商品の説明

ピックキズで木地まで大きく塗装が剥がれ、割れの修理もあって見た目はかなりの貫禄の50年代初期スモールガードモデルです。
暖かみのあるこなれた感じのトーン、それでいてギブソンらしい荒っぽい軽快さがあるこの年代のビンテージならではのサウンドです。バリバリ弾き込まれて軽くゆるい感じもカッコ良いです。
ボリュームはそれなりですが、経年と演奏で仕上がったサウンドとルックスがたまらない楽器です。
LG-1は1943年から生産されるギブソンのエントリーモデルです。見た目はLG-2と同じですが、内部ブレイシングはラダー構造で、シンプルなトーンが特徴です。モデルチェンジを重ねて1970年頃に生産終了しています。その後再生産されることも無く、入手するにはビンテージだけしかありません。
今回の楽器はZから始まるナンバーですので1952年ですが、ヘッドは先が薄いテーパーヘッドで太いネックの50年前後のスペックです。ギブソンは番号もスペックもおおらかですので、正確な特定は出来ないですね。
トップはスプルース、サイド、バックはマホガニー、ハカランダ指板、ハカランダストレイトブリッジです。
ペグは3連クルーソンでブラスポストですが、ロゴ刻印1ラインですので、50年代後期のものです。
ナットはオリジナルのまま、新しくリフレット済み、ネック角度修正のうえサドル交換しています。
ピックガードはオリジナルのスモールタイプで特に大きな変形や剥がれはありません。
ネックヒールにストラップピンが打ってあります。
トップのかなりの広さにピックキズがバリバリあります。指板横左右とピックガード外側、ブリッジ下センターにクラックの補修があります。
渋く焼けてヨゴレ、変色もそれなりにあります。
歴代のオーナーさんがガンガンに使い込んでメンテナンスを重ねてきた歴史がそのルックスに表れています。時代を経てきた楽器にしかないカッコ良いルックスです。
ナット部幅42.6ミリ程度、かなり太目の50年前後スペックのネックです。
アジャストロッドはしっかりと効いていて余裕があります。
12フレット上で6弦2.3ミリ、1弦1.8ミリ程度でセットしています。
弾き易く、音の粒立ち感も良い感じのアクションです。
サドルの高さにかなり余裕がありますので、まだ下げられますがギブソンスケールでテンション弱めですので、現状で弾き易いバランスです。
軽い枯れたこなれ感のある、弾き込まれたビンテージトーンです。50年前後のややスキャロップされたブレイシングですので、カリカリし過ぎない暖かみお感じられて、音はかなり良い楽器です。
見た目のボロさがかえって味だと思っていただける方に。
古いややオーバーサイズのサッシ巻きハードケースが付いています。
オリジナルサイズではありませんので、頻繁に持ち運びされるにはケースを用意したほうが良いかも知れません。