スペクターのエントリー・モデル＝パフォーマーにスペシャル・モデルが新登場。ボディ材に通常モデルのバスウッドからマホガニーへと変更し、豊かな中低域を出力するほか、木目を生かした艶消し塗装が施されたボディと、配色を合わせたマッチングヘッドを採用している。同シリーズはパッシブとアクティブ・タイプの2種類があるが、ここではアクティブ・モデルを紹介したい。

　アクティブのPJピックアップを搭載した本器は、トレブル／ベースの2バンドEQを搭載。上位機種ほど大胆な可変域は無いものの、ハイを効かせれば小気味の良いスラップのサウンドも出せるうえ、指弾きやピック弾きの音作りにも充分対応してくれるだろう。マホガニーのボディらしくロー・ミッドが締まったキャラクターなのでサウンドのバランスは取りやすく、ロックはもちろん、R&Bからフュージョンまでジャンルを問わず扱える。この価格帯としては、驚くほど基本性能の高い楽器と言えるだろう。ビギナー用としてだけでなく、アクティブ・ベースの入門モデルとしても自信を持ってオススメできる一本だ。

ピックアップはPJタイプを使用。アクティブ回路と組み合わせることで多彩な音色を出力する。

コントロール類はボリューム、バランサー、トレブル、ベース。

ジョイントは5点止めのボルトオン。マホガニーの木目を生かした艶消しのフィニッシュはカジュアルな雰囲気だ。

化粧板の貼られた高級感のあるヘッド。コンパクトなペグを使用するため、ボディのバランスも良い。

フレット数は24。深めのボディカットによりハイポジションでの演奏がしやすい。

Spector / Performer 4 Special Active