクセントになっています。さらに、指板に輝くアバロン・インレイが実に艶めかしく輝き、これを持てばいつもよりセクシーなプレイが可能になるかもなどと錯覚&妄想しそうなくらいです。
筆者はかつて、1976年製の白のファイアーバード(いわゆる建国200年モデル)を、あまりのカッコ良さにひと目惚れして購入、しかし自分の力では扱えきれずに最終的に手放してしまったという苦い過去があり、今回、一般的なファイアーバードと本器をプレイアビリティの面で比較できるのは不幸中の幸いです。それでは早速、TAK MATSUMOTO FIREBIRDのサウンドを、動画でチェックしてみましょう。
使用アンプ:マーシャルJVM205H(ヘッド)+1960A(キャビネット)
使用シールド:Gibson Instrument Cable
先入観なしに本器を手に取ったなら、誰もが“軽い!”と驚くことと思います。わずかに小型化されたボディや厳選された材が功を奏して、軽量化を実現。ボディ・バランスも良好で、これなら長い時間演奏しても弾き疲れしないでしょう。ネックのグリップは、心持ち太め/厚めのCシェイプといった感覚です。これはTAK MATSUMOTO DCのグリップを継承した握りのようで、76年製の極太/極厚のザッツ・アメリカンな丸太グリップと比べると、とても弾きやすいグリップ感に仕上がっています。また、モダン・ギターにしては気持ち低めのフレットですが、これは近年のギブソンの傾向でしょうか。フィンガリング自体はスムーズに行える上、ピッチも良いので個人的には大歓迎です。そしてこのギターを弾くと、生鳴りの良さ、音の大きさにも驚かされるのではないでしょうか。このボディ形状や、厚みからイメージできる鳴りではありません。
肝心のアンプにつないだ音は、歪ませた時には非常に粘りがあって、ミドル〜ハイに心地良い倍音が乗ります。むっちりと太く、プリプリとハジけるような弾力をイメージさせる音色がたまりません。サステインも非常に良いので、大きなフレーズ、例えば和のイメージのメロディなんかをゆっくり弾くとたまらなく良さそうです。ディレイなどの空間系をかけてやれば、さらに心地良くなること間違いなしですね。また、反応が良いのでテクニカルなプレイヤーが速いパッセージを弾いても、しっかりとついてきてくれるでしょう。つまり、B'zのファンの方にとっては、必要なプレイは全て出来る夢のギターということになるはずです。問題点があるとすれば、これを買ってしまったらあとは腕の問題になってしまうので、退路を断たれ練習あるのみになってしまうことくらいでしょうか。とにもかくにも、松本孝弘ファンにはマストな1本です!
※次回の週刊ギブソン〜Weekly Gibsonは3月27日(金)を予定。
価格:¥698,000 (税別)
価格:¥698,000 (税別)