商品の説明

全体の塗装を剥がして薄くリフィニッシュしていますが、作業が雑で特にトップに色ムラが大きく出ています。
見た目ワイルドですが、メンテナンスはしっかりされていて実用的な楽器です。
枯れた軽快なトーンでいてしっかりと量感のある箱鳴りサウンド、エピホンニューヨーク時代の1944年アーチトップです。
エピホンは1873年からバイオリンを制作していたSTATOPOULOから始まり、1923年にEPAMINONDASとORPHEUSの二人の息子がオーナーとなり、二人の名前をあわせて1923年からEPIPHONEブランドで楽器を制作していましたが、1957年にGIBSON傘下となり、生産はギブソンカラマズー工場に移転します。
オリジナルエピホンはニューヨークに工場があったことから、ニューヨークエピホンと呼ばれ、ギブソン製エピホンとは区別されています。
今回の1944年モデルは、オリジナルエピホンニューヨーク工場もので、17インチフルボディーを持つアーチトップアコースティックです。
当時はハワイアンミュージックやジャズの流行もあって大変人気の高かった楽器です。
トップはスプルース、サイドバックはメイプルで、トップ、バックともに単板削り出しです。
指板はハカランダで、ブリッジは交換済みです。
ピックガードはオリジナルですが、ディアルモンドを取り付けるために加工してあります。
ペグは新しくグローバーゴールドのオープンバックに交換されていて、動作は問題ありません。
ナット交換、リフレット再調整済みで、安心して使っていただける状態にセットアップ済みです。
1960年代製のディアルモンドピックアップをセットしてあり、サイドジャック加工済みです。
塗装は一度全部剥がして再塗装していますが、作業が雑でまだらな感じの色ムラが出ています。特に割れとかの形跡はありませんが、トップジャックの穴埋め痕があります。
見た目に雑でワイルドな感じの仕上がりです。
ナット部幅43.2ミリ程度のレギュラーグリップネックで、真っ直ぐ調整済みです。
アジャストロッドは付いていますが、この頃のエピホンのロッドの効きはイマイチでほとんど機能していません。
アジャストブリッジですので、弦高は簡単に調整出来ます。現在は12フレット上で、6弦2.0ミリ、1弦1.5ミリ程度にセットしています。
かなり低くセットしていて弾き易いですが、この高さで特にビレや音詰まり等はありません。かなりバランスが良くキッチリとしたセットです。
枯れたビンテージならではの乾いた芯のあるトーンでしっかりとボリュームがあります。
ギブソンL-7と同等の楽器ですが、ギブソンよりも気持ちゆるい量感があります。
ボディーサイズが大きいこともあり、パワフルで立ち上がりの良い、鳴りの良い楽器です。
ディアルモンドピックアップは軽快でいて甘いエアー感があり、ビンテージらしい馴染んだサウンドで鳴ります。
このピックアップだけでも10万円以上の相場ですので、かなりのお買い得です。
すでに80年以上経過していて、見た目はともかく音の良いお買い得品です。
汎用のソフトケースが付いています。