商品の説明

1996年製のSJ CUTAWAYが入荷しました。精巧な作り込み、圧倒的な箱鳴りと音質の良さで世界的に高い評価を受けているコリングスギター、スモールジャンボのカッタウェイオプションモデルです。
1989年にUSA・オースチンにてビル・コリングス氏率いる数名の仲間と小さな工房からスタートしたコリングスギターは戦前マーチンギターをモチーフに、当時の製作工程を細部に至るまで研究し尽くし、独自の製作ノウハウ蓄積していきます。開業当初は顧客からの受注発注による楽器製作から始め、その後も月産50～100本程度に抑えながら、一本、一本、きちんと品質管理している素晴らしい手工楽器メーカーです。コリングスは塗料について、環境問題を踏まえ、1998年よりポリベースコートを採用、ネックはフルポリ塗装に変更しました。このモデルは1996年製ですので、ボディー、ネックともにニトロセルロースラッカーフィニッシュとなっています。オールラッカー時代のコリングスギターは1991～1997年までに製作された3632本と言われており、市場でもめったに出ないレアギターとして国内外の市場にてプレミアムがついています。
ボディートップはプレミアムグレードの厳選されたスプルース、サイド＆バックはインディアン・ローズウッド、マホガニーネック、エボニー指板、エボニーブリッジです。オプション・オーダーのベネチアンカッタウェイボディー、25.5インチ（648㎜）ドレッドノートスケール、べっ甲柄ピックカード、プリウォー・スキャロップド・アドバンスドXブレイシング、ナット巾：42.9㎜、ソフトなVシェイプのネックグリップです。
当店入荷後、各部調整済、トラスロッドも逆反りするくらい余裕があります。
弦高は12フレット上で、6弦：2.3㎜、1弦：1.6㎜にセット、サドルはボーンに交換しています。フレット山も8分以上あり、当面はメンテナンスフリーでお使い頂けます。
大切に扱われてきた楽器ですので、新品時から30年近く経っていますが、年式からみれば使用感少なめの大変綺麗なコンディションです。オールグロスフィニッシュの塗装面も新品時の光沢を保持しておりピカピカです。
光にかざしてみるとサウンドホールとピックガード周辺にピックキズが少々、ペン先ほどのポツキズも点在していますが、ぱっと見では気がつかないほど微細なものです。ボディーのサイドバックもクロスや服のボタンでついたスリキズが少しみられます。ネックバックにもペン先ほどのポツキズがポツポツありますが、演奏性を損なうものではありません。指板面も綺麗です。ポジションマークはアバロンのモダン・ダイヤモンドスタイル、ネック、ボディーともアイボロイド・セルにてバインディングされています。ペグはシャーラー製のロトマチックチューナーでスムーズに調弦できます。
軽いタッチでも粒立ち良くクリアーで華やかな音色でメリハリがあります。カッタウェイボディーはハイポジションの演奏性に優れ、一音、一音、しっかりと爪弾くフィンガーピッカー、インストゥメンタルな楽曲でのソロギター、ストローク弾きでもしっかりした中低音の倍音の箱鳴りがあり、バランス良く鳴ります。歌のバックの弾き語りにもお勧めです。ハイポジションの高音弦を単音で爪弾くと伸びやで艶やかなリッチなトーンで奏られます。演奏スタイル問わずオールマイティーにお使い頂けるモデルです。
ご参考までに2024年現在の最新メーカープライスで同モデルを注文した場合、ベースモデルのSJ(indian）が￥1.400.000、カッタウェイオプション￥170.000UP、合計￥1.570.000(税抜）となります。オリジナルハードケース付き、ラッカー時代のコリングスギターは玄人好みの一生物の一本と思います。お探しの方にオススメします。

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