2009年に登場した、メキシコ・エンセナダ工場にて製造されるロード・ウォーン・シリーズは、10万円台というお手頃価格ながら50〜60年代のビンテージ・モデルを再現したエイジド加工、豊かな鳴りを実現する名シリーズとして脚光を浴びた。これまで、ギターではロード・ウォーン'60sストラトキャスター、ロード・ウォーン'50sストラトキャスター、ロード・ウォーン'50sテレキャスター（すべて税別150,000円）の3モデルがラインナップされていたが、このたび、60年代のサウンドとルックスを再現したロード・ウォーン'60sジャガーと、ロード・ウォーン'60sジャズマスターが新たに登場。

　キャンディ・アップル・レッドのロード・ウォーン'60sジャガーは、本シリーズ独自のニトロセルロース・ラッカー・フィニッシュが施されたアルダー・ボディを採用しており、メイプル・ネックはCシェイプ、こちらにも本シリーズ独自のウレタン・フィニッシュが施されている。ネックは610mmのショート・スケールで22フレット仕様、ビンテージ・スタイルのフレットを採用。ピックアップは、フロント／リアともにアメリカン・ビンテージ'65ジャガーを搭載しており、コントロールは1ボリューム／1トーンに加え、ピックアップのオン／オフ・スイッチおよびローカット・スイッチを持つリード・サーキットと、フロント・ピックアップのプリセット・ボリューム／トーンを設定するサム・ホイール・コントロールによるリズム・サーキット、リード／リズム・サーキットの切り替えスイッチという構成になっている。

　3カラー・サンバーストのロード・ウォーン'60sジャズマスターも、独自のニトロセルロース・ラッカー・フィニッシュが施されたアルダー・ボディで、ネックもウレタン・フィニッシュによって仕上げられたCシェイプ。スケールは648mmで21フレット仕様。ピックアップにアメリカン・ビンテージ'65ジャズマスターを搭載しており、コントロールは1ボリューム／1トーン／3ウェイ・トグル・スイッチに加え、3ウェイ・セレクターのリード・サーキット、フロント・ピックアップのプリセット・ボリューム／トーンを設定するサム・ホイール・コントロールによるリズム・サーキット、リード／リズム・サーキットの切り替えスイッチを装備している。

　評判の高いロード・ウォーン・シリーズだけに、否応なしに期待が高まる両モデル。ボディに施されたレリック加工のほどは、ぜひ手に取って確かめてもらいたい。