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世界的モンスターバンド”Beatles”のボーカル＆ベーシストとして、そして「イエスタデイ」「ヘイ・ジュード」「レット・イット・ビー」などのビートルズを代表するナンバーを作詞、作曲するなど、数々の伝説的な活動によって音楽の歴史を塗り替えた第一人者”ポール・マッカートニー”。ビートルズ解散後も自身のバンド”ウイングス”での活動、そして現在も第一線でソロ活動を続けるなど半世紀以上に渡ってファンを魅了し続ける世界のトップアーティストです。

ポールはアルバム『スピード・オブ・サウンド』を発表後、ヨーロッパツアー、そしてウイングス初のアメリカ公演を行い、 観客動員数 ６０万人という記録的な偉業を成し遂げ、ウイングスはグループの黄金期を迎え、ロック・グループとしての頂点を極めました。祖内容はアルバム 『ウイングス・U.S.A.ライブ!!! 1976』やライブ映画「ロック・ショウ 1981」にも収録され、ライヴアルバム 「WINGS OVER AMERICA」 はアナログ盤で３枚組という内容にもかかわらず全米１位に輝きました。

そのウイングスツアー（1976 Paul McCartney & Wings Wings Over America & Rock Show）や1979年のUKツアーでも愛用した一本、Ovation 1658-4 Custom Legendモデル12弦仕様の1981年製。ツアーのライブの中盤で必ず使用していたアコースティックナンバー、特に目玉曲のBluebird のサウンドに欠かせない12弦モデルですが、ポールの愛機である1975年製に関しては、その当時12弦仕様がラインナップされておらず、ポールの個体は特注仕様のカスタムモデルでした。今回ご紹介させて頂くのは1978年より通常ラインナップとして販売スタートしたポール同様となる初期スロテッドヘッド仕様の1981年製。フルオリジナル＆ノーリペアに加え43年の歳月を完全に無視した極上ニアミントコンディションにて、その稀少度だけでなくコレクションとしてもポールファンには堪らない極上のオリジナルヴィンテージになります。

まずそのスペックとしては、ボディトップにはハンドセレクトにて厳選されたマスターグレードとなる上質なシトカスプルースを採用。美しいクォーターソーン（柾目）の杢目だけでなく、所謂クォーターフラワーと呼ばれる見る角度によって薄っすらとフィギュアドライクなギラつき感じさせる極上材となっております。ボディバックはガラス繊維強化プラスチックLyrachord（リラコード）のディープボウルスタイル。ネック材には強度を考慮しマホガニー＆メイプルの5P仕様。指板には高級材エボニー（メーカースペックではDeluxe Ebony）にジェニュイン・アバロンにてCustom Legend 29インレイワークが施されます。その他としては、Ovation Aブレーシング、上質なアバロンにオリジナルデザインカバーの付いた豪華なサウンドホールロゼッタ、ブリッジ＆トラスカバーはウォルナット材にて芸術的な彫刻が施されております。ヘッドは特徴的なスロッテッドヘッドにOvationブランドロゴの入った24Kゴールドメッキ＆パーロイドボタンのチューナーを搭載するなど、豪華極まりないスペックが多々見受けられます。

そして気になるサウンド面ですが、このサウンドだからこそポールが愛用したという事も頷ける12弦の頂点とも感じる素晴らしいサウンドを奏でてくれます。まずアコースティック本来の鳴りとしても、軽いストロークで非常に大きなボリュームと心地よいサスティーンを放ち、12Fジョイント＆12弦スペックのアコースティックの中でも特別なモデルだと感じさせてくれます。出力面でも生鳴りを生かした非常に気持ちの良いエレクトリックサウンドに加え、ボリューム＆トーンのスタック式コントロールでサウンドメイキングも可能とします。あまりのサウンドの良さと人気の高さより以降にリイシューモデルが発表されますが、完全に別モデルと言っても過言では無いほどにサウンドの差が大きくあり、特にBlue Birdのポールサウンドを再現するには、やはり”本物”を使わなければ不可能なのだと再認識させられます。

極めつけはこの極上のコンディションですが、43年という歳月を全くとして感じさせない素晴らしい状態をキープ。ボディトップの1弦側14F脇付近とロゼッタの一部、ブリッジ下から下部にかけて塗装チェック、光にかざして見えるレベルの激薄のピッキングスレ、ボディトップに小さな打痕が2か所見られますが、その他目立ったダメージも無く、年式を考慮すればミントと言ってしまいたくなる程の極上美品となっております。またアコースティックモデルにありがちなトップ材の目立った浮き沈みもないフラットコンディションと、保管状況まで考慮して大切にされてきた事が伺えます。演奏面としてもネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もシッカリと残っており、オリジナルフレットも目立った部分減り無く8部山以上、もちろん電装部の不具合もございません。パーツ類も全て当時からのオリジナルをキープしております。（コントロールノブがリイシューパーツへ交換されておりますが、割れがありますがオリジナルも付属致します。）ケースもブランドロゴの入ったオリジナルのハードケースが付属致します。

ポール愛用機と言う人気もさることながら、もともとの生産数自体が非常に少なく、世界市場で見ても今や見かけることすらなくなった1658 Custom Legend 12弦モデル。特にポール愛機同様となる初期スロテッドヘッド仕様＆ナチュラルの個体はまず見つかりません。以降のリイシューモデルとは言わば廉価モデルとカスタムショップモデル程その価値に大きな開きがありますが、逆にレア過ぎて市場流通が殆どありません為、価格については言い値な部分が強いプレミアムギターとなっております。リイシューモデルですらも一昔前で50万円で販売されていた履歴もあり、こちらの一本はオリジナルヴィンテージに加えてフルオリジナル＆ノーリペアに極上ニアミントコンディションと、あえて適正金額をつけるのであれば、70～80万円前後になるかと予想されますが、前所有者様より是非次の熱烈なポールマッカートニーファンの方にとの思いもあり、非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂くこととなりました。一生手に入らないクラスの究極のコレクタブルアイテムとなっておりますので、ポールマッカートニーファンの方は是非この二度と無い大チャンスをお見逃しなく。