商品の説明

人気の高いグローバーペグ、ブルーケース付きの1970年代中期モデルの綺麗な極上品です。
甘く豊かで華やかな鳴りで、枯れたこなれ感のあるビンテージサウンドです。
D-35は1965年から制作が始まったモデルで、D-28と同じ材質ながらトップブレイシングを変えて甘く優しい音色で豊かな鳴りが特徴です。
バックには3ピース構造が採用されており、一説には、幅のある良質な材が入手しにくくなったため、細い幅で製作出来るようにデザインされたと言われています。
60年代はブラジリアンローズウッドでしたが、1970年にモデルチェンジでサイドバックがインディアンローズウッドに変更になります。
サイドバックの材が変わったことで、若干立ち上がり感がマイルドになってはいますが、D-35の特徴はそにままで、鳴りの良さも継承しています。
軽いタッチでもレスポンスがバツグンに良く、フィンガーピッキングが中心の弾き語りが多いフォーク系のアーチストに特に愛用されてきました。
女性でも演奏しやすいことからか、イルカさんが長年愛用されていることでも有名ですね。
今回の楽器は、1976年製で、人気の高いグローバーペグ、ブルーケース時代のものになります。
オリジナルコンディションのままネック調整済みで、弾き易くバランスの良い状態にセットアップ済みです。
トップはスプルース、ローズウッドの3ピースバック、エボニー指板、エボニーブリッジです。
ペグはオリジナルグローバー102Cで動作はスムーズです。
ピックガードは新しく交換済み、ピックガード外側に長いマーチンクラックの補修跡があります。
オリジナルナット、オリジナルフレット、オリジナルサドルのままで、ネック角度修正でキッチリ弾き易く仕上げ済みです。
トップにわずかな表面的な打痕はいくつかありますが、全体にピカピカの状態です。塗装の色焼けも少なめで雰囲気のある色合いの綺麗なコンディションです。
ストラップピンも付いていなくて、エンドピンもオリジナルのまま加工履歴はありません。
ナット部幅42.8ミリ程度のレギュラーグリップネックです。
12フレット上で6弦2.7ミリ、1弦1.9ミリ程度のセッティングです。
やや低めにセットされていてハイポジションまでスムーズな演奏性で弾き易いと思います。
ネック角度修正されていて、サドルの高さに余裕があり、テンション感もあります。
ふくよかで伸びやか、深い響きの箱鳴りで、艶やかな音色です。
低音の鳴りが豊かでレスポンスが良く、軽いタッチでしっかりとボリュームがあります。
高音は繊細で美しく、低音は太く甘い鳴りで、全体に優しいバランスのサウンドです。
強いタッチの演奏では低音は鳴り過ぎなくらいの爆鳴り感があります。軽めのタッチで弾いた時は粒立ちが綺麗な音でビンテージマーチンらしい艶が感じられます。
当時のオリジナルブルーケースで、モデルチェンジ過渡期の内装の色が茶色のものです。