商品の説明

粒立ちがハッキリしたやさしい響き、繊細な感じながらシンプルでしっかり前に出る音の60年代後期モデルです。
トップオーバースプレイ、サイドバックはリフィニッシュ、ネックリセット等、大幅に手が入っていますが、そのぶん通常相場の半額ほどのお買い得プライスです。
プレイヤビリティーの調整がしっかりと行き届いていて、実用的なプレイヤーさんには何とも魅力ある楽器だと思います。
O-18の14フレットジョイントは他のモデル同様1934年から制作されていて、現在もラインナップされる長寿なスタンダードモデルです。
コンパクトな体になじむサイズのボディー、独特なシンプルかつ艶やかな鳴りはどの年代のモデルにも通じるこのモデルの特徴です。
ドレッドノートや000モデルよりも数が少なく、どの年代のモデルも稀少です。
特に1969年までは指板、ブリッジがハカランダで、ワシントン条約の規制で入手困難なこともあり、高いプレミアムが付いています。
今回の楽器は、歴代オーナーの手でかなり手が入っていますが、そのぶん、楽器としてのプレイヤビリティーは安心して使えます。
トップはスプルース、サイド、バックはマホガニー、ハカランダ指板、ハカランダブリッジです。
ピックガードは交換済みで外観からはわかりませんがピックガード外側内部に割れ止め処置がされています。たぶんわずかなマーチンクラックがあったものと思われます。
ペグはウェイバリー製に交換されていて、動作はスムーズです。
ナット交換、リフレット再調整、サドル交換しています。フレットはオリジナルよりもやや太目で高さのある新しいタイプのものが使われています。
トップ全面オーバースプレイされていて、その時の作業でブリッジ周りが丸くなっています。焼けた渋い色合いで、塗装の内部に古いキズがかなり残っていますが、表面はツルツルに綺麗な状態です。
ネックバックにはかなり塗装剥がれがあります。バックには表面的なベルトバックル跡があります。サイドにわずかなクラック補修があったり細かなキズはそれなりにあります。
ヘッド部分の塗装はオリジナルですがピカピカに磨き込んであります。
ナット部幅42.5ミリ程度のレギュラーグリップです。
12フレット上で6弦2.4ミリ、1弦1.7ミリ程度でセットしています。
ハイポジションまで弾き易く、バランスも良好です。
粒立ちが良くメリハリ感がありながら、箱全体が鳴る太い感じがあります。
コンパクトなモデルですので、豊かな迫力ではありませんが枯れたこなれた箱鳴りサウンドで、かなりボリュームがあります。
オーバースプレイの影響をほとんど感じさせない枯れた味で、音に関してはかなり良いと思います。
オリジナルコンディションにこだわられるコレクターさんにはともかく、この価格で60年代ビンテージサウンドが楽しめるなら、それはそれで充分満足感のある楽器だと思います。
歴代オーナーさんの思いも引き継いで弾きまくっていただける方、ぜひ。
カナダ製ボブレンの汎用ハードケースが付いています。