AQUBE MUSIC PRODUCTS
- 2024/11/16
Fender / Coronado
昨年秋頃からフェンダー社がアナウンスしていたセミホロー・ギター・ラインナップの復活がいよいよ間近となった。
フェンダーがセミホロー・ボディを手がけ始めたのは1960年代半ば。ビートルズの使用で一躍脚光を浴びたエピフォン・カジノを端緒としてシェアが拡大していたセミアコ市場への参入器として投入されたのが「コロナド」で、ディアルモンド系ピックアップの搭載によるアコースティックのニュアンスを含む独特なトーン、それにフェンダーならではネック・グリップなどで高い完成度を誇っていたものの、当時圧倒的なシェアを誇っていたギブソン、ギルドの牙城を崩すことはできず、一部のジャズ〜ブルース・ギタリストに受け入れられたのみであった。その後も70年代中期に独特なヘッド形状とオフセット・ホローボディを採用した「スターキャスター」で再挑戦を試みたが、これも大きな成果を上げることができずやむなく生産中止となった経緯があるが、近年はそのハイ/ロー帯域が強調されたバランスやエッジの効いたトーンから、00年代以降の音楽との相性の良さが取り上げられ、再評価が高まっているところだった。
今回の再発では「コロナド」「スターキャスター」の両機種が同時リリースされており(それぞれでベース・モデルである「コロナド・ベース」「スターキャスター・ベース」もラインナップされている)、ラミネイテッド・メイプル・ボディ、メイプル・ネックなどオリジナル仕様を引き継ぎつつ、ピックアップにはグレッチのフィルター・トロンを彷彿とさせるフィデリトロンを搭載。箱モノらしいエアー感を強調しつつ、グロス・ポリエステル塗装らしいパキッとした出音も加味された汎用性のあるトーンが作り上げられている。
カラー・バリエーションはコロナドでは3カラー・サンバースト/ブラック/キャンディ・アップル・レッド/ブラック・チェリー・サンバーストの4色が、スターキャスターではアップル・チェリー・バースト/ブラック/ナチュラルの3色が用意される。
価格:¥110,000 (税別)
価格:¥110,000 (税別)