商品の説明

K.YAIRIは1935年創業、先代の矢入一男氏が1962年に岐阜県可児市に工房を構え、1970年代のフォークソング・ムーブメントにより、数多くのアコースティックギターを自社工場で製作、多くのトップミュージシャンに愛用されました。輸出用ブランドのアルバレズYAIRIも海外で一躍人気となり、1980年代には世界的なブランドに成長します。
今から44年前に製作された1980年製のDY-35ですが、当時のDYシリーズは単板構造を売りにしており、DY-18.28.35.41.45をラインナップしていました。
DY-35の当時の定価は￥120.000、最上級のDY-45は定価￥250.000となっていました。単板構造の本格的な作り込みの楽器が定価￥120.000と聞くと格安に思いますが、現在の貨幣価値とは3倍近く違うと言われる時代の話ですので納得できます。
DY-35は当時のアマチュアギタリストの羨望の的だったマーチンD-35をモチーフに製作されています。
ボディートップはスプルース単板、サイドバックはローズウッド単板の3ピースバック、マホガニーネック、エボニーの指板とブリッジです。ピックガードはマーチン同様、元々はアンダーフィニッシュの塗り込みピックガードですが純正ピックガードにて貼り直しされています。手の込んだ作り込みです。
ローズウッドのブリッジプレート、ノンスキャロップブレイシング構造です。
オリジナルはグローバー102Gゴールドペグになりますが、GOTOH製のオープンバックペグに交換してあります。ペグの動作はスムーズです。
新品時から40年も経過しており、実用で使われてきた楽器ですので、ボディートップの色ヤケ、サウンドホール周辺にピックでついたストロークキズ、使用にともなうウチキズやスリキズが多めに散在しています。ボディーのサイドバックにも服のボタンやバックルでついたスリキズがありますが、大きく目立つキズやダメージのない年式からみて極上のコンディションです。
3ピースローズウッドボディーのふくよかで芯のある音色を楽しめます。しっかり音量もあって、この先、オールマイティーに長く使えるモデルです。
ナット幅：42㎜(実測）のレギュラーグリップです。調整も行き届いており弾きやすくセットアップされています。12フレット上の弦高は6弦：2.6㎜、1弦：1.8㎜、ストロークでも指弾きでも演奏性良いアクションです。フレット山も残っており、当面はメンテナンスフリーでお使い頂けます。
アジャストロッドは固着しており、締めしろはいっぱい気味ですが、ネックは真っすぐ良好ですので、将来的な心配は少ないと思います。
抜けの良いやや硬質なニュアンスの抜けの良いサウンド、低音～高音までバランス良く、ルックス、演奏性、音色はもちろん、コストパフォーマンスの高いジャパンビンテージです。オリジナルハードケース付きです。お探しの方にオススメします。

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