商品の説明

Fender Custom Shopでの初のシニア・マスタービルダーという歴を経た後、自身のブランドとなるJ.W.Black Guitars立ち上げた世界のトップクラスとなる超絶ビルダーJ.W.Black。ヴィンテージサウンドを基盤としモダンなクオリティを追及した極上のギター達を世に生み出してきました。

2002年には独自のブランドJ.W.Black Guitarsを立ち上げます。木材のセレクトに始まり、ボディ、ネックの組み合わせ、塗装、組込、ネックのヘッドデザイン、切り出し、ハンドシェイピング、フレット打ち、全ての工程を自身の工房にてJ.W.Black氏自身が行い、そのクオリティはFender在籍時よりも上だと高い評価を受けます。（ケースやパーツ等については、友人の協力も含む）その妥協を許さない製作工程の為、製作本数は非常は少なくありましたが、その高い人気に応えるよう2011年からはジャパンシリーズが発表されました。

ジャパンシリーズについては、J.W.Black氏に認められた親交の深い国内工房（Sugi Guitars）にて製作されますが、J.W.Black氏本人が監修し、仕様書の通り厳しい木材選定、重量、サウンド等、全て一切妥協のない高い基準のクオリティにて製作されております。実際にも本家と全く遜色無いとの意見が多く、本家USAメイドの凄まじい高騰と並行してその高いコストパフォーマンス性からも高い人気を誇ります。2019年にはJ.W.Black氏の引退表明もあり、USAメイド、Japanシリーズ共に市場流通が年々少なくなっております。

今回ご紹介させて頂くのは、そのジャパンシリーズより2017年に製作されたテレキャスターモデルJWB-JP-T。ライトウェイトのアッシュボディにホワイトブロンドカラー、良質なメイプルネックにダークなローズウッド指板、1Pホワイトガード等、ヴィンテージを踏襲したルックス、そしてUSAメイドにも負けじと劣らない極上のヴィンテージトーンを放つ一本になります。

まずそのスペックとしては、ボディには非常に軽量かつ鳴りの良いライトウェイトのアッシュ材を採用し、総重量は約3.31kgとテレキャスモデルのベストウェイトとなっております。フィニッシュにはオリジナルのヴィンテージFenderでも特に人気の高いホワイトブロンド（US Blonde）カラーが採用されておりますが、こちらはUSA製同様に激薄の塗装となっており、塗装の下に見えるアッシュ材特有の美しい杢目と最高のマッチングを魅せ付けます。続いてネックにはトーン重視のフラットソーン（板目取り）にて、薄っすらながらフィギュアドライクなギラつきも感じさせる良質なメイプル材を採用。そして指板にはダークなコントラストの中に強い黒の杢目が走るハカランダを彷彿させる良質なローズウッドを採用。その他としては、ホワイトドットポジションマーク、ミディアムジャンボフレットのツバ出し22F使用、ヴィンテージスタイルを踏襲した溝切無し3Pサドルのブリッジ、8点留め1Pホワイトガード、ヴィンテージスタイルのクルーソンチューナー、ネックシェイプは60年代初頭を意識した細すぎず太すぎない抜群の握り心地となるCシェイプ、指板ラディアスは9.5”R、オリジナルヘッドシェイプにブランドロゴ、ヘッド側トラスアジャスト、ヴィンテージからの歴史を繋ぎつつも、演奏面に特化したモダンなテイストを加えたJ.W.Black氏のセンスの光るスペックとなっております。

そして気になるサウンドですが、まず生鳴りだけでも良質な材の恩恵と高い組み込みのクオリティが感じられ、ただ大きく鳴るという訳ではなく、弦振動が余すことなくボディに伝わり、その心地良い個体鳴りがネックの先にストレートに抜けていくのがシッカリと感じられます。続いて出力面では、ピックアップにはオリジナルのJWB-Tセットが搭載されておりますが、高音域はクリアかつ繊細で、中低域はシッカリとサウンドの芯を感じられ、コードストローク時のバランスは非常に秀逸です。テレキャスモデルならではのアタック感とレスポンスの良さを十二分にお愉しみ頂けるかと思います。サウンドキャラクターとしては1970年代寄りのロックに向いたアグレッシブなトーンを感じさせます。元々の個体の良さもあるかと思いますが、しっかりと弾き込まれてきた個体ならではのボディとネックの一体感や音抜けの素晴らしさが感じられます。

最後に状態としては、サウンドの良さを裏付けるよう、全体的に細かなスレやスクラッチ、塗装チップや打痕等が多数見受けられますが、カラーのせいかボロボロというイメージは感じられません。パーツ類についてはストラップピンのみロックタイプへ換装されておりますが、その他は全てオリジナルをキープしております。演奏面としてもネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もシッカリと残っており、フレットも多少の部分減りがありますが7～8部山程、もちろん電装関係の不具合もございません。ケースは汎用ですが、高級なMONO製のギグバッグ（MONO M80 Guitar Sleeve）が付属致します。

上述でも触れました通り、J.W.Black氏の引退表明もあり、新品・中古共に市場流通が年々少なくなってきております。新品価格は40万円オーバー、中古相場では個人売買でも30万円程で売約された履歴があるほど高い人気を誇ります。今回の一本に関しては、上述の通りサウンドの良い個体が故にそれなりのダメージこそございますが、それを全てカバーするほどの、激渋のルックス、そして極上サウンドを誇る一本。適正価格としては30万円前後になるかと思われますが、こちら前所有者様からのご厚意もあり、個人売買の販売歴すらも大きく下回る非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。この価格帯で入手出来るテレキャスモデルの中では完全に頭一つ飛び抜けた素晴らしい一本となっておりますので、お探しだった方はもちろん、お気になりました方は是非このチャンスをお見逃しなく。

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