Fender American Standard Jazz Bass |
お値下げになりました。298000→268000
商品の説明
CBSフェンダーは、70年代末から深刻な経営不振に陥りました。そして迎えた80年代半ば、CBS の撤退により、ビル・シュルツのもと新しい会社として再スタートする事になります。新会社の設立にあたり、旧工場等の資産は引き継がれなかったので、新生フェンダーは 現在もメインであるコロナ工場を新たに建設しました。コロナ工場の完成は1986年で、最初のプロダクションはアメリカン・スタンダード・ストラトキャスターでした。エリック・ジョンソンを起用した広告がとてもカッコよかったです。 ここまでは、よく知られている歴史です。
そしてここからは、特に隠されている話ではないものの、あまり知られていない話です。
ことベースのみに注目してみますと、これまでの話はこうなります。
CBS末期の1982年にヴィンテージ・リイシューがスタート。翌83年にスタンダード・シリーズと、エリート・シリーズ、ブレット・ベースB34 が発売されますがこれらは早々に終了。その後1989年までの丸6年間、本機種の発売まで、フェンダー・ベースの新製品はただのひとつも無いのです!
大事なので再度書きます。あまり知られていない話ですが、80年代のフェンダーのベースには、丸6年間の空白があったのです!新工場の稼働にあたってはギターの生産を優先したり、カスタムショップ等も含む様々な事業が同時進行したりで、ベースが後回しになった格好ですね。信じられますか?
(そりゃ、スペクターや、フォデラ、スミス、トバイアスといったハイエンド・メーカーが台頭する訳ですよね、ってこれは別の話…。)
カスタムショップの責任者はジョン・ページが担当しますが、彼と同じくらい重要なマスター・ビルダーに、ジョージ・ブランダという人がいました。実際には彼はカスタムショップには在籍せず、R&D 部門の責任者になります。彼に課せられた課題は、ローコストでハイ・クオリティな当時の日本製品に対抗すべく、比較的安価で且つ、ハイクオリティなアメリカン・ギターでした。それがアメリカン・スタンダード・シリーズだったという訳です。
先行プロダクションで、ストラトやテレを完成させた後、ベースのデザインが始まりました。
トレンドをリサーチしつつ、伝統と革新のバランスを取りつつ…といった熟考の末、誕生したのが、89年発売の6年ぶりの新製品!アメリカン・スタンダード・ジャズベース!つまり本機種という訳です!
意外なほど、83年当時のパーツや技術を流用しつつも、22フレット/9.5R の指板とそれに合わせてディープになったカッタウェイ&ロング・ホーンが特徴です。かなり意欲的な楽器に仕上がりましたが、いかんせんブランクがあり過ぎて、フェンダーというブランド力をもってしても、厳しい戦いを強いられました。というか、上記のようなブランドが百花繚乱状態でしたので、フェンダーの新作?と言われてもピンとこない空気が既に出来てしまっていました。結果このデザインも受け入れられず、数年後には20フレットのデザインに戻ります。同時に更に厳しいコスト・カットを強いられるので、商品力を取り返すことが出来ず、ベースのリーディング・カンパニーに返り咲くには、その後もかなりの時間を要する事になってしまう訳ですね。
現在視点でこのアメリカン・スタンダードの最初期モデルを見直しますと、後のアメスタよりも、木部はかなりしっかりと製作されている事に気づきます。正しく70年代~80年代前半の流れを継承している仕上がりです。後のアメスタとイメージがやや異なるのは、なんとも興味深いところです。ハードウェアに新規の設計はなく、異色なのは83スタンダードから流用したブリッジで、現間隔はおよそ21mm でとてもワイドです。何故これを継承したんでしょうね。電装系にはトーン回路に TBX が採用されていますが、ハイカット用のキャパシタがサークルDだったりするのが、現在視点からすると、ほほう、となる部分です。クリックから上は、ピックアップのインピーダンスを可変させて高域共振の強さをコントロールするという変わった回路で、高域が強調された効果を得られます。こんなのよく考えたなぁ、と思う半面、2番から入って1番から出る JB の2ヴォリュームとの相性は?で、結局よく考えてないんだろうな、と感じました(笑)。そういうとこやぞ。そういう訳で ヴォリュームはフルで使うのが推奨です。
個体は年式を考慮しますと、なかなかの美品で、状態は良好。トラスロッドは、バイフレックスで、バイフレックス故、締め切りに近いですが、現状大体ストレートが出ています。まぁこれは仕様と言っても過言ではないので、この個体が特別悪いネックではありません。むしろ状態は上記のように良好と言えます。ベースにバイフレックスを採用すると、大体こうなります。この機構は効き幅が狭く、ナットをナメてしまっているものが多いのですが、本機は正しい工具を使えば、きちんと調整出来ます。また、今回高級潤滑油のベルハンマーを注油しましたので、効きもスムーズになっています。その他調整箇所に不具合はありません。
ポストCBS フェンダーの息吹を知ることの出来る、「ヴィンテージ」アメリカン・スタンダードです!
株式会社山野楽器謹製!大変立派な保証書と取説、フェンダーロゴ入り射出形成角ケース付属。割れがある為若干難ありです。
商品の詳細
Fender/American Standard Jazz Bass
この商品の関連情報
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