商品の説明

設立は1966年と長い歴史があり、航空機技術に採用されるガラス繊維強化プラスティックをボディバックに採用させるといった革新的なスタイルで多くのミュージシャンから支持され続けるOvation Guitar。

世界的モンスターバンド”Beatles”のボーカル＆ベーシストとして、そして「イエスタデイ」「ヘイ・ジュード」「レット・イット・ビー」などのビートルズを代表するナンバーを作詞、作曲するなど、数々の伝説的な活動によって音楽の歴史を塗り替えた第一人者”ポール・マッカートニー”。ビートルズ解散後も自身のバンド”ウイングス”での活動、そして現在も第一線でソロ活動を続けるなど半世紀以上に渡ってファンを魅了し続ける世界のトップアーティストです。

ポールはアルバム『スピード・オブ・サウンド』を発表後、ヨーロッパツアー、そしてウイングス初のアメリカ公演を行い、 観客動員数 ６０万人という記録的な偉業を成し遂げ、ウイングスはグループの黄金期を迎え、ロック・グループとしての頂点を極めました。祖内容はアルバム 『ウイングス・U.S.A.ライブ!!! 1976』やライブ映画「ロック・ショウ 1981」にも収録され、ライヴアルバム 「WINGS OVER AMERICA」 はアナログ盤で３枚組という内容にもかかわらず全米１位に輝きました。

そのウイングスツアー（1976 Paul McCartney & Wings Wings Over America & Rock Show）や1979年のUKツアーでも愛用した一本、Ovation 1619-4 Custom Legendモデルの1975年製。1974年発表のモデルながら最初期スペックは1974-1975年のみとなり、以降の1976年製以降は同じモデルながらスぺックが大幅にマイナーチェンジします。今回ご紹介させて頂くのは、世界市場で見ても殆ど見かけることすら無い本人ドンズバ仕様となるウルトラレアな1975年製。フルオリジナル＆ノークラックに加え約半世紀となる歳月を完全に無視した極上美品コンディションのコレクタブルアイテムになります。

まずそのスペックとしては、ボディトップにはハンドセレクトにて厳選されたマスターグレードとなる上質なシトカスプルースを採用。美しい杢目だけでなく見る角度によってはフィギュアドライクなギラつきも感じさせる極上材となっております。トップのフィニッシュカラーは”4”のナチュラルにて、本人同様のギラつき過ぎないアバロンのパーフリング＆マルチプライバインディングが施されております。ボディバックはガラス繊維強化プラスチックLyrachord（リラコード）のディープボウルスタイルとなりますが、1976年以降が全てダークブラウンカラーになるのに対し、こちらの初期仕様に関してはブラックカラーとなっております。続いてネック材には強度を考慮したマホガニー＆メイプルの5P仕様。指板には高級材エボニー（メーカースペックではDeluxe Ebony）にジェニュイン・アバロンにてCustom Legend 29インレイワークが施されます。指板エンドのスタイルも特徴的な形状となっております。また1975年までの最初期となるポール同様スペックとして、トラスロッドカバーとブリッジにはジェニュイン・アバロンにてダイヤモンドスタイルのインレイワーク（1976年以降はウッドカーヴィング）、モノラルアウトプット（1976年以降はステレオアウトプット）、1ボリューム・コントロール（1976年以降はトーンコントロール付き）、ヘッドのブランドロゴも以降のアバロンロゴではなくシルクスクリーン仕様と、ポールの愛機ドンズバとなる極めて稀少なスぺックとなっております。その他としては、Ovation Aブレーシング、オリジナルデザインカバーの豪華なサウンドホールロゼッタ、ダウンベリーブリッジゴールド＆パーロイドボタンのシャーラーチューナー、またペグのビスやトラスロッドカバーのビス、ボリュームノブのリフレクターもゴールドと豪華な仕様、ボディ内にはブランドロゴと併せてモデル名のエングラブドが入ったコッパープレートが装着されております。

そして気になるサウンドですが、ファンの方に聞いて頂ければ本当に驚いてしまうほど、まさにウイングスツアーのポールのサウンドそのものです。1976年以降の個体とスペックが大きく異なりますが、このスペック、この時期だからこそと言っても過言ではありません。まずアコースティック本来の鳴りとしても、軽いストロークで非常に大きなボリュームと心地よいサスティーンを放ち、Ovationブランドの完成度の高さを感じさせてくれます。出力面においても生鳴りを生かした非常に気持ちの良いエレクトリックサウンドがアウトプットされます。言葉では表しづらい部分ながら、以降のモデルと比べても中低域は甘く豊かな倍音だらけのアコースティックトーンが広がっていき、高音域も煌びやかで耳に痛くなく、激鳴りというよりもウットリさせる魅了のサウンドといった言葉が良く似合い、同じ1619モデルを愛用するアーティストとしてポール・サイモンが有名ではありますが、ルックスだけでなく全く違うモデルとまで思える音色の違いがあり、まさにこれこそが本物のポール・マッカートニーのサウンドだと言える素晴らしい一本です。

最後に状態としては、こちら1975年製と約半世紀前の製作品ではありながら、それを全く感じさせない素晴らしいコンディションをキープ。ダメージとしては光にかざして見えるレべルの薄いピッキングスクラッチやポツ傷程度の極小の打痕がいくつか見られる程度で、塗装自体のツヤもシッカリと残っており、ウェザーチェックもブリッジ上、ネックエンド右側、ヘッドバック下部に僅かに見られる程度となっております。ボディのトップがブリッジ周辺から下部にかけてわずかに波打って見られますが、ブリッジが起きてしまったりすることもなく、演奏上の支障はございません。パーツ類は全て交換歴無しのフルオリジナル（滑り止めラバーは外して保管）にて、ありがちな木部クラックの補修歴も無し、年式を考慮すればニアミントと言っても過言ではない極上美品のコレクタブルコンディションとなっております。演奏面においてもネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もシッカリと残っており、フレットも目立った部分減りなく8部山以上、電装関係の不具合もございません。ケースも勿論オリジナルのブラウンケースが付属致します。