商品の説明

言わずとしれたFender社のフラッグシップモデル、”ストラトキャスター” 1954年の発表から現在に至る60余年の間、非常に多くのミュージシャン、ギタリストに愛用され続け、もはやエレキギターの代名詞とも言えるモデルと言っても過言ではありません。またレギュラーラインとは別セクションにて、厳選された材、カスタムショップの中でも指折りの選ばれたビルダーによって製作されるマスタービルダー・シリーズ。

今回ご紹介させて頂くのは、当時の国内正規代理店であった山野楽器が、ロベンフォード選任ビルダーとしても名高いマスター・ビルダーの中でも特に高い人気を誇るグレッグフェスラー氏にオーダーした特別仕様の一本。2006年に限定にて生産されたブラジリアンローズウッド指板スペックを特別に採用し、更にはピックアップマイスターであるアビゲイルイバラ女史のハンドワウンドPU、激レアカラーのインカシルバーを採用した特別な1961 Stratocasterモデルになります。

まずそのスペックとしては、特に厳選されたアルダーボディに、激レアのインカシルバーカラーにてフィニッシュ。こちらは鮮やかなシルバーではなく、モスグリーンを足した様な落ち着いた雰囲気のあるカラーリングとなっております。続いてネックには見るからに音抜けの良さそうな、極上のメイプル材が採用されておりますが、ド柾目となる杢目の美しいクォーターソーンの木取りに、角度によってフレイムがギラつくフィギュアド、そして硬質な材の証でもあるフレックラインが確認出来ます。そして本モデルの一番の特徴でもあるハカランダ（ブラジリアンローズウッド）指板ですが、近くで見てもエボニーかと見間違えるレベルの杢目のシッカリと詰まった真っ黒なコントラストと、ハカランダの特徴でもある杢目の”うねり”が顕著に出た極上材が採用されております。ネックシェイプは適度な厚みを持つDシェイプ、スラブ指板の21F仕様にクレイドットマーカー。その他としては、11点留めのホワイトガード、FENDER刻印サドルのシンクロブリッジ、スモールヘッド＆スパゲティロゴ、クルーソンチューナー、またライトエイジド仕上げとなるクローゼットクラシック仕様となっており、ビッシリと入ったウェザーチェッキングがヴィンテージさながらの風合いを出しており、通常のレリックと比べてダメージのようなものはありませんが、金属パーツはライトなエイジド加工が施されております。ヘッド裏には製作者であるグレッグフェスラーのサインデカール、ジョイントプレートにもシリアルとCustom Shop刻印と併せてサイン刻印が施されております。

そしてその気になるサウンドですが、生鳴りの時点で個体クオリティの高さが伺えます。単純に大音量で鳴るという訳ではなく、それぞれの弦の音の張り、芯があり、力強くタイトにボディを振動させます。また出力面も本当に素晴らしいトーンをアウトプットしてくれます。ピックアップは1950年代にFender社に入社以来、60年近くにも渡ってピックアップ製作を担当していた伝説のピックアップ製作家Abigail Ybarra（アビゲイルイバラ）女史によるハンドワウンドピックアップですが、そこから生まれるサウンドは思わず身震いしてしまうほど素晴らしいトーンを放ちます。ローミッドのシッカリと効いた体の芯を震わせるバキっとラウドなストラトトーンには”当たり”の個体特有のコシと粘りがあり、非常に煌びやかで味わいのあるクリーントーンから、図太いエッジ感が前に来るディストーションサウンドまで、オールマイティにお使い頂ける一本です。特にクランチ時のハーフトーンは絶妙で、倍音成分だらけな出音には弾き手すらも酔いしれてしまう魅惑なトーンを奏でてくれます。サウンドキャラクターとしてはSRVのストラトサウンドにかなり酷似しており、個体そのものの作り込み、極上のハカランダを含む厳選された材による恩恵も大きいと感じさせます。

また最後にコンディションですが、こちら前所有者様がコレクション重視にて大切に所有されていた為、15年前の製作品であるに関わらず殆ど使用感の無い極上コンディションをキープしております。厳密に言えばボディサイド（ボディバック左端）に非常に浅い打痕が見受けられますが、その他目立ったスクラッチ等もなく、年式を考慮すればミントコンディションと呼ぶに相応しい素晴らしい状態です。プレイ面においてもネックコンディションは良好でトラスの余裕も左右ともにシッカリと残っており、フレットに至ってはヴィンテージタイプにて元々背の高いタイプではありませんが、目立った減りも無く9部山以上残っております。付属品についてもバックパネルを除き、認定書を含む一式が揃っており（画像参照）、ケースも特別なモデルに採用されるオリジナルのホワイトトーレックスケースが付属致します。

2010年のハカランダモデルについては、あまりにも数が少なかった為、当時の販売状況は分かりかねてしまいますが、先行して販売された2006年のハカランダリミテッドに関しては、当時の国内販売価格は144万円と超高額に加え、極めて少数製作であった為、購入時にカラーやビルダーを選べなかったという状況にも関わらず、国内外、即完売となった超絶の人気を誇る限定シリーズとなります。今回の一本に関しては、山野楽器によってオーダーされた生産数の少ない非常に希少なモデルかつ、更にその中でもここまで黒い極上のハカランダは他とは完全に一線を画します。加えてFender Custom Shopの中でも特に人気を誇るマスター・ビルダー、グレッグフェスラーによる製作品、そして極上のミントコンディションと非の打ちどころの無い一本につき、適正価格は150～160万円前後になるかと予想されますが、こちら前所有者様からのご厚意もあり、相場を大きく下回る非常にお値打ちな価格にてご案内させて頂く事となりました。BZFモデルをドンズバでお探しの方はもちろん、グレッグフェスラー製作のスラブ期ストラトをお探しの方、今後の更なる高騰も予想されます希少な一本となっておりますので、是非この大チャンスをお見逃しなく。

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