商品の説明

最上級モデルD-55と同じスペック、デザインのコンパクトボディーを持つ限定モデルです。
しっかりと芯のある華やかな鳴りが特徴です。
F-30はギルド社創設の1954年から制作が始まる人気モデルです。
1967年にポールサイモンのためのカスタムモデルとしてサイドバックをブラジリアンローズウッドでF-30を制作し、その楽器をポールサイモンが愛用していたことで注目されましたが市販はされませんでした。
その後、1973年からインディアンローズウッドでレギュラーモデルとしてF-30Rが製作されました。1976年には今回の楽器と同様のD-55タイプの豪華なデザインとなり1978年まで制作されていました。1980年には限定カスタムモデルとして80年代中期頃までわずかな数が再生産されています。
今回の楽器はその最終再生産のF-30Rの1981年モデルです。
トップはスプルース、サイド、バックはローズウッド、エボニー指板です。
ポジションマークはホワイトパールとアバロンの組み合わせにストライプをあしらった豪華な仕様です。
ペグはギルドオリジナルロトマチックで、メッキはかなり褪せていますが動作はスムーズです。
ピックガードはオリジナルで若干の縮みが見られます。
ナット交換、新しく太目で高さのあるフレットでリフレット調整、ネック角度リセット済みで弾き易くセットアップしています。
ネックヒール下部に再塗装があります。たぶんリセット時にチップして再塗装されたものだと思われます。キッチリ作業されていて強度や音への影響はありません。
渋く色焼けしていて、飴色になっていて、ウェザーチェックが大きく入っていて、細かなキズもありますが、この年代としてはかなり綺麗です。
キッチリメンテナンスに手がかけられていて、弾き易く、音のバランスが良好です。
ナット部幅42.4ミリ程度のレギュラーグリップネックです。
アジャストロッドはしっかりと効いていて余裕があります。
12フレット上で6弦2.5ミリ、1弦1.6ミリと弾きやすい低目のアクションに調整されています。
フィンガーピッキングで優しいタッチで演奏しても弾き易く、ストロークでもしっかり感のあるセッティングです。
やや小ぶりなデザインですが、胴厚があり、楽器自体が重く、芯のしっかりとしたトーンでで音量があります。ブライトでやや硬質な感じの高音で、若干粗っぽさはあるもののギルドらしい切れの良い華やかなサウンドで鳴ります。
低音はローズウッドらしい重さのある感じで、レスポンスが良くしっかりと鳴ります。
軽いタッチで音量がありますので、フィンガーピッキングでの演奏に良い感じですが、フラトッピックでのストロークでのパワフル感も魅力的です。
限定モデルで、なかなか入手困難な貴重品です。
ポールサイモンのF-30とは少しニュアンスが違いますが、音の良い貴重な楽器です。
当時のオリジナルハードケース付きです。