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- 2024/11/16
Rittor Music Mook
ギター・マガジン編集によるアーティスト・ブック・シリーズ“GUITAR MAGAZINE SPECIAL ARTIST SERIES”から『INORAN』が刊行された。結成25周年を迎えたLUNA SEAのギタリストであり、Muddy Apesやソロ活動でも活躍するINORANの魅力を凝縮したもので、撮り下ろしグラフ、ロング・インタビュー、その軌跡を追った貴重なライブ写真、所有ギター紹介など、INORANの魅力を多角的に包括している。ここでは同書の中で掲載されているもののうち、彼の所有機材の記事を中心に紹介していこう。
2014年に結成25周年を迎えたモンスター・バンド、LUNA SEAのギタリストであり、ソロ・アーティスト、またMuddy Apesでも活躍するINORANの魅力を詰め込んだ待望のアーティスト・ブック。本書のためだけに撮り下ろした美麗なフォトグラフ、音楽/ギターについて語るインタビュー、フェンダーのシグネチャー・モデルを始めとした膨大なギター・コレクションを始め、過去に『ギター・マガジン』で掲載したインタビュー、そのルーツが辿れる推薦アルバムのディスコグラフィなども収録する満載の内容。
また、厳選ギター・スコアとしてLUNA SEA「gravity」、INORAN「Rightaway」も掲載されているのもギタリストにとっては見逃せない魅力となっている。
GUITAR
2011年に完成したINORANのシグネチャー・モデルの初号器。モチーフになっているのはINORANが所有している59年製ジャズマスターで、アルダー・ボディ、スラブ貼りローズウッド指板、ゴールドのアノダイズド・ピックガードといった59年製ジャズマスターの特徴的な仕様を継承しつつ、彼のさまざまなこだわりが反映されて、より現在のミュージック・シーンにフィットする1本に仕上がっている。製作は、ジャガー/ジャズマスターを得意とするフェンダー・カスタム・ショップのマスタービルダー、デニス・ガルスカが担当。マイケル・フランク・ブラウンが手がけたビンテージ・タイプのピックアップが搭載されていることにも注目だ。
“初号器とは真逆のイメージのギター”というコンセプトのもとに製作されたシグネチャー・モデルの2ndバージョン。ホワイト・フィニッシュを始めとする統一されたプラスティック・パーツ類、パーロイド・ピックガード、ヘヴィなレリック加工などが相まって、初号器とはテイストの異なる魅力を放っている。ウッド・マテリアルやピックアップは#1と同一で、ビンテージライクな温かみやクリアさと適度なパワーを備えた上質なトーンを引き出せる。 INORANが所有している59年製ジャズマスターを計測して忠実に再現されたネック・グリップや、細くて低いフレット、ビンテージ・スタイルでアールの強い指板なども#1からそのまま継承されている。
1958年に発売されたジャズマスターはその名前の通り「ジャズにも対応しうるエレキ・ギター」として開発されたもので、オフセット・ウェスト・コンター処理が施されたボディやフローティング・トレモロの搭載など革新的な設計で世に送り出された。ジャズ・ギタリストではジョー・パスの使用で知られるが、その後は多くのロック・ミュージシャンにも愛用されており、現在に至るまで高い人気を博している。発売から幾度かのマイナー・チェンジを経てきており、1960年前後ではピックガードがべっ甲製に変更されているが(1959年後半と言われている)、INORANの所有する実器はオリジナルのアノダイズド・アルミニウム・ピックガードが搭載されており、このことからごく最初期のモデルだと推定される。(※)
1970年代にリリースされて大きな話題を呼んだスターキャスターのリイシュー。オフセット・ウェスト・ボディのセミアコ・モデルというユニークなスタイルは実に魅力的。トーンは、箱モノらしいエアー感を備えたファット&メロウなタイプ。
ジャズマスターのリバース・ボディとTVジョーンズ製パワートロン・ピックアップの取り合わせがインパクトを放つ1本。アメリカの広大な原野を思わせる乾いた質感のトーンと豊かなサステインを誇る。ライト・レリックもポイント。
EFFECTS
ソロ・ステージ用のエフェクター・ボード(2014年9月28日渋谷公会堂公演時)
LUNA SEAでのエフェクター・ボード(2014年5月29日代々木競技場第一体育館公演時)
アコースティック・セット用のボード
価格:¥2,700 (税込)