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- 2024/11/16
プロ・ギタリストのエフェクター・ボードをフィーチャーしていくギター・マガジンの人気連載「プロのペダルボー道」。ここでは同連載の最新号に連動し、当該アーティストが使用する、デジマート上でも購入できるエフェクト類を厳選して紹介していく。今回は西野カナや九州男などのサポート・ギタリストとして活躍する山口隆志のボードを紹介しよう。
ギターからボード右外のERNIEBALLの「VP JUNIOR(ボリューム・ペダル)」、MARSHALL「SHREDMASTER(ディストーション)」、BOGNERの「ECSTASY RED(オーバードライブ/ブースター)」、XOTICの「BB Preamp(オーバードライブ)」、左上のPIGTRONIXの「ROTOTRON(ロータリー・スピーカー・シミュレーター)」、BOSSの「PN-2(トレモロ)」、ボード左外の同「DD-3(ディレイ)」を通ってアンプへつながっている。ボード上はCUSTOM AUDIO JAPANの「AC/DC STATION Ver.2(パワー・サプライ)」。
パッシブ・タイプの楽器に適する250kΩ/Aカーブのポットを使用したボリューム・ペダル。チューナー・アウトの装備により、音を出さずにチューニングが行なえる。重量1,033g、サイズは約89(W)×254(L)×53 (H)mmというとり回しの良さも魅力だ。
定価:オープン
オフィシャルHP:神田商会
1990年代にリリースされていたマーシャルのディストーション。当時は多くの注目を集めなかったものの、その大迫力な激しい歪みからグランジやシューゲイザー系のプロ・アーティストに愛用されており、現在ではそのフォロワーを中心に再評価の声が高まっている一品だ。
※生産終了品
ハイエンド・アンプ・メーカーとして知られるボグナーのオーバードライブ。5段階のディスクリート構成のAクラスゲインステージを用いつつオペアンプを使用しない独自の設計で、同社アンプに搭載されるRedチャンネルに肉薄するハイ・ゲインなディストーションを実現させている。
定価:オープン
オフィシャルHP:ミュゼット・ジャパン
リー・リトナーやスティーヴ・ルカサーなど、うるさ型のプロ・ギタリストをも唸らせたエキゾティックのオーバードライブ。非常にナチュラルなクリーン・ブーストに定評があるが、同時にソフトなディストーション効果も得られるなど、その汎用性の高さも人気の一因だと言えるだろう。
定価:25,000円(税抜)
オフィシャルHP:PCIジャパン
フリーケンシー・モジュレーション、フェイズ・シフティング、トレモロ、バケット・ブリゲード、ベースド・コーラシング、スリーウェイ・クロスオーバーなどを備えた3Dロータリー・スピーカー・エフェクト。ごく自然なモジュレーション効果を望むギタリストを中心に注目を集めている。
定価:27,800円(税抜)
オフィシャルHP:サウンドハウス
RATEとDEPTH、それにMODEコントロールを搭載したボスのトレモロ/パン。2イン、2アウトを搭載しており、パンの方は当然ステレオ出力で使用するようになっている。現在は生産終了品となっており、後継としてはTR-2がリリースされているが、こちらではパン機能は搭載されていない。音量の下がりが少ないトレモロ効果が得られることから、現在でもこのPN-2を愛用する人は意外と多い。
※生産完了品
コンパクト・ディレイの定番、DD-3。ディレイ・タイムの3段階モード切り換えに加えて、それをさらに微調整できるD.TIMEなるコントロールを搭載しており、12.5ms~800msまでディレイ・タイムを連続可変できる。サウンド・クオリティと使いやすさを併せ持つ人気製品である。
定価:オープン
オフィシャルHP:ローランド
CAJのパワー・サプライで、電源アダプターやCAJ AC0912等のAC(交流)9V-12VをDC(直流)9Vに変換する。レギュレータ回路により音質劣化やクリップノイズ、ハムノイズ等の原因になる電圧変動と電圧低下を抑えている点も特徴で、エフェクターにクリーンな電源を供給できる。113(W)×73(D)×31(H)mmのコンパクトさも魅力。
定価:10,000円(税抜)
オフィシャルHP:オカダインターナショナル
本記事はリットーミュージック刊『ギター・マガジン2015年2月号』の連載「プロのペダルボー道」の中でより詳しく紹介されています! ここではお見せできなかった機材やセッティング・パターン、それにアーティスト本人のコメントも交えた解説も掲載されているので是非チェックしてみて下さい。
山口隆志
福岡県出身。通称ぐっさん。ギター・コンテストでの入賞などをきっかけに活動を開始。西野カナ、九州男、大原櫻子、Ms.OOJA、小柳ゆき、石井竜也など、多数のアーティストのステージ・サポートやレコーディングに参加。また西野カナのシングル「Darling」の作曲を担当、アレンジャー/ソングライターとしても熱い注目を集めているギタリストである。