商品の説明

美しく華やかな鈴鳴りとも称される高音、芯のしっかりとした低音、素晴らしいサウンドの1970年代グローバーペグ年代のD-45です。しかもわずかなキズはあるものの、新品時の雰囲気がそのまま残る綺麗なコンディションです。
1970年代では、このグローバーペグのD-45を手にすることは大変なステータスで、羨望の的の楽器でした。
現在も大変人気が高く、商品が出ることは滅多にありません、しかもこの状態ですので久々のチャンスだと思います。
D-45は1933年にジーンオートリーのために制作されてから、アーチストのオーダーに応えて1942年までに91本が制作されました。このオリジナルD-45には億とも言われるプレミアムが付いています。
1968年にマーチン社ではこのD-45を再発売するためにマイクロングワース氏を招へいし再生産しています。再生産のD-45は1969年までハカランダで制作されていて、このハカランダものにも大変なプレミアムが付いていて、実際入手は困難を極めています。
今回の楽器は1970年からインディアンローズウッドにマイナーチェンジした後のもので、1979年まではグローバーペグで内部構造もほぼ60年代のものと変わっていません。ハカランダの立ち上がり感やエッジの切れよりもやや重さを感じる箱鳴りになったとはいえ、キングオブギターと呼ばれて数々のアーチストの手で名曲を演奏されてきた大変な名器です。
トップはスプルース、サイド、バックはローズウッド、エボニー指板、エボニーブリッジです。
ソリッドアバロンによる45スタイルインレイが美しくほどこされています。
ペグはグローバー102ゴールドでメッキの褪せも少なくピカピカで、もちろん動作は問題ありません。
ナットはオリジナルで象牙製のようです。フレットもオリジナルのままほとんど消耗はありません。
ピックガードは貼り換え済みで、1弦下にマーチンクラックを接着した跡はありますが、ごくわずかで内部に接着剤が染みる程度のようで特に割れ止め処置まではしていません。外からはわからない状態です。
当店入荷後に工房でネック角度修正していて、弾き易くバランスの良いセッティングでいてサドルの高さにしっかりと余裕があります。
ピックガード外側にわずかなキズが2か所見られますが、他はほぼキズ無し新品同様のコンディションです。
トップはやや渋く焼けていますが、黄色みがかった上品な色合いで雰囲気は良いです。
ナット部幅42.6っミリ程度のやや太目のグリップです。
SQネックですが、しっかりと調整済みですので、今後の心配も無いと思います。
12フレット上で6弦2.5ミリ、1弦1.7ミリ程度でセットしています。
低めですが特に音詰まり感とかは感じません。
バランスが良くなめらかでハイポジションまでピッチも安定しています。
ゴージャスで華やかなトーンで、弾いていて気持ち良いと思います。
高音を軽く弾くと倍音豊かな艶やかな響きで鳴り、しっかりとした低音の箱鳴りとのバランスが大変良い感じです。
近年もののボンボン鳴るギターとは一線を画す質感の高いサウンドが魅力です。
弾いている本人はやや物足りなさを感じるくらいですが、前で聞く音の良さは別格だと思います。
まだあまり弾かれていない楽器のようですので、これからさらにこなれ感が出ると思われます。
音の良さはもちろん、その存在自体に価値がありませよね。
1970年代から80年代にかけての精巧した有名アーチストはほとんどこの頃のD-45を持っていました。
誰しもがいつかは手にしたい楽器ではないでしょうか。
当時のオリジナルブラックケース付きです。