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オーディオテクニカの定番カートリッジがアップデート

audio-technica / AT-F2

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 オーディオ・テクニカの「F」シリーズは1988年の発表以来、長らく定番として重宝されてきたラインナップ。ここに紹介するAT-F2はその最新機となる。

 発電方式はMC型、単結晶銅のPCOCCを使用したコイルの機構には、同社独自の「デュアルムービングコイル」を採用している。これは左右チャンネルのそれぞれに円筒状コイルを配すことで、L、Rが完全に独立して発電されるため、優れたセパレーション特性とクリアな再現力を併せ持つというもの。また、マグネットには最大エネルギー積BHmax:50[kJ/m3]のネオジウム・マグネットを採用してコイルギャップ部の集中磁界を強化しつつ、ボディはアルミ合金と硬質樹脂とで形成することで高剛性化とSN比の向上も図られている。アルミカンチレバーに埋め込み接着されるスタイラスチップは先端曲率半径0.3×0.7milの楕円針を採用。この他、バーチカルスタビライザーも備えるなど、定評ある同社製カートリッジの基本仕様を収斂したような製品となっている。

 近年のハイレゾ音源の人気を受けて、アナログ・レコードへ回帰する音楽ファンも増えていると思われるが、そんなアナログ・ビギナーがひとまず手にとるにも十全な仕様で、これからカートリッジを選ぶという人は選択肢のひとつに入れておいて間違いはないだろう。

 なお、アナログ・レコードとは離れるが、同発製品として同社「SOUND ASSIST」シリーズの新製品もリリースされている(AT-SP767TV)。おもにテレビ音声のリスニングを快適にすることをコンセプトに作られたワイヤレス・スピーカーで、コントロールにはボリュームの他に、言葉の発音をはっきりさせる「はっきり音」機能なるものも搭載。防水仕様なので居間だけでなくキッチンやお風呂場でも使用可能だ。こちらも興味のある方はぜひ。

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