プロ・ギタリストのエフェクター・ボードをフィーチャーしていくギター・マガジンの人気連載「プロのペダルボー道」。ここでは同連載の最新号に連動し、当該アーティストが使用する、デジマート上でも購入できるエフェクト類を厳選して紹介していく。今回はハードロック界屈指のテクニシャン、CONCERTO MOONの島紀史のボードを紹介しよう。
ギターから右上のKORGの「Pitchblack（チューナー）」の下にあるギター・テック製作によるジャンクション・ボックスに入り、右端のPMP「BUF E945（バッファー／ブースター）」、Maxonの「OD9（オーバードライブ）」、同じくギター・テックによるハンドメイドのフェイザー、ELECTRO-HARMONIXの「Micro POG（オクターバー）」、上のBOSSの「NS-2（ノイズ・サプレッサー）」を通って、MXRの「CARBON COPY（アナログ・ディレイ）」へ。このあとジャンクション・ボックスに戻って、アナログ・エコーを通ったあとに現在のメイン・アンプであるマーシャルのMAJOR200につながる。左上はEx-proの「PS-2（パワー・サプライ）」。
コルグのフロアタイプ・チューナー。小型／軽量化を実現しながら高輝度の大型ディスプレイの採用、ディスプレイ・モードはメーター、フル・ストロボ、ハーフ・ストロボ、ミラーと4種類が搭載されており、あらゆるシーンに対応できる。チューニングの範囲はE0(20.60Hz)～C8(4,186Hz)、436-445Hzでキャリブレーションの設定も可能。
定価：オープン
オフィシャルHP：コルグ
1980年代に人気を博したPMP／PMGブランドのバッファー／ブースター。高品位なバッファー機能に加えて、セレクター（島紀史はセレクター機能をチューナーアウトとして使用している）とループ機能も併載しており、その使い勝手の良い設計も名機と呼ばれた所以だろう。
※生産終了品
オーバードライブの大定番であるマクソンのOD9。初期モデルと同じJRC4558Dオペアンプを使用しており、“間違いのない”エフェクターとして現在でもプロ／アマを問わず重宝されている。なお、現在は本機にブースト機能を加えたOD9 Pro＋なども発売されている。
定価：20,000円（税別）
オフィシャルHP：マクソン
高品質＆多機能なポリフォニック・オクターブ・ジェネレーターとして人気を博すPOG（現行ではPOG２が発売中）のミニ・バージョン。コンパクトな分、機能は制限されるが、オクターブ／サブ・オクターブともに本家と同じ性能を誇るので、プレイ・スタイルによってはこちらで十分というギタリストも多い。
定価：39,000円（税別）
オフィシャルHP：キョーリツコーポレーション
ギター・サウンドとノイズを分離して検知するという独自の方式を採用したボスのノイズ・サプレッサー。さまざまなシチュエーションに対応するノイズ除去性能で高い人気を誇っている。コントロールにはスレッショルド、ディケイ、モード（リダクション／ミュート）を搭載。
定価：オープン
オフィシャルHP：ローランド
BBD素子を使用したMXRのアナログ・ディレイ。ディレイ・タイムは最大600msで、コントロールにはDELAY、REGEN（REPEAT）、MIXのツマミにMOD（モジュレーション）スイッチを搭載。デジタルにはないアナログならではの味わい深いディレイ・サウンドが欲しい人にはオススメの一品だ。
定価：28,000円（税別）
オフィシャルHP：モリダイラ楽器
7V～18V可変可能なインジケーター付きDCパワー・サプライ。3種類の出力を持ち、あらゆるエフェクターに電源を供給できる汎用性の高さが魅力の製品だ。微妙な電圧操作もできるので、消耗し始めた9V電池で動作するエフェクターのサウンドを意図的に作り出す、といったような凝ったサウンド・メイキングも可能となっている。
定価：39,000円（税別）
オフィシャルHP：イーエクス・プロ
本記事はリットーミュージック刊『ギター・マガジン2015年3月号』の連載「プロのペダルボー道」の中でより詳しく紹介されています！ ここではお見せできなかった機材やセッティング・パターン、それにアーティスト本人のコメントも交えた解説も掲載されているので是非チェックしてみて下さい。
島紀史
兵庫県出身。1996年に結成したCONCERTO MOONのギタリストとして国内ハードロック・シーンを牽引。ストラトキャスターからくり出されるスピーディかつエモーショナルなプレイ・スタイルで多くのテクニカル・ギタリストに影響を与え続けている。CONCERTO MOONは今春、待望の新作をリリース予定。
