商品の説明

野太い箱鳴り、カシャカシャなパーカッシブトーンの高音と、かなり個性的な60年代ギブソンサウンドの楽器です。
COUNTRY WESTERNは、SOUTHERN JUMBOのナチュラル色違いモデルとして1944年からカタログに掲載された楽器です。ラウンドショルダーでJ-45、J-50の上位機種として発売されています。当時はナチュラルフィニッシュのため綺麗な材を選んでいて価格もサンバーストモデルよりもわずかに高く設定されていました。
1962年にラウンドショルダーから、今回の楽器のようなドレッドノートスタイルに変更され、ハミングバードと同じ形のピックガードが採用されています。
ポジションマークや全体の材質、構造もほとんどハミングバードと同じで、ピックガードに柄が無いこととペグのノブが違うくらいです。
音のニュアンスもハミングバードと同様の荒っぽい雑な感じそのままです。
とは言え、ビンテージのプレミアム人気はハミングバードがはるかに高く、1965年までのレギュラーグリップの楽器は130万円以上が相場のハミングバードに対してかなり割安感があります。
比較的不人気モデルでしたが、シェリルクロウがこの楽器を演奏するようになって、シグネイチャーモデルまで発売されるようになり、以前よりも人気が出るようになっています。
とは言え、まだまだハミングバードやJ-45とかにははるかに及ばず、そういう意味では大変お買い得感のある楽器でもあります。
今回の楽器は1965年モデルで、この年からレギュラーネックからナローネックに変わりますが、この楽器は前期のレギュラーネックモデルです。これだけでかなり価値が違いますね。
トップはスプルース、サイド、バックはマホガニー、ハカランダ指板、ハカランダブリッジ、セラミックアジャスタブルサドルです。
ペグはクルーソンオリジナルでやや動作は渋いですがチューニングは問題ありません。
オリジナルナット、オリジナルフレットのまま調整しています。もともと太目のフレットのため擦り合わせられていてもほとんど違和感なく演奏出来ます。
黄色っぽく焼けてウェザーチェックはありますが、かなり綺麗なコンディションです。
全体に表面的なキズもありますが、60年近く使われてきた楽器としては大変良い状態です。
1弦側サイド下部にジャックホールの埋め跡があります。
ナット部幅42.5ミリ程度のレギュラーグリップネックです。
アジャストロッドはしっかりと効いていて余裕があります。
12フレット上で6弦2.2ミリ、1弦1.8ミリ程度でセットしています。
ギブソンスケールですので、かなり弾き易くバランスが良いと思います。
アジャスタブルブリッジは上下とも簡単に高さ調整が出来ますので、ご自分でお好みでセット可能です。
ドコッと野太い低音の箱鳴り、芯のあるカシャカシャな高音で、荒っぽい雑な感じで量感のあるトーンです。
実際のボリュームよりも鳴っている感のあるサウンドで、雰囲気はバツグンです。
60年代初期ギブソンならではの個性的なサウンドでいて、かなりお買い得感のある楽器だと思います。
1970年代の紫内装のギブソンオリジナルハードケースが付いています。