AQUBE MUSIC PRODUCTS
- 2024/11/16
K.Yairi/Takamine/Gibson
ショップ・カスタム・モデルとは、楽器店がメーカーに直接カスタム・モデルの製作を依頼して出来上がる楽器のこと。メーカーとユーザー双方の窓口である楽器店ならではのツボを押さえたオーダーで、“かゆいところに手の届く”気の利いた製品をプロデュースしてくれていて、メーカーのレギュラー・ラインナップとはまた一味違う魅力を放っている。ここでは、最近リリースされたクロサワ楽器店プロデュースによるカスタム・オーダー・アコースティックを厳選、その魅力に迫っていってみよう。
ショップ・カスタム・オーダー・ギターとは、その名のとおりショップが楽器メーカーへカスタム・オーダーをして出来上がったモデルのことを指す。小さいものでは既存モデルのカラーリングだけを変えたカスタムから、大きなものではメーカーが展開するレギュラー・ラインナップには存在しない独自の仕様を持つモデルをオーダーするカスタムまでさまざまなものがある。いずれも限定の少数生産で作られておりその稀少性も魅力となっているが、ショップ・カスタムの価値はそうした付加的なものだけでなく、経済面/実用面においても数多くある。以下ではまず最初にショップ・カスタムならではの強みとなるポイントをいくつか挙げていってみたい。
■ショップ・オーダーだから実現できること
日頃からユーザーが求める楽器を仕入れては販売する楽器店には、顧客から得られる要望や意見の蓄積がある。多くのショップ・カスタム・モデルはその蓄積から生まれたアイディアをメーカーへ打診して出来上がるもので、ユーザー目線に立ったきめ細やかな配慮の見られるオーダーは、メーカーのレギュラー・モデルにはなかなか見られない魅力となっている。ちなみにこの「きめ細やかな」仕様はメーカー単体ではなかなか形にしづらいものだ。例えば、あるメーカーのあるレギュラー・モデルのナット幅がどうも広すぎると思う人が多かったとしよう。しかし、メーカーとしてはその意見を受けても簡単に「では、少し狭めてみますか」とレギュラー・モデルの仕様変更を行なうことが難しいし、仮に少数で作るにしても、需要がどれだけあるか判然としないので腰が重くなるのが実情だ。だがショップ・オーダーでは楽器店がある程度まとまった本数で発注を出すので、メーカーとしても安心してそのアイディアを具現化できる。
■個人カスタムと比べると断然にお得
ポスターでもポケット・ティッシュでも、何かを作ってもらうのに製作会社へ発注をする際は、点数の多寡によって単価が大きく変わってくるだろう。ギターのオーダーでもこれは同様で、1点のみの個人カスタム・オーダーと複数点発注するショップ・オーダーとでは価格に大きな差が生まれる。また、例えば買ったギターにピックアップを仕込むといった比較的お手軽なカスタムの場合でも、もし同じようなショップ・カスタムが出ていれば、それを購入した方がほとんどの場合はお買い得だろう。
■ショップ・オーダーならではの熱量
ショップ・オーダーを楽器店の側から見れば、それは自社で企画したひとつのプロジェクトである。担当者/チームはもちろん失敗はしたくないし、いちギター・ファンとしてのこだわりもあるだろう。そうした熱量を帯びた製品が多いのもショップ・オーダーの面白さだ。市場のど真ん中で楽器を売っている玄人が考える「良いギター」とは? そういった目線で楽しんでみるのも、この手のカスタム製品の醍醐味なのである。
マーティン・ギターの国内総代理店などを務めながら東京都を中心に多くの店舗営業も展開する老舗、黒澤楽器店(クロサワ楽器店)。メーカーとユーザーの間に立ち、その架け橋として長年両者からの要望と意見を蓄積してきた同社は、それを活かしたカスタム・モデルも多く手がけており、各ユーザー層の要求とメーカーの特色とを巧みに融合させるオーダーで多くの好評を得ている。
オーダー担当者の個性が際立っているのも特色で、代表的なものでは新大久保店から発信されるマーティンのカスタム・モデルや、専門チームを本国の工場へ派遣してオーダーするギブソン・アコースティックのビンテージ・レプリカなどが挙げられるが、同社が手がけるカスタム・オーダーはそうした通好みなハイエンド・モデルだけに止まらず、エントリー・ユーザーを意識したコストパフォーマンスに優れるモデルや、本格的なライブ・ユースを想定した実用的なモデルもプロデュースしているのだ。
以下からは、そんなクロサワ楽器店が手がけているカスタム・モデルの中から、「コストパフォーマンス」「実用」「こだわりレプリカ」の3つのアプローチで作られたデジマート・マガジン・オススメ・モデルを選別。それぞれでアコースティック・ギター教則本の著作も多い田光マコト氏の試奏動画を交えながらご紹介していこう。
田光:「この明るいサンバーストはかわいいですね。ボディ・シェイプはちょっとレトロな感じで、このカラーリングとのギャップ感がなんとも言えずオシャレです。ギター本体も軽いですし、スケールも短めで、ネックもスリムなので女性も弾きやすいでしょうね。男性なら軽く握り込めるグリップですから、初心者の人もこれならセーハに苦労しないんじゃないしょうか。鳴りはとても明るく、軽く鳴ってくれるのでリラックスして弾けます。ボディが小さいだけにローはあまり出ませんけど、それが逆に録音に良くて、すごくバランスの良い音で録れますからギターの音が少し欲しいという宅録派にもオススメです。良い意味で素朴な音色で、今回はフォーキィなスタイルで弾いてみましたけど、意外とブルースにも似合う音だと思いました」。
戦前から楽器製作に携わってきた国内随一の老舗楽器メーカー、ヤイリギターが展開する“K.ヤイリ”ブランド。長い歴史の中で一貫して“手工製作”を信条としている職人集団であり、現在でも数十名の職人たちの手によって作られた楽器を世に送り出している。“老舗”“職人”といった言葉から保守的なイメージを持たれるかもしれないが、あにはからんや、同社は国内の中でもかなり自由な社風を持っており、過去にはBEGINと共同開発で全く新しい弦楽器“一五一会”を世に問うなど、その工作精度の高さとともに斬新なアイディアを形にするアグレッシブな姿勢も大きな魅力となっている。
さて、ここに紹介するRF-KK7 OVAは、“エアリーブレイシング”なる新機構を採用した同社のレギュラー・ラインナップ“Kシリーズ”を元ネタとしてクロサワ楽器店がカスタム・オーダーした品となる。エアリーブレイシングとは、ギター・トップの補強として施工されるブレイシング(力木)に丸い空洞を設けて、強度を保ちながら重量を軽くするという独自の新機構。これにより“鳴りやすさ”が飛躍的に向上しており、軽いタッチでも軽快な音色を響かせてくれることから、女性や初心者にも人気のモデルである。これをもとにした今回のカスタム・オーダーの目玉は以下の3つ。
【カスタム・ポイント①】〜スケールの縮小〜
レギュラーでは645mmのフル・スケールを採用していたところを635mmのショート・スケールに変更しており、弦の張力を低減。押弦がしやすいので握力に自信のない人にオススメできる他、ショート・スケールならではのふくよかな鳴りは家のソファでつま弾いたり、アウトドアに持ち出して楽しむのにも最適。すでにメイン・ギターを持っている人でも、そのコストパフォーマンスの高さからセカンド・ギターとしても推せる製品である。
【カスタム・ポイント②】〜豊富なカラーリング・バリエーション〜
オリジナルのモデルではビンテージ・サンバーストのみが用意されているが、今回のカスタムでは試奏器のチェリー・サンバーストの他、ナチュラル/バースト/ハニー・バーストの計4種類が用意されており(右写真)、いずれも塗装はサテンから高級感のあるグロス仕上げに変更されるなどルックス面でのこだわりも見られる。
【カスタム・ポイント③】〜ピックアップ後付けへの配慮〜
本器ではサドル厚が3mmに設定されている。通常のアコースティック・ギターでは、ピックアップを搭載する場合はマイク素子の厚みの分だけサドルをヤスリで削る必要があるが、本器ではサドルをあらかじめ薄めに設定することで、その手間を省いているのだ。アンプ出力での使用を最初から決めている人には嬉しい配慮だと言える。
なお、今回試奏したのはスモール・ボディの“RF”となるが、他にもボディ最大幅385mmのLOボディ、400mmのYWボディなど、大型のサイズもラインナップされている。
【Specifications】
■ボディ・トップ:スプルース単板 ■ボディ・サイド&バック:オバンコール ■ボディ最大幅:375mm ■ネック:マホガニー(スケール:635mm) ■指板&ブリッジ:ローズウッド ■価格:80,000円(税別)
田光:「弦高が低めに設定されていて、エレキの弾き方でそのままいけちゃう。ガシガシ弾いても反応してくれるので、ロックを弾いても頼もしいギターですし、カッティングを交えたプレイにも合います。もちろん繊細なアルペジオもきれいに響いてくれます。プリアンプはふたつのPUの音をミックスできるシステムとのことで、さすがに色々な音が作れますね。例えば弾き語りでやる時は柔らかめな音にしてみたり、またバンドで弾く時は固めに音を作って存在感を出すとか、どんなシチュエーションにも対応できそうです。あとはルックスも良いですよね。アバロンのバインディングは高級感がありますし、ピックガードの形もちょっとモダンな感じがあって好みです」。
エレクトリック・アコースティックの分野で世界的なシェアを誇るタカミネ。出力が難しいとされるアコースティック・サウンドをナチュラルに増幅すべく同社がくり返してきた試行錯誤の歴史がこの分野にもたらした功績は非常に大きく、現在でも多くのプロ・ミュージシャンに愛用されている。特にロックなど、激しめなサウンドの中にアコースティックの質感を取り込みたいといったユーザーには第一選択肢となっているブランドだ。
DMP500CUSTOM -TAKUMI-は、タカミネのレギュラー・ラインナップであるPTU541Cをもとにカスタム・オーダーされたもので、オリジナルではトップにスプルース、サイド&バックにはローズウッドを採用する王道的な仕様に、シンプルなピックアップ・システム、CT-4BⅡ(PTU)が搭載されたモデルである。その上で本カスタム・モデルのポイントは大きく次の3つが挙げられる。
【カスタム・ポイント①】〜材の厳選〜
大メーカーであるタカミネは多くの良材をストックしているが、その中でも特に良いものをクロサワ楽器店のスタッフが現地にて選別。タカミネのエレアコは、出力時のサウンドがぼやけないように生音の倍音をある程度抑制するように設計されているが、この材の厳選によって本器は純アコースティックと比べても決して引けをとらない豊かな鳴りとナチュラルなライン・サウンドとを両立させている。また、レギュラーでは指板がローズウッドであるところをエボニーに変更しているのも特筆すべき点で、これにより音抜けの良さが加味されているのも見逃せない。
【カスタム・ポイント②】〜演奏性〜
オリジナルでは42mmナット幅が採用されており、アコースティックとしては細めにデザインされているが、今回は加えてクロサワオリジナルの“Thin Neck”を特別に採用。グリップがより薄めに仕上げられており、普段はエレキを中心に演奏する人でも違和感のない持ち替えができるようになっている。弦高も低めにセットされており、ライブでもストレス・フリーな演奏ができそうだ。
【カスタム・ポイント③】〜ピックアップ・システム〜
CT-4BⅡ(PTU)から、ふたつのPUをミックスして出力することができる高品位システムCT4-DX(DMP)に変更されている。音抜けの良いピエゾ・サウンドと、エアー感のあるサウンドが作れるコンタクトPUサウンドをミックスして使えば、弾き語りからバンド・サウンドまで、あらゆるシーンでの音作りが可能。なお、このシステムのプリアンプにはPUミックス、4バンドEQ、ノッチ、チューナーなどのコントロールが搭載されている。
この他、オリジナル・モデルではバインディングはアイボリーのパーフリングだが、カスタム・モデルではアバロンにて縁どられているなど、装飾面でもこだわりが見られるカスタム・オーダー品となっている。オリジナル・モデルと比べれば幾分値上がりはあるものの、アップグレードの具合を見ればかなりお得な製品。とにかく実用的な万能選手が欲しいという人にはオススメだ。
【Specifications】
■ボディ・トップ:セレクト・スプルース単板 ■ボディ・サイド&バック:セレクト・ローズウッド(バックのみ単板) ■ボディ最大幅:400mm ■ネック:マホガニー(スケール:644mm) ■指板&ブリッジ:エボニー ■PUシステム:CT4-DX ■コントロール:ボリューム、4バンドEQ/デュアルEQ、PUミックス、ノッチ、チューナー ■価格:192,000円(税別)
田光:「まずはルックスが最高。これだけで欲しいなと思いますけど(笑)、いざ弾いてみるとなかなか手強いギターですね。まずはこの大きさに慣れる必要がありそうです。ただ、その反面で大容量だけにダイナミクスが非常につけやすい。トーンの表情も、メイプルらしい明るい音色を出すこともできれば弾き方次第ではその逆の質感も出せますね。守備範囲がかなり広いので、ひとりで弾き語りをする時なんかでも色々な表現ができそうです。ただし、色々とできるだけに狙いをしっかりと定めないと意図が伝わりにくいというところもありますから、手なづけるにはやっぱりある程度の技術が必要なんじゃないかなと思いました。そういう意味では弾き手を成長させてくれるギターとも言えそうで、そこも魅力のひとつなんじゃないでしょうか」。
言わずと知れた一大ギター・メーカー、ギブソン社はその100年以上に及ぶ歴史の中で多くの銘器を生み出しており、現在ではビンテージとして非常な高値で市場に出まわっているが、同時にそれをレプリカとして精密にコピーしてリリースし直すという動きも盛んである。
本器の誕生もそうした流れに含まれることは違いないが、“1964年製”は、例えば59年製のようにピンポイントで脚光を浴びる年代ではなかった。そこへスポットを当てようというコンセプトがまず非常にユニークであり、またこういったアグレッシブな提案をしてくれるのも同社が行なうカスタム・オーダーの魅力だと言えるだろう。
17インチのボディ幅というギブソン・アコースティック最大のサイズを誇るJ-200は、その迫力あるサウンドと豪勢な装飾とから多くのミュージシャンを魅了してきた。長い歴史の中で仕様変更をくり返してきたモデルだが、1964年の特徴としてはまずマスターシュ・ブリッジの上に設置されるチューン“オー”マティック・サドルや、3ピース・メイプル・ネック、“CUSTOM”の文字が入ったトラスロッド・カバー、それにワッフルバック・チューナーなどが挙げられる。サドルは現行では金属製の駒も使われているところ、当時のナイロン製を踏襲すべくタスクが採用されているのもこの年代の特徴だ。本器はクロサワ楽器店のGibsonアコースティック・チームが太鼓判を押す個体をモデルとして、上述の仕様からネック・プロファイルに至るまでを完全に解析。実器をモンタナ工場へ持ち込んでオーダーを出すというこだわりようで製作された。現行の同年代リイシュー製品と比べると、以下の点などに相違が見られる。
【カスタム・ポイント①】〜ブリッジ・サドルの素材〜
上述したように現行のリイシュー製品ではマスターシュ・ブリッジ上のサドルに金属が採用されているが、本器ではオリジナルに忠実にするため、ナイロンに近いタスク材が使用されている。サドルは弦の振動をボディへ伝える重要なパーツなので、このカスタムが音に与えた影響は大きいだろう。ちなみにサドルを固定するスタッドも、現行では小さなものが使用されているが、本器ではオリジナルと同様に大型のネジが打たれている。
【カスタム・ポイント②】〜ボディ厚〜
幾多の仕様変更を繰り返してきたJ-200は年代ごとにボディ厚も若干異なる。現行で流通している製品と、オリジナルの1964年製J-200を比べてみると、ネック・ジョイント部分周辺のボディ厚に10mm弱の違いが見られることがわかった(現行リイシューが95mmで、オリジナルは102mm)。今回のモデルではオリジナルを踏襲したボディ厚を採用しているので、現行品よりも深いボディを持つということになる。深いボディが採用されたことで、より力強い低音域の出力を実現しているのだ。
【カスタム・ポイント③】〜ネックの仕様〜
J-200では一貫してメイプル・ネックが採用されているが、当時と現在とでは仕様が異なる。現行品では2ピースが採用されているが、1964年当時は3ピースのメイプル・ネックが使われていたのだ。今回のカスタム・モデルでは3ピースを採用しており、加えてグリップも細かいプロファイリングでコピーされており、人気の高い60'sギブソンの演奏性を完璧に再現している。
上記以外にも本カスタム・モデルは現行のリイシュー製品と比べて細かなディテールに多くの違いが見られる。細部にこだわり抜いた結果、現行品とは一線を画す質感を帯びるギターに仕上がっており、この年代製特有の力強い、弾力のあるサウンドをものにしている。価格は定価で40万円を切っており、この手のレプリカとしては値頃感のある価格設定も魅力となっているので、ビンテージ/現行を問わず、J-200をお探しの人には一度お試しいただきたいギターである。
なお、本器はデジマート・マガジンの連載「週刊ギブソン第22回」でも詳しく取り上げられている。興味のある人はそちらも参照されたい。
【Specifications】
■ボディ・トップ:シトカ・スプルース ■ボディ・サイド&バック:メイプル ■ボディ最大幅:431.8mm ■ネック:メイプル(3ピース/スケール:647.7mm) ■指板:ローズウッド ■ブリッジ:ローズウッド/チューン“オー”マティック ■価格:398,000円(税別)
3本とも全く違うコンセプトを持つギターでしたが、それぞれの狙いがしっかりと形になっているので、ユーザー側からすると選びやすいですよね。K.ヤイリはテンションも低く押弦がしやすいので入門器として最適なものであると同時に、気軽につま弾けるサイズ感とレスポンスの良さを持つので、幅広い層にアピールできるギター。タカミネは本当に実用的。今回ライン・サウンドの録音時もEQはフラットなんですけど、ナチュラルな音色でしたよね。これは生音のバランスが良いからだと思います。ライブでの音作りはもちろん、マイクを使った録音にも十分対応できる1本だと思います。ギブソンはマニア層向けといった感じですが、個人的には一番好きでしたね。難しいところもありますけど、音の振動がカラダに伝わってくる感じは本当に気持ち良かったです。とにかくカッコいいギターで、このギターが似合うプレイヤーになりたいというか、そんな風に練習意欲も高めてくれるので中〜上級者の方には特にオススメできそうです。
本記事で紹介されているギターを買うならクロサワ楽器 デジマート店がオススメ! ここに紹介したカスタム・ギターの他にもマーティンやクラシック・ギターなどさまざまなモデルを取り扱っています。ご興味のある人はぜひ!
価格:¥80,000 (税別)
価格:¥192,000 (税別)
価格:¥398,000 (税別)
田光マコト
1968年、東京都出身。大学卒業後、某アレンジャーのローディーをしながら音楽学校のエンジニア科に入学。のちにギター科に編入し、アイドルのバック・ギタリストとしてプロ・デビュー。その後さまざまなアーティストのライヴ・サポート、レコーディングなどにも参加しつつ、音楽学校でギター科の講師を務める。同時期にアレンジャー、作曲家としての活動も本格的にスタート。現在自らリーダー/ボーカルを務めるザ・パーマネンツでの活動と平行して、99年にインディーズ・レーベル=YOUNG RECORDSを設立。プロデュース、CM音楽制作、音楽ライター、DJなどとしても多岐にわたって活躍しながら、09年6月には初のオール・インスト・アルバム『The FUNKY PERMANENTS』を発表した。著作ではエレクトリック/アコースティックを問わずギター教則本も多く手がけており、直近では2015年2月24日に『DVD&CDでよくわかる! はじめてのブルース・ギター』の刊行が予定されている。