商品の説明

キズ、修理、塗装チップがバキバキの貫禄あるリアルビンテージです。
歴代オーナーさんの手でメンテナンス、修理を重ねて弾き倒されてきたことが伺われる貫禄のギターです。
決してコレクタブルな楽器ではありませんが、ギブソン60年代らしいカシャカシャなパーカッシブトーンでいて、こなれて馴染んだ暖かみのある鈍さがカッコ良いサウンドです。
60年代中期のギブソンビンテージの価格は驚くほど高騰していますので、この価格はかなりのお買い得だと思います。
J-50はJ-45のナチュラルブロンドバージョンとして1942年から制作されています。戦中はほとんど生産が無く1946年以降から本格的にカタログモデルとなったようです。
当時はサンバーストに塗るJ-45よりも木目の綺麗な材を選んだことから、わずかに高い価格設定で販売されていました。
J-45同様、世界中の有名アーチストに愛用されて名曲を生んできたモデルでもあります。
46年のJ-50はボブディランの愛器として知られています。また60年代中期のJ-50はジェイムステイラーがデビュー時から演奏していて、初期の彼の音楽のベースとなっていました。
今回の楽器は1966年製で、1965年以降のナローネックと呼ばれる細ネック仕様
です。セラミックアジャスタブルブリッジから生まれるカシャカシャなパーカッシブトーンが特徴で、モタりぎみの低音とのバランスが絶妙です。
トップはスプルース、サイド、バックはマホガニー、ハカランダ指板、ハカランダブリッジ、セラミックアジャスタブルサドルです。
ペグは2ラインクルーソン3連のオリジナルで、動作は渋くトルクムラはありますがチューニングは問題ありません。
ナットはオリジナルをそのまま流用していて、フレットは新しくリフレット済みです。
トップ右下に2本のクラックリペアーがあります。
指板横6弦側から1弦側ピックガード下にピックで深く削れたキズがあります。
サイドにはウェザーチェックが乾燥して塗装がチップした箇所が無数にあります。ネックバックの塗装はほとんど剥がれています。
他にもキズはかなり多いほうです、
ネックヒールにストラップピンが打ってあります。
塗装の色合いはかなり渋い飴色に変色していて、細かなウェザーチェックが入っています。
見た目はかなりワイルドですが、当店入荷後にネック周りや内部ブレイシング等、再メンテナンス済みで実用的にはかなり良いコンディションに仕上げ済みです。
ナット部幅39.5ミリ程度の細目のナローネックです。
ネックは真っ直ぐに調整していて、アジャストロッドはしっかりと機能しています。締めるほうにも緩めるほうにも余裕が残っています。
弦高は6弦12フレット上で2.2ミリ、1弦1.6ミリでセットしています。かなり低く、強いタッチではややフレットに当たる感があります。
アジャスタブルサドルは上下とも余裕がありますので、自分で簡単に調整出来ます。
パーカッシブなトーンで強いストローク時にやや当たり感があるほうが表情が出て好きですが、よりパワフルな野太い鳴りを希望される場合は、もう少し高くセットしても良いと思います。
ズゴッと鈍い野太い箱鳴り、カシャカシャで雑なサウンドです。
実際のボリュームはそれなりですが、鳴っている感が強い枯れたトーンは弾いていて気持ちが入ります。
とにかく弾き込まれてきた楽器ならではのこなれた箱鳴りサウンドがこの楽器の魅力だと思います。
歴代のオーナーさんの思い入れが感じられるバリバリな自然に出来たレリックルックスは、これはこれでカッコ良いです。
ステージパフォーマンスもこのギターが盛り上げますね。
1970年代にギブソンが使っていた紙製ソフトシェルケースを付けました。
ケースはもともとこの楽器についていたものでは無く、後で用意したものですので、本体のようなボロボロではありません。

出張買取はじめました！お気軽にご相談ください！