商品の説明

ハイエンドの先駆けモデルとして今やエレキギターメーカーの中でもFender社、Gibson社とも肩を並べるほどに高い人気を誇るPaul Reed Smith。

特注カスタムオーダーラインとしてPRSにおける最上位モデルとなる、言わずとしれたプライベートストック。一言にプライベートストックと言えども、そのオーダースペックによって大きく価値が異なります。今回ご紹介させて頂く一本は今や5桁の製作数を超えたプライベートストックの中でも、特に評価の高い3桁シリアルの初期製作品に加え、他を凌駕するその豪華なスペックより、The Art of PRS写真集にも見開きも含む5Pに渡って掲載され、世界的にも有名な故赤木家康氏のコレクションでもあった特別なSinglecut Semi-Hollow BZFモデル。21年前の製作品ながらそれを全く感じさせない極上ニアミントコンディションのコレクターズアイテムになります。

まずそのスペックとしては、ボディスタイルはシングルカッタウェイのセミホロウ構造にて、PRSの顔ともなるボディトップには、まさに珠玉と呼ぶに相応しい初期のプライベートストックグレードならではの極上過ぎるビッグリーフのキルトフィギュアドメイプルを採用。通常であれば加えてマホガニーバックとなるスペックながら、こちらはボディバックにもトップ材と同グレードの最高峰のキルトフィギュアドメイプルが採用され、その美しい造形を損ねぬようコントロールプレート＆セレクタープレートは同材よりくり抜いて製作されております。その極上メイプルにラミネイトされたボディ材自体は厳選された軽量なスワンプアッシュが採用されており、シングルカットのレスポールスタイルながら約3.31kgとセミホロウ仕様ならではの軽量な個体となっております。そしてフィニッシュカラーにも特別なカラーとなるTurquoiseが採用されており、まさに宝石のごとく芸術的で豪華な仕上がりとなっております。更に続いてネックにも、通常はマホガニーとなりますが、こちらにはカーリーロックメイプルが採用され、サウンド面にも大きな恩恵を与える硬質で強固かつ、ビッシリとピンストライプ状のフィギュアドが浮かぶ極上材となっております。またネックもボディとマッチングカラーとなるTurquoiseフィニッシュが施されます。指板＆ヘッドストック&トラスロッドカバーには同じ前年のDRAGON 2002モデルや、同じ2003年にも発表された限定生産のBrazilian Series同様に全てブラジリアンローズウッド（ハカランダ）が採用されておりますが、色濃い黒々としたコントラストとオイリーなツヤ感を持った素晴らしい材となっており、またそれぞれ美しい発色のマザーオブパールにてパーフリングが施されております。更に加えてヘッドのイーグルインレイと指板のバードインレイには本物の宝石となるターコイズにてインレイワークが施され、その周りをまたマザーオブパールにて彩られた芸術的かつ唯一無二のスペシャルな一本としてアピールします。その他としては、ラップアラウンドのストップテイルピース、敢えてロック式を採用しないPRS Vintage Tuner、ハードウェアは当時の上位モデルの代名詞ともなるゴールドにて統一されたゴージャスな仕上がりとなっております。

豪華過ぎるスペック＆ルックスに目がいってしまいますが、やはり特筆すべくはサウンド面にこそ大きく表れます。セミホロウ構造という事もあり生鳴りだけでもウットリするような味わい深くエアー感のある美しい鳴りを感じさせてくれますが、ピックアップからの出力も非常に秀逸でPRS Private Stockの真髄を感じさせてくれます。搭載されたピックアップはシングルカットモデルの登場と同時期に発表されたPRS #7ハムバッカー×2が搭載されておりますが、今までのVintage系ピックアップであったMcCartyを更に進化させ、Vintage PAFを意識した味わい深いジャジーなトーンが堪えられません。奥行のある味わい深いヴィンテージライクなサウンドは、厳選されたプライベートストックグレードならではのウッドマテリアルとセミホロウ構造からの恩恵が大きく、他を完全に凌駕する唯一無二のサウンドを創り上げます。甘く空気感のあるメロウなトーンとシッカリと音の輪郭を感じさせるクリスピーなトーンを両立。低音域はふくよかに広がりながらも強いコシがある存在感を、高音域は明るくクリアで煌びやかなトーンを感じさせてくれます。セッティング次第でジャズからロックまで幅広いジャンルで活躍してくれる一本となっております。コントロールも王道の2Vo、2Tone、3wayセレクターにて直感的に使える部分も嬉しいポイントです。

最後に状態としては、こちら21年前の製作品ながらそれを全く感じさせない素晴らしいコンディションをキープ。神経質に見渡せば薄いピッキングスクラッチや、この時期の製作品には逃れられない塗装の白濁がネックバックやボディエッジに見受けられますが、特筆して外観を損ねるような打痕や目立ったダメージは無く、金属パーツのメッキ状態も良好で、年式を考慮すれば十分にニアミントと呼ぶに相応しいコレクターズコンディションとなっております。演奏面としてもネックコンディションは良好でトラスロッドの可動域もシッカリと残っており、フレットも大きく目立った減り無く9部山、もちろん改造・リペア歴は無く、電装関係の不具合もございません。付属品類についてもコルグ発行の書類関係やスペック記載の認定書、本機が掲載された写真集、その他一式が付属致します（画像参照）。ケースは初期PSならではのアーティストレザーケースが付属致します。

初期シリアルのプライベートストックでハカランダ指板採用モデルの相場としては、使用感のある個体でも150万円オーバー。今回の一本については上述の通り年式を感じさせない極上ニアミントコンディションという点に加え、特別過ぎるウッドマテリアルと豪華なインレイワークも加わり、それだけでも適正価格は220～250万円前後になるかと予想されます。更には故赤木家康氏のコレクションとして、The Art of PRS写真集にも大々的に掲載されたプレミア価値もあり300万円オーバーでもおかしくない特別な一本ですが、こちら前所有者からの多大なるご厚意もあり、そのプレミア価値を除外した非常にお値打ちな価格設定にて販売をさせて頂く事となりました。今後間違いなく更なる高騰が予想される唯一無二のスペシャルの一本となっておりますので、お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。

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