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- 2024/11/16
Fender、Crews Maniac Sound、Ibanez
11月21日(金)~23日(日)まで、東京ビッグサイトで開催中の『2014楽器フェア』。速報レポートの第2弾は、デジマート・マガジン/製品ニュースなどで話題になったエレキギター3本を取り上げます。
2014楽器フェアには速報レポート第1弾で紹介した「モンスターハンター×ESP 炎剣リオレウスギター」のようなワンオフの超高額なスペシャル・モデルもあれば、比較的リーズナブルなモデルまで、非常に多くの楽器が集合しています。楽器好きにはまさに天国、会場内でいろいろと見て回れるのは非常にありがたいのですが、ここで一つ、これから来場しようという方にアドバイス! ぜひ歩きやすい靴で来て下さい! それくらい、見どころ満載です。健康フリークの方は、万歩計持参で来場すると見終わった後に“おおーっ”となるかも!
さて、私めといえば、初日にあたる21日(金)はまず“エレキギター・ブース”を中心に回りました。Part1で紹介した“モンハン・ギター”を弾かせていただいた後は、山野楽器のブースへ。大きなジミ・ヘンドリックスの写真がお出迎えです。くー、かっけー。ブースには、カスタムショップのレリック処理されたストラトなんかがずらりと並んでいます。1本1本の出来がいいから、まるでビンテージ・ギター・ショップみたいな雰囲気です。ブースの奥を見ると、新しめの製品群もズラリ! その中から1本、「Fender American Standard HH」を選んでみました。同器はパワフルなハムバッカーを2基搭載し、ミディアム・ジャンボのフレットを採用した現代的な1本。しかし、ちょっと焼けたような感じのオリンピック・ホワイトの色合いや、カバード・タイプのピックアップ、3ウェイのセレクターでシングルへのタップはなしといった、渋さも併せ持つ1本です。
すみませーん、これ弾かせてください!
かなり怪しい風体で声をかけたのですが、山野楽器の方が親切に対応してくれました。ありがたいです。先方が指定したアンプは、Fender USA MustangⅡV.2。むむっ、さりげなくホワイト・ギターにホワイト・アンプを当ててくるあたり、憎いですね。で、肝心のギターですが、非常に素直なギターという印象です。アンプのモデリングをビンテージ・フェンダーの“ツイン・リバーブ”や“59ベースマン”に設定すると、ハムではありますがフェンダーらしいトワング・トーンが、ブリティッシュ系のスタック・タイプに設定すると、ハムバッカー搭載機ならではのパワフルなロック・トーンが飛び出します。弾きやすさ、サウンド、そしてルックスとも価格以上というか、かなりコストパフォーマンスが高いギターだと思います。お礼を言って、山野楽器のブースを後にしました。
フェンダー・ラインナップの中でも、定番として高い人気を誇るアメリカン・スタンダード・シリーズに加わった、フロント/リア・ピックアップともにハムバッカーを搭載したHHモデル。ピックアップにツイン・ヘッド・ハムバッキングを搭載することで、非常にパワフルでコシのあるサウンドを出力する。ネック・シェイプはモダンCシェイプ、9.5インチ・ラジアス指板、22フレット仕様、ミディアム・ジャンボ・フレットといった現代的なプレイ・スタイルのニーズに合わせた仕様で、ピックアップの切り替えはフロント/フロント+リア/リアの3ウェイとなっている。カラーは、メイプル指板が新色のオーシャン・ブルー・メタリックとオリンピック・ホワイト、ローズウッド指板が3カラー・サンバーストとブラックの計4色となっている。
さて、良さそうなギターを求めて徘徊は続きます。わー、あっちにはビンテージが、おお、こっちにはアコギやウクレレが。本当に目移りして困ります。あ、クルーズのブースだ。ここのギター、どれもすごく鳴りそうなんだよなぁ。ちょっと触らせてもらおう。すみませーん。新しいモデルをどれか、触らせてください。ほー。この「Aristoteles」というモデル、テレキャスターっぽいシェイプですがマホガニー・ボディなんですね。いい色味だなぁ。で、2ハムで、タップもできると。アンプは「HG-AMP」というんですね。小音量でもがっちり歪む、自宅での演奏に最適なモデルです。じゃあ、弾いてみますよ。
ああっ(涙)。弾きやすい! これ、すっごく弾きやすいです。ネック・グリップ、弦高を含めたセットアップ、そして何よりこの艶やかな音色! サスティンも十分で、弾いていて気持ちがいいギターです。正直、いつまでも弾いていたいくらいですが、私がここでお邪魔していると他のお客様の迷惑になりますので、泣く泣く退散です。いいギター、いいアンプでした。ゆっくり弾いてみたいです。
クルーズマニアックサウンドの定番モデル「Aristoteles」の2014年仕様。スウィートなジャズやブルージィなバッキング&ソロ、ハイゲイン・アンプでのドライブ・サウンド等、幅広いミュージシャンに愛用されているモデルをブラッシュアップ。基本スペックであるマホガニー・ボディはそのままに、ワンピース材がセレクトされている。ピックガード・シェイプもモディファイされ、レトロな雰囲気が加わった。ローズウッド指板+メイプルのネックは、長時間のプレイにもストレスを与えないカスタムCシェイプ。ペグはゴトーのロトマチック・タイプSG-360 HAP-M。ブリッジはオリジナル。随所に精度の高い「メイドインジャパン」の技が生かされた精度の高い1本に仕上がっている。
あー、ギターやエフェクターがいろいろあって、本当に目移りします……、あれも触りたい、これも試したいとキョロキョロしながら、会場をさらに徘徊します。アイバニーズのブースで、面白いギターを発見です! なんと、9弦ですか! これ、弾いてみようかな……そんなちょっとした思い付きが、この後地獄を見るとは思いませんでした……。
すいませーん、これ弾かせてください、この弦がいっぱい付いているヤツ!
おお、ここのスタッフの方も親切です。チューニングしてあるブツを手渡してくれました。ありがとうございます。なるほど、これは「RG90BKP」というモデルですか。アンプは「TSA5」。これ、知っています。チューブ・スクリーマーが内蔵されているというヤツですね。私は今までに弾いたことがある多弦ギターは7弦までなのですが、無謀にもいきなり9弦です。さ、弾くぞ。って、え? あれ? あれ? 9弦に、指が届きませんよ? 弦間隔も、通常の6弦に比べると非常に狭くて、押さえる弦を間違えるわ、弾く弦を間違えるわと、散々です。ギター歴1週間という感じの演奏ですが、正確にいうと9弦歴3分なわけです。イメージしたポジションを押さえることすら出来ません。というか、これ、そもそもどんなチューニングなんだろう。1弦から9弦までの途中で一回ピッチが高くなっているようですが……。順繰りに下がるわけじゃないのか……。というか、自由にチューニングして自由な発想で使うべきギターなんでしょう。なんか、脳みそが小さな枠から出ていかない私には、異次元のギターでした。
サウンドについては、チューブ・スクリーマー系の音で弾いたせいか、普通の6弦ギターを同様のいい音でしたが、むしろもっとドンシャリの激歪みサウンドで弾くべきギターでしょう。これこそ、“スカート揺らしの名器”エングルで弾いてみたいです。皆さんもできればぜひ会場に足を運び、ご自身でこの異次元ギターを体感してみてください。2014楽器フェア、良いギター、面白いギターが山ほどあります。ぜひ、自分の愛用のピックを持って、試奏しに来て下さい。期限は23日(日)までですよー、急いで下さい!
多弦モデルのパイオニア・ブランドによる、まさしくエクストリームな9弦仕様モデル、RG90BKP。ファクトリー・チューニングは「1E、2B、3G、4D、5A、6E、7B、8F#、9C#」で、奏法/調音とも確立を見ない、可能性の塊のようなギターだ。9本もの弦の張力を受けるネックは、5pc Wizard-9 Maple/Wenge製による極太仕様。手のひらを目一杯広げて演奏するのが正解か? ピックアップはBare Knuckle custom “Canine”ピックアップで、狂おしいまでの重低音を実現してくれる。未だ見ぬ低音への旅路が、あなたを待っている。
今回、井戸沼室長が頭に付けて撮影したのは、ウェアラブル・カメラ GoPro「HERO3+ Black Edition / MUSIC」。おもにアウトドアやスポーツの世界で、高画質でダイナミックな映像が撮れると大人気だが、ミュージシャン向けに特化したパッケージがこの「HERO3+ Black Edition / MUSIC」だ。ステレオ音声入力用アダプターや楽器を痛めづらい粘着マウント、マイクスタンド用マウントなど、ミュージシャンが必要とするアタッチメントをパッケージ化している(井戸沼室長は、アタッチメント「Head Strap +QuickClip ACHOM-001」を利用した)。 [この商品をデジマートで探す]
※ 「HERO3+ Black Edition / MUSIC」は、GoPro 特約楽器店のみでの販売になります。
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