Fender 1986年製 Champ 12 |
¥ASK 状態:A 1986年製 |
商品の説明
1950年代からフェンダー・アンプ・ラインナップの最小アンプとして用意されていた「チャンプ」。
1982年に後継モデルとして「チャンプ2」および「スーパー・チャンプ」が登場したものの、'85年にフェンダー社が新体制へ移行したことに伴い工場が移転したこともあり、従来のアンプ・ラインナップは一新されました。
それによって誕生したのが「チャンプ12」です(当時定価¥89,000)。
設計は新生フェンダー社が買収したアンプ・ブランド「SUNN」の技術者によって行なわれました。
伝統的なチャンプは8インチ・スピーカー、チャンプ2やスーパー・チャンプが10インチ・スピーカーだったのに対して、このチャンプ12は12インチ・スピーカー(1基)仕様なのが最たる特徴です。それがモデル名の由来でもあります。
12インチ・スピーカー仕様ということで、サイズは40㎝(高さ)X 42㎝(幅)X 22cm(奥行)、重量は約14Kg(以上カタログ・データ)と従来のチャンプ・シリーズよりは大きめです。
また、チャンプ12にはスプリング・リバーブも搭載されました。
しかし、簡易タイプのリバーブ・ユニットということもあり、サーフ・ミュージックに使われたような深いリバーブは効かせられません。
ただし、リバーブの効きには個体差が見られるものですが、本機は比較的深いリバーブだと思います。
フット・スイッチによってクリーン・トーン主体のノーマル・チャンネルと、ゲイン・コントロール/マスター・ボリュームの設定で歪みをコントロールできるオーバー・ドライブ・チャンネルを切り替えることができます(トーン・コントロールは共通)。
なお、オーバー・ドライブ・チャンネル使用時、マスター・ボリュームを最小にしても多少の音が漏れてしまうのは仕様です(故障ではありません)。
ヘッドフォン端子を装備しているのも魅力でしょう。
真空管はプリ管に12AX7 X 2本、出力管に6L6GC X 1本。
出力は10ワットになっています。
出力管1本で駆動させるいわゆるシングル・アンプでは、回路上わずかにハム音(ボリューム0の時でも聞こえる小さな低域唸り音)が出てしまいます。
音を出している時には目立たないものですが、深夜など極めて静かな状況でギター音を出していない時には気になる方がいるかもしれません。
しかし、これは回路特有の症状で故障ではありません。
なお、本機はアメリカ国内の工場で生産されていますが、のちにはメキシコ製に変更されます。
いずれにしても、アメリカ製/メキシコ製共にチャンプ12の中古品の流通数は、近年は極端に少なくなっています。
本機は生産開始年の1986年モデル。
本機のシリアル・ナンバーは「L062xxx」で、これは上2桁の「06」が’86を示しています。
また、電源/出力の両トランスはSchumacher製(ブランド・コード=606)で、そこに刻印されているデイト・コードはそれぞれ「646」('86年第46週)/「635」('86年第35週)を示していることも'86年製の補強証拠です。
当モデルには「エミネンス」製の12インチ・サイズが純正品として採用しています。
これは、当時フェンダー社がエミネンスにOEM生産委託したもので、本機に搭載されているものはもちろんオリジナル・パーツです。
マグネット部に張られた青い円形シールの下に「67」(エミネンスのブランド・コード)から始まるデイト・コードが印字されているはずですが、シールを剝がしてまでの確認は行っていません。
しかし、状態や取り付けの痕跡から、間違いなくオリジナル・パーツと判断できます。
そして、このオリジナル・スピーカーはコーン紙に傷みもなく、とても良い状態を保っています。
全体的に多少の小傷や擦れなどはあるものの、とてもきれいな外観です。
37年以上経過した中古品とは思えないほどの状態です。
なお、当店では外部・内部共に徹底的な清掃を行なった上で販売していますので、気持ちよくお使いいただけます。
時間をかけて電気回路の点検を行いました。
主要パーツはすべてオリジナル(新品時のまま)状態です。
消耗品として扱われる電解コンデンサの中の、+B電源という直流高電圧のかかるところに使われているものは、新しいものに交換されています。
スピーカー・コード先端の接続端(ファストン端子)は交換品です。
また、チャンネル切り替え用フット・スイッチとアンプ本体を接続しているシールド・コードも交換品です。
これらはオリジナル品よりも良質のものなので心配いりません。
それ以外の電気パーツはすべてオリジナルです。
ボリューム・ポットやインプット・ジャックにガリや接触不良などありません。
真空管もすべてオリジナル('80年代のUSAメイドの真空管)です。
それらは測定等を行ないましたが、すべて正常に機能していますし、まだまだ交換不要でお使いいただけます。
本機は日本向けAC100V電源仕様ですので、ステップアップ・トランスなどは不要です。
電源コードもオリジナルです。
先端のプラグは本来アース端子付きの3ピン仕様なのですが、アース・ピンが抜かれた状態です。これは当時の輸入代理店で行なわれた純正仕様となります。
真空管等の消耗パーツを除き、1年間保証しています。
(遠方の方の場合、初期不良を除き、修理依頼の際の送料はご負担ください。)
ご来訪の際には、当日でも結構ですので事前にお知らせください(予約制にさせていただいております)。
なお、当事業所は店舗ではないこと(住宅街の木造一軒家)、また店主ひとりで小売販売以外の様々な業務も行なっていることなどの理由から、ご来訪は当日にご購入を検討されている方に限らせていただきます。
申し訳ありませんが、ご理解いただけると幸いです。
通信販売をご利用の場合、発送先により送料が異なりますのでお見積もりさせてください。
(佐川急便を利用し、荷物サイズ=140で発送予定です。)
通信販売のお手続きについての詳細は、下記「取扱店舗の商品ページを見る」をクリックしていただき、当店ホームページ内の「通信販売」(http://www.hgt.jp/mailorder.htm)をご覧ください
海外発送はできません。
(We do not ship our items outside Japan.)
インフォメーション
スタッフのコメント
店主=今井康雅(いまい やすまさ:販売/リペア/オリジナル・アンプ製作/専門誌寄稿)
詳細なプロフィールは下記URLをご参照ください。
http://www.hgt.jp/profile.htm
(担当:親切/丁寧なご説明を心掛けています。)
今井康雅
HISTORIQUE GUITARS ( ヒストリーク ギターズ )
住所 | 〒166-0001 東京都 杉並区 阿佐谷北 1-35-10(ご来訪の際は事前にご予約ください) |
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アクセス | JR中央線/総武線 阿佐ヶ谷駅 北口から徒歩7分くらいです。近くの大通り=中杉通りにはパーキング・メーター(1時間 ¥300)が多数ありますので、車でのご来訪も便利です。 |
TEL/FAX | TEL 03-6768-1890 |
営業時間 | 13時~19時(予約制ですので、ご来訪の際はお知らせください) |
定休日 | 毎週木曜日 (時々臨時休業日があります) |
店頭のお支払い方法 | 【銀行振込】【代引き】【クレジットカード】【通信販売でのクレジットカードお支払いは、代金引換え配送(佐川急便 E‐コレクトサービス)をご利用ください(ただし代引き手数料がかかります)】 |
送料 | 荷物サイズ/お届け先により異なりますので、お見積もりいたします。 詳細はこちら |
保証 | ギター,ベース,アンプ等の基本構造部分は1年間保証。 |
買取/下取 |
誠実な買取/下取査定を心掛けています。 |
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