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- 2024/11/16
Gibson Custom Shop / TAK MATSUMOTO FIREBIRD
今週の週刊ギブソンは、話題騒然! ついにベールを脱いだギブソン・カスタムのTAK MATSUMOTO FIREBIRD、B'z松本孝弘氏の最新シグネチャー・モデル情報を速報します!
ギター・マガジン2014年6月号の表紙(右写真)を見て以来、ずっと気になっていたという方も多いでしょう。そこには、ギター・ヒーロー/松本孝弘氏のTAK MATSUMOTO Les Paul、TAK MATSUMOTO DCに続くシグネチャー・モデルと思われる、新しいギターが載っていたからです。
当該号のインタビューでは「次に出る予定の僕のギブソンのシグネチャーのプロトタイプなんです。去年(※2013年)、ギター・テックにファイアーバードを勧められたんです。今は持っている人もあまりいないし、いいんじゃないかなと思って」と語っていた松本氏。確かに、1963年に革新的な構造とデザインを持って世に出たファイアーバードは、かつてジョニー・ウィンターやクラレンス“ゲイトマウス”ブラウンが愛用していましたが、近年は著名ギタリストで使用している人は少ない状況でした。この個性派ギターに松本氏ならではのアイディアが加味され、伝統の継承と革新を担うギブソン・カスタムの技術にてそれを具現化。ここに氏のニュー・シグネチャー・モデル、TAK MATSUMOTO FIREBIRDが完成しました。
TAK MATSUMOTO FIREBIRDは、完全新設計のファイアーバードです。まず目を引くのは、ゴージャスなフィギュアード・メイプルをトップに用いたボディの豪華さ、それを引き立たせるVINTAGE SUNBURST(左下写真)、TRANS BLACK BURST(右下写真)のカラーリングの見事さです。ゼブラのBurstbucker w/Alnico 5ピックアップも、強烈なアクセントになっています。もともとはボディも大きく、ネックも太かったファイアーバードですが、わずかに縮小したというボディ、TAK MATSUMOTO DCのグリップを継承したネック周りはプレイヤビリティ抜群! また、今回はファイアーバードを象徴するヘッドストックではなく、レス・ポール・ヘッドストックを採用している点も大きなポイント。ルックス面でも、テンション感の違いによる演奏性やサウンド面でも、オリジナリティを高めています。
もともと、松本氏は2ハムバッカーにモディファイしたファイアーバードVを所有していたそうで、「ボディ・デザインはなるべくそのままに、演奏時のボディ・バランスと操作性を好みに寄せたい」というオーダーがあったとか。ギブソン・カスタム開発チームは2013年にTAK MATSUMOTO FIREBIRDプロジェクトを立ち上げ、同年9月、日産スタジアムの公演直前にファースト・プロトタイプを松本氏のもとに届けました。松本氏は同公演のリハーサル時にサウンド・チェックを行い、この段階でトーンはすでに実用レベルの仕上がりであることが確認されましたが、操作性を向上させるため、わずかにボディ・サイズを下げたいとリクエスト。ギブソン・カスタムはそのリクエストを反映させるべく、数パーセント単位でボディを縮小したセカンド・プロトの製作を決定しました(下写真は製作中の様子)。
2014年5月、それらすべての課題をクリアしたセカンド・プロト2本(サンバースト&チェリー)が完成、Tak Matsumoto LIVE 2014 New Horizonの公演におけるメイン・ギターとして投入され、「期待以上にクオリティの高いサウンド」という最高の賛辞が贈られた上で製品化が確定したのだとか。ギター・マガジンの表紙を飾ったのもこの頃です。同年9月には新たに追加されたトランス・ブラック・バーストの最終プロトも仕上がり、今年2015年3月、B'z ニュー・アルバム『EPIC DAY』と同時に満を持してのリリースが決定しました。
実は先日、ほんの少しですがこのギターに触れる機会に恵まれました。まずは凄まじいオーラを放つそのルックスに圧倒され、次にビンテージのファイアーバードに比べると格段に操作性がアップしていること、驚くべき軽量さ、そしてサステインが長く、粘りのある音質を持っていることに気づかされました。松本氏のファンであれば、絶対に手にとるべき1本と断言できます。近日、当コーナーにて試奏動画記事をお届けする予定ですので、お楽しみに!
※次回の週刊ギブソン〜Weekly Gibsonは3月13日(金)を予定。
価格:¥698,000 (税別)
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