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- 2024/11/16
Gibson USA / Les Paul Studio 2015
ギブソン・レス・ポールのラインナップの中では比較的リーズナブルなモデルとして人気のレス・ポール・スタジオ。この機種もギブソンUSA2015年仕様の機能を搭載し、今年から生まれ変わりました。今回は、レス・ポール・スタジオ2015の魅力に迫ります。
レス・ポールの定番である“スタンダード”に比べ、バインディングなどの装飾を廃したシンプルな作りにすることで価格を抑えているレス・ポール“スタジオ”。ハイ・コストパフォーマンスのモデルということで、若いプレイヤーにも人気の高いギターです。今回、ギブソンUSAの各モデルが2015年仕様を導入する中で、このレス・ポール・スタジオも新たに2015年モデルとして生まれ変わりました。週刊ギブソンではもうお馴染みのオート・チューニング・システム“G-Force”、アジャスタブル・ナット搭載、ネック周りのリファイン、ゴールド・ケース付属など、2015年モデルの他機種と共通した特徴と併せて、このスタジオだけの変更点にも要注目です。
レス・ポール・スタジオは年ごとに細かい仕様が異なるのですが、前年までは490R(フロント)/498T(リア)の組み合わせだったピックアップが今回から57クラシック(フロント)/57プラス(リア)の組み合わせになりました。アルニコ2で統一しつつコイルのターン数で出力の差をつけた今回の組み合わせの方がバランスがとりやすく、また、より伝統的なレス・ポールのサウンドに近づいたと言えるのではないでしょうか。ただし“伝統的”といっても、木材のグレードや、ネックのグリップ(スタジオはより薄いスリム・テーパー、スタンダードはもう少しだけ厚みのあるスリム・テーパーAsym)など、細かな違いによってスタンダードやトラディショナルともまた違う、少しモダンなサウンドとなっています。
それでは本器のサウンドを動画でチェックしていきましょう。
使用アンプ:マーシャルJVM205H(ヘッド)+1960A(キャビネット)
使用シールド:ギブソン18' Purple Gibson Instrument Cable
レス・ポール・スタジオの基本的なトーンは、いわゆるモダン・レス・ポールのサウンドだと思っていただいて間違いありません。メイプル・トップ/マホガニー・バックのボディ材、マホガニー・ネック/ローズウッド・フィンガーボードという基本を踏襲し、そこに57クラシック/プラスを搭載しているのですから当然と言えば当然です。本器はさらにコイルタップができるので、煌びやかなアルペジオや軽やかなカッティングにもマッチしますし、低音弦でゴンゴンやるのも良いですが、高音弦でチャカチャカしたバッキングをするのにも良く合います。ビンテージ・ライクなレス・ポールよりも、守備範囲は広いかもしれません。
2015仕様の幅広ネックに薄型のスリム・テーパーのグリップ感が相まって、演奏性はとても快適です。シビアな弦高調整が可能な新型ナットや、低めの弦高に対応できる精度の高いフレットも、演奏性の向上に一役買っています。オート・チューニング・システム“G-Force”はレギュラー、オープン、ダウンなどの各種チューニングを、素早く正確に行うことができて、やはり便利な機能です。特に、ボリュームを絞ったままでチューニングを変更できるのは、非常に使い勝手が良いと思います。限られた予算の中で、より良いレス・ポールを手に入れたい──レス・ポール・スタジオ2015は、そんな人にオススメしたい極めてコストパフォーマンスが高いモデルです!
※次回の週刊ギブソン〜Weekly Gibsonは2月27日(金)を予定。
価格:¥151,000 (税別)