商品の説明

1833年からと約2世紀近くにも渡る永い歴史を持ち、様々なアコースティックギターブランドの中でも群を抜いてトップに君臨するMartin社。その極上のマーティンサウンドに魅せられたミュージシャンは数知れず、非常に高い人気はもはや不動のものとなっております。

そして言わずと知れた世界3大ロックギタリストの一人として、その名を世界に轟かせ多くのギタリストに大きな影響を与え、ギタリストの中では”神”と崇められるスーパーギタリスト”エリック・クラプトン”。その活動は1960年代から始まり、そして50年以上が経った現在に至るまで非常に多くのファンに支持され続けております

今回ご紹介させて頂く一本は、エリック・クラプトンモデルの中でも最も人気が高いと言っても過言では無い、不朽の名盤”UNPLUGGED”での使用でも有名な本人が愛用する1939年製000-42モデルを踏襲したヴィンテージスタイルにて1995年に世界461本限定生産された初代シグネイチャーモデル000-42EC（461本は1974年のカムバックアルバム461 Ocean Boulevardより）。その極めて高い人気の高さと並びサウンドクオリティの高さが故に、ダメージの多い個体が非常に多い中、こちらはファーストオーナー様が新品購入後、現在に至るまでの約30年間大切に保管。軽微な塗装クラックを除けばミントコンディション表記となる、年式を完全に無視した極上美品、ニアミントコンディションと呼ぶに相応しいコレクターズピースになります。

まずそのスペックとしては、まずスペックとしては、ドレッドノートに次ぐジャンボサイズの000オーディトリアムボディに、きめ細かくしとやかな良質のシトカスプルーストップを採用。美しく均整の取れた柾目に加え、横方向には所謂クォーターフラワーと称されるギラつきを持ち上位グレードならでは極上材となっております。ボディサイドとバック、ヘッド突板にはセレクテッド・イースト・インディアンローズウッドが採用されておりますが、非常に色濃いダークなコントラストに強い黒の杢目がストレートに入った柾目取りの極上材にて、横方向には薄っすらながらフィギュアドライクな杢目も入り、ヴィンテージのハカランダを彷彿させる最高峰のグレードとなっております。続いてネックには”本物”を意味するGenuin Mahoganyが採用され、アイボロイドバインディング、ダイヤモンドボリュート、オールドスタイルのポインテッド・ヒールとなっております。指板＆ブリッジ材には今ではどのブランドも確保が難しくなった希少かつ高級材となるエボニーを採用。フィニッシュはポリッシュド・グロスラッカー仕上げにて、ヴィンテージ同様の風合いを出すTinted Vintage Top Tonerが施されます。そして上位40番台ならではの豪華なレイワークですが、ボディトップのパーフリング＆サウンドホールロゼッタ、Style45のスノーフレークインレイ、ヘッドのバーチカルスタイル・ブランドロゴ、ブリッジ両サイドのスノーフレークと各所に、特別発色の良い鮮やかな厳選されたアバロンである”Highly Colored Abalone Pearl”にて豪華なスタイルが演出されております。その他としてはボディバックにはD-45スタイルのモザイクバックインレイストリップ、スキャロップド・ブレーシング、スクエアテーパードヘッド、クラプトンモデルの特徴でもあるナット幅44.5mm＆Vシェイプ、ティアドロップの鼈甲ガード、ダウンベリースタイルブリッジ、バタービーンノブにブランドロゴ刻印の入ったゴールドのオープンギアチューナー、19～20F部間にはクラプトンモデルを表すシグネイチャーインレイ、ボディ内ラベルにはクリスチャン・フレデリック・マーティン4世（C.F.Martin Ⅳ）とエリック・クラプトン両名のサイン、限定シリアルが記載されております。

そして気になるサウンドとしては、28モデルのアバロン装飾バージョンと思われがちな42モデルですが、採用される材は全てトップグレードの物が採用され、更にこちらの一本については特別な限定生産の初代クラプトンモデルという事もあり、レギュラーラインとは完全に一線を画す別格のサウンドを誇ります。正直このモデルがMartinブランドの人気を再燃させたと言っても過言ではないでしょう。まず流石000サイズと感じさせる迫力のあるボリューム感、ヴィンテージさながらの強烈と感じる程の倍音感、味わい深い奥行きを感じさせます。美しく色艶のある高音域は角が取れた澄み渡った旋律で、ふくよかで気持ちのよいフィードバックを伴う中低域はその音量が絶妙で、全体をまとまり良く奏で上げてくれます。24.9”（≒632mm）のショートスケールながら、それを感じさせないサウンドエッジと素早いレスポンスを持ち、フィンガーピッキングでもストロークでも十二分にその良さを発揮します。Martin社の製作モデルの特徴として、ある程度の年数を経てからではないと個体鳴りの本領を発揮しない事が非常に多くありますが、こちらは29年の歳月を経て充分に熟成されており、クラプトンファンならずとも酔いしれてしまう素晴らしい個体となっております。

最後に状態としては、こちら30年に迫るの長い歳月が経過していながら、ファーストオーナー様がコレクション目的にて大切にされてきた為、それを全く感じさせない極上過ぎる最高のコンディションをキープ。神経質に見渡せばピックガード上に光にかざして見えるレベルの激薄のスレスクラッチ、その他保管に伴う細かなスレ程度こそ見受けられますが、年式を考慮すればミントコンディションと呼べる最高の状態となっております。唯一ブリッジ左右から上部に向けて軽微な塗装クラック（チェック）があることをマイナスポイントとして捉えニアミント表記とさせて頂いております。演奏面としてはネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もしっかりと残っており、フレットも9部山以上残っております。付属品としてもMartin社発行のWARRANTYを始めとする一式が揃っており、ケースも勿論オリジナルハードケース、希少な当時のカタログとなるMartin Club News Letter（1995.4.22発行）が付属致します。