商品の説明

CAT'S EYES ギターは、1970年代から当時のマーチンギター正規輸入代理店だった東海楽器製造で、マーチン社と技術提携のうえ製作されていたラインナップです。
日本ではCAT'S EYESシリーズとして販売、アメリカへ塗装前の状態で輸出され、マーチン工場で組み上げ、完成した楽器は、MARTIN・SHENANDOシリーズとしてアメリカ市場で販売されました。
当時の日本では最もマーチンギターの雰囲気に近い楽器として大人気でした。
CE-1500は最高峰のCE-2000に次いで定価設定が高かった上級モデルです。
ボディートップは柾目の詰んだ綺麗な木目のエゾ松単板、サイドとバックは経年によって塗装が白濁し曇っていますが、現在はワシントン条約によって規制がかかり、大変なプレミアム材となっている【ハカランダ】の単板構造です。
マホガニーネック、バインディングつきのエボニー指板に白蝶貝のキャッツアイインレイ、ハカランダのヘッドプレートに白蝶貝のフラワー・ポットインレイ、エボニーブリッジです。ボディートップに戦前マーチンスタイルのへリングボーンのパーフリングが施されています。
グローバー製ロトマチックのオリジナルゴールドペグ、ポツサビやメッキ褪せはありますが、動作はスムーズです。アンダーフィニッシュのオリジナルピックガードです。
新品時からすでに50年近く経過していますので、バインディングセルは部分的に色ヤケしています。ネックヒールの両脇部分も経年による塗装の白濁症状がみられます。塗装面だけですので、強度的な心配は要りません。
ボディートップに光にかざしてわかるゴマ粒ほどのポツキズが1ヵ所ありますが、言われないと気がつかない軽微なものです。サイドバックにも目立つキズはみられず、経年による材の導管の塗装のヒキがあるくらいで、今日まで大切に扱われてきた楽器と思います。ヘッドバックに購入店である老舗楽器店のステッカーが貼ってあります。
白濁によってバックの木目は少し判りずらい感じですが、柾目の良材です。サイドの材はハカランダらしい濃淡のあるワイルドな杢目が楽しめます。もちろん単板です。
ナット部の幅：42.5㎜(実測）のレギュラーグリップネックです。アジャストロッドはしっかりと効いていて、まだ余裕があります。
弦高は12フレット上で、6弦：2.6㎜、1弦：1.8㎜、サドルしろにも余裕あります。
ハカランダボディーの華やかかつ粒立ちの良い、ブライトなサウンド、ボリュームたっぷりの歯切れの良いトーン、ノンスキャロップブレイシング、メイプルのラージブリッジプレートによって、ややタイトな鳴り方です。
ストロークで弾くとパワーがあって、硬質かつブライトな音色で鳴ります。指弾きでは粒立ち良く、繊細で艶やかな響きで演奏できます。
当時の定価は150.000円ですが、昭和51年(1976年）当時と現代（令和5年）の消費者物価指数は4.5倍というデーターがあります。
なにより【単板・ハカランダ】ボディーのアコースティックギターが格安で購入できるのは、ヤマハ、ヤイリ、キャッツアイ、ブルーベル、ヤマキなど、昭和時代のジャパンビンテージアコースティックギターならではの魅力です。
当時のオリジナルハードケース付きです。お探しの方にオススメします。