商品の説明

渋く色焼けしてはいますが、大変綺麗な極上コンディションの1970年代初期モデルです。
ブルーケース、グローバーペグ時代のお買い得モデルです。
軽快でいて暖かみのある泥臭さがあって、それでいて艶やかなサウンドの楽器です。
マーチンドレッドノートシリーズは1932年に12フレットジョイントモデルで発売されています。1934年に14フレットにマイナーチェンジされて以来、世界中のギターのスタンダードとなりました。特にD-18はマホガニーサイドバックで、D-28とかとは違った軽快で暖かみのあるトーンで高い人気がありました。
戦前スペックと言われる1946年初期までのモデルは、特に圧倒的な鳴りと入手困難な稀少性から、大変なプレミアムが付いています。
1969年までは指板、ブリッジはハカランダで制作されていて、こちらも入手が難しく、年々高騰しています。
今回の楽器は1972年モデルで、1960年代後期モデルとは指板とブリッジがインディアンローズウッドに変更になっただけで、ほぼ同じスペックです。音のニュアンスもほぼ同じ傾向で、ハカランダのパワフルな粒立ち感は若干違いますがクオリティーの高いサウンドはそのままです。
70年代モデルは60年代までに比較して、まだまだリーズナブルな価格ですので、コストパフォーマンスは圧倒的だと思います。
状態の良い楽器が年々少なくなっていますので、今回のような極上コンディションの楽器は大変貴重です。
トップはスプルース、サイド、バックはマホガニー、ローズウッド指板、ローズウッドブリッジです。
ペグはオリジナルグローバー102Cで動作はスムーズです。
ピックガードは交換済みで、外観からは目立ちませんが、1弦下部分にわずかなマーチンクラックの補修があり、内部に割れ止め処置がしてあります。作業は少しアメリカンな雑さがありますが実用的には問題ありません。
ナットは象牙製で70年前後に稀に見られるオリジナルです、フレットはオリジナルサイズでリフレット済み、サドル交換のうえセットアップ済みです。
トップの色合いは飴色っぽく焼けていますが、大変綺麗な状態です。わずかな表面的なキズはあるにはありますが、それほど目立ちません。
ウェザーチェックはほとんど見られず、半世紀以上経過している楽器としてはかなり綺麗な楽器です。
ナット部幅42.6ミリくらいのレギュラーグリップネックです。この年代らしくハイポジションに行くにしたがって太く感じるネックです。
12フレット上で6弦2.3ミリ、1弦1.6ミリでセットしています。
低目で弾き易くピッチのバランスが良いです。ハイポジションでもバランスの良さはそのままで、扱いやすい楽器です。
しっかりと箱鳴りする低音で、レスポンスが良く、やや軽快でいて暖かみを感じるマホガニーらしい鳴りです。中高音では粒立ちが綺麗で、艶のある華やかさがあり、軽くストロークした音の響きが綺麗です。
ニールヤングやクラレンスホワイトのように、メインギターがあってもあえてD-18を演奏するアーチストも多いです。
やはりD-18ならではのサウンドは代えがたい魅力がありますよね。
当時のオリジナルブルーケースが付いていて、ケースの状態もまずまず良好です。このケースだけでもけっこうなプレミアムが付いていて貴重ですね。