商品の説明

エレキギターブランドのセカンドジェネレーションとして、新進気鋭のハイエンドブランドの雄としてその名を世界に知らしめるJames Tyler。1970年代より活動を始め、1980年にその前身となるリペアショップを開業、マイケルランドウを筆頭に多くの有名アーティスト達を顧客に抱えます。そして1987年、LAギターショウにてオリジナルモデルであるStudio Eliteモデルの発表と併せてJames Tylerブランドが始動します。その後現在に至るまでハイエンドブランドの雄として多くのアーティスト達に愛用され、その素晴らしいサウンド＆クオリティから常に高い人気を誇り、現在では日本製のJames Tyler Japanブランドも数多く販売されておりますが、本家USAメイド品に至っては今では一見のオーダーは受け付けておらず、馴染みのショップですらも製作待ちが続くほどとなっております。2024年8月31日に創業者であるJames Lee Tylerが死去してしまいましたが、ブランドとしては後継者を立てて存続しております。

今回ご紹介させて頂く一本は、最早プレミア化しているといっても過言では無い本家USAメイド、James Tyler氏の存命期最終年となる2024年製の最新モデル。ベースとなるのはフラッグシップモデルStudio Eliteにて、フルオプション仕様、新たに開発されたHCS-Stingray 500ピックアップの採用、そして神秘的なキルトトップに一番人気となるJim Burstカラーを採用。更にはピックガードやバックパネル、リアPUの保護シールも残ったままにて新品時よりほぼ未使用状態にて保管されてきたデッドストックミントコンディションの一本になります。

まずそのスペックとしては、まず目に飛び込む美しいキルトメイプル＆ジムバーストフィニッシュ。通常よくあるギラギラとしたキルトではなく、見る角度によって様々な変化を魅せ付ける神秘的なフィギュアドが浮かぶ厳選されたメイプルを採用。そしてJames Tylerの数あるフィニッシュの中でも特に人気が高く、本人の名前が冠された特別なカラー、Transparent Jimburst(Gloss)が採用され、ブルー、ピンク、レッドのグラデーションカラーにて、神秘的なキルトトップとのマッチングは1980年代最初期を彷彿させるファンには堪らないルックスとなっております。またそのフィニッシュカラーはボディトップだけでなく、ボディ全体を同様にフィニッシュしており、どの角度から見ても芸術的なルックスとなっております。続いてボディバックには創業時より採用されていたJames Tylerお馴染みの材ながら、一時は生産を中止していた稀少材であるマムヨ材が採用され、リブド仕様にて約2.97kgと非常に軽量な仕上がりとなっております。ネックはもちろんクォーターソーン（柾目取り）メイプルで、シッカリとフィギュアドが確認出来る極上材を採用。指板はネック材と同一材の切り出しにて、近くで見ても継ぎ目が分からないほど精巧にラミネイトされた貼りメイプル仕様となっております。その他の拘りとしては、まずネックシェイプは所謂ランドウネックと呼ばれるExtra Thin '59を採用。サテン仕上げと相まって、まるでギターと握手をしているかの様な、最高のネックシェイプとなっております。併せて指板サイドエッジのスキャロップ加工やヒールレスカット加工、10’-12’Rのコンパウンド・ラディアスと、唯一無二のプレイアビリティを誇るフィーリングのシェイプとなります。その他、ワイドトールフレット、G2TSブリッジ、ヒップショット・ロッキングチューナー、アバロンドットポジションマーク、パーロイドピックガード＆バックパネルなどが挙げられます。

そして何と言ってもサウンドですが、音そのものにしかり、幅の広いサウンドメイクしかり、本当に素晴らしい一本です。まずピックアップはスラント＆ピックガードマウントにて、フロント＆センターには新開発のHCS-Stingray 500を、リアにはCalifornia Specialを搭載した最新スペック。フロント＆センターのHCS-Stingray 500シングルコイルは、今までのStingray 500の特色を引き継ぎながらも、広いレンジに対応するフレキシブルなピックアップで、倍音感を感じさせる主張した強い中音域とサウンドメイクのしやすいバランスの取れた高音域を持ち、幅広いジャンルに対応します。リアのCalifornia Specialハムバッカーからは非常に明瞭な中低域を主張ながらも、強いドライブにも対応する均整の取れたズ太い中高域を併せ持ち、ヴィンテージの様な味わいがありながら切れ味のあるアタック感と、心地よく空気中に溶け込むようなロングサスティーンを持っております。コントロールはマスターボリューム、ミッドブーストのプリアンプ、バイパススイッチ、リード/リズム・サーキットスイッチ、それぞれのピックアップに対応したSeries⇔Sprit⇔Parallelのピンスイッチが搭載され、縦横無尽のサウンドキャラクターを次々と生み出してくれます。どのポジションでも感じさせてくれる非常に高いサウンドクオリティは、流石本家と感じさせてくれます。メイプル/マムヨボディに貼りメイプルネック、そしてリブド仕様のスペックは、コアなJames Tylerファンをも唸らせる強い芯と倍音感を併せもち、更にはアコースティカルな空気感すらも感じさせてくれます。良質なメイプルトップならではの硬質なエッジ感を持ち、ヴィンテージライクな甘く美しいクリスタルトーンから、鋭いエッジ感のオーバードライブサウンドまで幅広くカバーし、幅広いJames Tylerサウンドのクオリティを更に上げたという印象を強く受けます。

最後に状態としては、こちら2024年製と製作から間もなく、またピックガードやバックパネル、リアPUの保護シールも残ったままとなり、保護シール上にも殆どピッキングスクラッチも無く、フレットの減りも皆無と、新品時と殆ど変わらないデッドストックコンディションをキープ。唯一のマイナスとしては組み込み精度が高すぎるが故に、ジョイント部に僅かながら塗装クラックが見受けられます。その他目立ったダメージは一切無く、ネックコンディションも良好、トラスロッドの余裕もシッカリと残っており、新品と変わらないフィーリングにてお使い頂けます。またこちらファーストオーナー様がハードケースごと紛失してしまったとの事で、付属品については同じG&G製ながらFenderロゴの入ったブラウントーレックスケース、専用工具、パーツの取り扱い説明書、トレモロアームのみとなります。（画像参照）スペックシートについては、James Tyler USAにてデータを再発行してもらっておりますが、紙でのシートは付属しておりません。