商品の説明

今やチューブアンプの中で最も有名でかつ多くのギタリストが愛用するMarshallアンプ。今に至るまで数多くのラインナップを発表してきました。

1960年の創業当初（当時の社名はマーシャル・ショップ）はドラム専門ショップながら、1962年にFender Bassmanを手本として初の自社制作アンプJTM45を発表。その後ロックミュージックの大波の中、1959（100W）、1987(50W)といった人気モデルを発表し、ピート・タウンセント、エリック・クラプトン、リッチー・ブラックモアなどのそうそうたる大物アーティストが愛用します。1975年にはMarshall社初となるマスターボリュームを搭載した100WのJMP2203モデルを発表し（同時に50W仕様の2204も発表）、ランディ・ローズ、ザックワイルド、ジェフベック、アンディ・サマーズなどがフェイバリットアンプとして愛用し、その後のロックフリークの礎となりました。JMP2203の生産期は1975～1981年となり、以降JCM800へと引き継がれます。補足ですが、JTMはJim（本人）、Terry（息子）、Marshallの頭文字、JMPはJim Marshall Productの頭文字、JCMは創業者のJames Charles Marshallの頭文字と言われています。

今回ご紹介させて頂くのはロックフリークを支えてきた名機1959 Super Leadの1974年製。JTM45を再現したモデルであり、販売用のJTM45の呼び名としてMKⅡの表記がされております。（MKの名前はJim MarshallとKen Branのイニシャルであり、プロトタイプの初期モデルがMKⅠとなります。）こちらの一台につきましては、非常に希少なKT88管搭載モデル、更には前所有者様はサウンドに強い拘りを持つプロアーティスト様にて、入手後にオーバーホールカスタマイズを依頼しております。それを手掛けたのは自らがプロギタリスト（There Is A Light That Never Goes Out、Z、AS MEIAS、OSRUM、CONGRATULATIONS）として、そしてその飽くなき探求心より、サウンドマネージメント、ギター＆アンプのテックとして多くのアーティスト達を支え続けてきた、ギターサウンドプロディースのカリスマ魚頭圭氏によるものとなります。また内部には前所有者様が入手される前にもそのサウンドの良さを裏付けるべく様々なカスタムが施されてきたデイトやサインが入った、ズバ抜けたサウンドを持った超実戦的な一台になります。

ずそのスペックとしては、ブラックトーレックスにゴールド・パイピング、ホワイト・プラスティックブランドロゴのヴィンテージマーシャルルック。コントロールはPRESENCE、BASS、MIDDLE、TREBLE、VOLUMEⅠ、VOLUMEⅡの6ノブ仕様に2チャンネルの4インプット。パワーON/OFFとスタンバイON/OFF部分にはピンスイッチを採用。アウトプットセレクターは4Ω、8Ω、16Ωのインピーダンス切替となります。真空管はパワー管にKT88×4、プリ管にECC83×3、パワートランスとアウトプットトランスの間に設置されたフィルタリングキャップなどが特徴のVer8のレイアウト。また魚頭氏の手によって最大のパフォーマンスを発揮するよう、全体オーバーホールに加えて、配線のやり直し、KT88に合わせたコンデンサ（Mullard等）、抵抗の交換、バイアス等の音像チューニングが施されており、その費用は10万円オーバーとなっております。

そして気になるサウンドですが、1970年代前半の1959 Super Leadモデルの中でも完全に頭一つ抜け出ており、これがプロが愛用する機材のレベルかと驚かされます。半世紀の間ガッツリと使い込まれてきた事を感じさせ、王道の1959サウンドに非常に味わい深いエイジング感を持たせたヴィンテージマーシャルならではの素晴らしいサウンドをアウトプットします。これぞロックと感じさせる爆音＆音圧を誇り、ボリュームを上げた際の極上のドライブトーンはMarshallたる存在感を感じさせます。エフェクターとの相性も抜群で、ヴィンテージアンプならではの好みのサウンドを探すのには苦労する分、近年モデルやアンプシミュレーター等では絶対に再現出来ない大きな感動を伴う素晴らしいサウンドを誇ります。
※こちら本国120V仕様にて、そのまま家庭用電源（100V）でもご使用頂けますが、100%のポテンシャルを引き出す為にも、是非ステップアップトランスをご使用頂いた上で、お使い頂ければ100V仕様には無い”本物のサウンド”をご堪能頂けるかと思います

状態としては、サウンドの良い個体が故に長年使い込まれてきたことを感じさせる年式相応のコンディションにて、トーレックスの各所に小さな剥がれ、トップの金属グリルに小さな穴、金属パーツの経年劣化による錆や変色、コントロールパネルの文字も薄れている部分や消えている部分がございます。とは言えフロントのMarshallロゴの破損も無く、半世紀前のヴィンテージアンプということを考慮すれば良好な状態です。またシリアル末尾は”F”、シャーシラベルには”24 6 74”にて1974年製を示しますが、内部には”Amp Built Jue ‘76”や”M.V Installed 7-17-89”の記載があるなど、カスタム歴が見受けられます。最終的な魚頭氏によるオーバーホールカスタムは2023年3月27日となり、そこからは手を加えられておりません。

現在のEarly 1970’s 1959 JMP 100 Super Leadモデルの相場観としましては、国内では1970年代中期以降の個体でも60万円前後、海外では60～80万円前後となっております。今回の一台に関してはプロアーティスト様放出品かつ、KT88管のレア仕様、本国120V仕様、そして魚頭圭氏による最高のパフォーマンスを発揮するオーバーホールカスタマイズが施されており、そのサウンドは他を完全に凌駕する一台。適正価格としては80万円オーバーは当然かと思われますが、こちら前所有者様からの多大なるご厚意もあり、直近の販売歴の中でも最安値となる非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。手にして後悔しない絶対的なサウンドを持った一台となっておりますので、お探しだった方はもちろん、お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。

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